経理にオススメの資格13選【公認会計士が厳選】

経理におすすめの資格

こんにちは、公認会計士のロディです。

職業柄、経理の方とお話する機会が多いです。

  • 「経理マンになるために、あると良い資格って何?」
  • 「経理から転職する時、どんな資格が評価される?」

本記事では、こんな疑問にお答えします。

私の実体験もふまえてお話するので、中身は濃いです。

 

 

経理に就職するためにオススメの資格

経理に就職するためにオススメの資格

大学生でこれから「経理業界」への就職活動を予定している方や、未経験で「経理」に転職を考えている方には、次の資格がおすすめですよ。

 未経験で経理を目指す方にオススメの資格

  • 日商簿記検定2級
  • 日商簿記検定1級
  • TOEIC700点
  • MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

いずれも経理業務に必要な資格で、かつコストパフォーマンスに優れた資格です。

 

日商簿記検定2級

未経験から経理を目指す場合、最も評価されるのが日商簿記検定2級(以下、簿記2級)です。

なぜなら、簿記2級の学習内容は 経理部員に最も必要とされる「企業会計の基本」であり、経理実務に直結する知識であるためです。

タクシードライバーが運転免許を取り、SEがプログラミング資格を取るのと同じように、経理部員になるなら簿記2級が必要です。(マストという訳ではありませんが、そのくらい重要です。)

また当然のことながら、面接でのアピールにもなります。

たとえば面接時には、その「本気度」を確かめられることになります。そんな時に、必要最低限となる「簿記2級」を取得しておけば、本気度の裏付けとしてアピールできますよね。

経理という職業は、なかなか「志望動機」を上手くアピールしづらい職種です。(逆に、営業職などであれば「人が好き」とか「説得をする能力に長けている」など、容易な志望動機が浮かびますよね。)

そのため、数少ないアピール材料となる簿記2級は、取得しておいた方が良いでしょう。

 

簿記2級に合格するための勉強時間は、250時間前後です。
>>関連記事:簿記2級の勉強時間は、何時間必要?【合格までの計測結果を公開】

平均勉強期間は3ヶ月、平均合格率は42%前後ですので、比較的難易度の低い試験ですね。

 

なお、日商簿記検定2級とほぼ同様の試験に、「全経簿記1級」という資格がありますが、こちらはあまりオススメできません。なぜなら、一般にはマイナーな資格だからです。

日商簿記2級の平均受験者数が6万人前後であるのに対して、全経簿記1級の受験者数は700人前後です。実に100倍もの差…。

難易度は同じくらいと言われていますが、それなら通常はメジャーな「日商」を受けますよね。あえて履歴書に「全経簿記を取得した」と書くと、「なぜマイナーな方を選んだの?」と突っ込まれてしまいます。

合理的な理由があれば良いのですが、やや回答に困窮するので、おすすめしません。

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2019/08/15

 

日商簿記検定1級

簿記2級の上位資格、かつ簿記の最上位資格として位置するのが、日商簿記検定1級(以下、簿記1級)です。

簿記2級の内容が「企業会計の基本」であるのに対して、簿記1級の内容は「上場企業の応用的な会計知識」です。

 

たとえば、簿記1級では「連結会計」という分野を学習します。

非上場企業では、「連結会計」の知識は必ずしも必要とされません。しかし、上場企業においては「連結会計」の知識は必須です。(財務部などでは、必ずしも必要とされませんが。)

そのため、非上場企業への就職を考えている方にはあまり有用ではありませんが、上場企業への就職を考えている方にとっては大きな武器となります。

 

簿記1級は、簿記検定の最高峰資格となるため、合格までの勉強時間は約700時間必要になります。
>>関連記事:簿記1級の勉強時間、どのくらいで合格できる?【実績公開】

また 簿記1級は、最難関国家資格である「公認会計士」への登竜門となる資格である、と言われています。筆者も簿記1級を取得し、その3年後に公認会計士になりました。

簿記1級を取得することで、就職に役立つだけでなく、キャリアの幅を大きく広げることができますね。

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2019/05/27

 

TOEIC700点

意外と思われるかもしれませんが、英語力は経理においても必要となるケースが多いです。

外資系企業であれば当然英語力は必要になりますが、国内企業であっても、子会社や支店が海外にある場合、海外子会社・支店とのやり取りが発生することになります。

また、経理部の仕事は「様々な取引を決算数値へ反映させること」ですので、外資系企業との取引がある会社の場合にも、外国語の契約書や請求書の処理を任される可能性があります。

この点は会社にもよりますが、海外とのやり取りがある場合、TOEICも十分な武器になります。

 

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、事務作業で用いる基本的なソフト(マイクロソフトオフィス)の使い方を学ぶことのできる資格です。

こちらは主に大学生向けの資格でして、就職で有利になるというよりも、就職後にスムーズに仕事をこなせるようになる資格です。

MOSでは、主にエクセル(表計算ソフト)、ワード(文章作成ソフト)、パワーポイント(プレゼン資料作成ソフト)を学習することになります。

特にエクセルは、経理では必ず使います。基本的な関数を覚えておくことで、社会人1年目からストレスを軽減し働き始めることができますよ。また、応用的な関数を覚えることで、業務スピードを上げることもできます。

ちなみに、私も監査法人(BIG4)に入社する際、法人からMOSの取得を義務付けられました。もちろん、業務でもエクセルをバリバリ使っています。

 

おすすめの本

経理を目指す方や、経理1年目の方向けに、おすすめの本をご紹介します。

私の知人の公認会計士の方が出されている書籍です。(初心者向け)

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経理の仕事内容をサクッと知りたい方にオススメです。

 

経理に転職し、年収を上げるためにオススメの資格

経理に転職し、年収を上げるためにオススメの資格

現在経理として働かれている方で、転職により年収を上げたい方、または社内での評価を上げ年収を上げたい方は、次の資格がオススメです。

 年収を上げるためにオススメの資格

  • IPO実務検定
  • 公認内部監査人(CIA)
  • TOEIC800点
  • 税理士
  • 米国公認会計士

 

経理から転職する際は、簿記といった基本的な資格はあまり必要ありません。なぜなら、実務家としての経験が評価されるためです。簿記はできて当然、ということですね。

では、どのような資格であれば評価されるでしょうか?

それは、簿記以外の付加価値となる資格です。

たとえば、経理経験者×IPO知識がある人なら、それだけで希少価値が高まり、年収の底上げにつながります。要は掛け算が重要になります。

他にも、「経理経験者×内部統制の知識」「経理経験者×高い英語力」など、別々のスキルが掛け合わさることで、市場での価値がグッと高まります。

なおシステム系のスキルも経理と親和性が高いのですが、やや専門性が強いため、ここでは省きました。

 

IPO実務検定

IPO実務検定は、IPO(新規上場)に関する実務を問う資格試験です。

リーマンショック後、新規に上場する企業は大きく減りました。しかし、近年では株式を上場(公開)する企業が増えており、2019年に東証へ上場した企業数は90社もありました。(なお、リーマンショック直後の2013年は、たったの23社でした。)
>>参照:東証Webサイト

株式を公開するためには、証券取引所の審査が必要になります。ここで認可を受けるためには、会計周りを大幅にレベルアップする必要があり、経理としてのIPOスキルが非常に重要となります。

一般企業の経理として働いていた方は、IPO業務に携わることは、まずないかと思います。そのため、IPO実務検定を取得することで、IPOベンチャーへの転職が有利になります。

 

公認内部監査人(CIA)

公認内部監査人は、企業の内部監査に関する検定資格をいいます。

内部監査は、厳密には「内部統制監査」といいます。

内部統制とは、たとえば「部下の業務のチェック」や「契約書が正しいことのチェック」など、業務を正しく行うためのフローの総称です。

 

これを更に監査(チェック)するのが、公認内部監査人です。

上場企業では、J-SOXという内部統制が義務付けられており、必ず「内部監査部門」を設置し、この部門によって「内部統制監査」を実施しなければなりません。

経理のご経験がある方の中には、内部監査対応をされた方も多いかもしれませんね。

内部監査の仕事は、経理業務に非常に近しい部分があります。これは、内部監査の目的が「正しい財務報告」にあるためです。

「業務が正しく行われ、正しい数字が決算書に転記されること」が、内部統制監査の真の目的です。

そのため、内部監査の分かる経理マンを必要とする企業は、上場企業と同じ数だけ存在します。

内部統制業界へ転職を考えている方には、結構オススメの資格ですよ。
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TOEIC800点

TOEICは言わずもがな、語学力を試す資格試験ですね。

経理実務だけでなく、英語力も併せて身に付けることで、希少価値がグッと上がります。

筆者も転職を経験していますが、英語力の有無は、年収を大きく左右します。(体感では、英語力の有無で年収が100~200万ほど変わりました。)

会計士を始めとする経理の実務家は、意外と英語に自信のない方が多いです。そのため、市場では慢性的に需要過多となり、売り手市場が続いています。

とっつきやすい試験ではありますので、この機会に英語の学習を再開してみてはいかがでしょうか。

 

税理士

税理士は、税務に関する国家資格です。

こちらは主に会計事務所へ転職を考えている方や、将来独立したいと考えている方にオススメです。

なお、一般企業の経理へ転職される方には、あまり向いていません。(企業からすると、「税理士試験に合格したら辞めちゃうのでは?」と考えられ、むしろネガティブな要因として捉えられるためです。)

税理士試験では、全11科目のうち、5科目に合格することで「全科目合格」となり、税理士資格を取得することができます。

1科目ずつ(少しずつ)合格していくことができ、各科目は1度合格してしまえば一生モノですので、働きながら取得される社会人の方が多いですね。

 

1科目あたりの勉強時間は500~600時間ですので、毎日2時間勉強をしていれば合格します。(ただし、経理業務と親和性の高い科目は、もっと短時間で取得できます。)

会計事務所や税理士法人などの転職の際は、税理士科目を取得していると給料が上がったりします。もちろん科目合格によって転職もしやすくなりますので、会計事務所・税理士法人への転職に有利です。

事務所によっては、受験勉強に協力的な事務所もあるようですね。

また、最終的にご自身で独立することも可能ですから、将来のキャリアが大きく開けますね。
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米国公認会計士

米国公認会計士は、アメリカ国の公認会計士資格です。

アメリカの資格と言っても、最近では受験要綱が変わり、日本国内で受験し取得できるようになりました。

この資格の良いところは、何といっても難易度が低く、そのわりに得るものが大きい点です。

 

日本の公認会計士と同じく、国内BIG4(大手監査法人)に入所でき、日本の公認会計士と同じ給料を貰えます。

一方で合格のための勉強時間は700~800時間程度と言われており、簿記1級と同じレベルなのです。(驚愕)

なお、日本の公認会計士資格と異なるのは、準拠する会計基準が「米国基準」である点です。(とはいえ、ほとんど日本と同じですが。)

個人的にはイチオシの資格です。
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経理から士業へ転職する際のオススメ資格

経理から士業へ転職する際のオススメ資格

会計業界でプロを目指したい方には、次の資格がオススメです。

 会計のプロフェッショナルを目指したい方にオススメの資格

  • 公認会計士
  • 税理士
  • 社会保険労務士
  • ファイナンシャルプランナー

 

すべて経理と親和性の高い、「士業」と呼ばれる国家資格です。

私自身も現在は公認会計士として独立していますが、誰にも従わず自由に働けるのは、気楽でいいですよ。

 

公認会計士

いわずと知れた、三大国家資格の1つです。会計系の最高峰資格ですね。

筆者も公認会計士資格を保有しており、実際にBIG4で約5年、コンサルで約1年働いていました。(今は独立しています。)

その経験から言えますが、公認会計士はオススメの資格です。

公認会計士資格を取得するメリットは、公認会計士になって得た、6つのメリット【実体験を話します】という記事でご紹介しています。

ここではメリットを端的に示します。

 公認会計士になって得たメリット

  • 5年目で年収900万まで到達できた
  • 地位・名誉が手に入った
  • ビジネスの仕組みが分かり、自分で独立できた
  • モテる

 

まだありますが、大どころはこのような感じです。

公認会計士の年収はどのくらい?【私の給料明細を見せます。】

2019/03/07

 

公認会計士になることで、誰でも年収1,000万を達成できます。

また、勉強時間は6,000~7,000時間ほど必要でして、平均勉強期間は3年と言われています。
>>関連記事:会計士試験に4000時間で受かるのは無理です。本当の勉強時間は?

 

費用はさほどかからないのですが、とにかく「時間」というコストがかかります。

なお、公認会計資格を取得すると、同時に税理士資格も貰うことができます。独立するなら、とってもお得です。

もし興味がある方は、予備校パンフレットを入手すると、具体的なスケジュール感や仕事感が分かりますよ。
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税理士

税理士は、税務の最高峰国家資格です。

独立後の業務内容としては、オーソドックスなものとしては「記帳代行」があります。企業の経理を代行する業務ですので、経理経験をそのまま使うことができますね。

働きながらでも取得することが可能なので、経理で働きながら取得し、いきなり独立することも(実務経験があれば)可能です。合格までの総勉強時間は、2,000~2,500時間程度ですね。

近年はAIに取って代わられる職業とも言われていますが、いま経理で働かれている方はお分かりのとおり、まだまだそれは遠い未来かなと思います。

また、「国際税務」や「相続税」など、専門性の高い税務分野にも強くなることで、他の税理士と大きく差別化し、大きく稼ぐ事がかのうになります。

こちらも気になる方は、予備校のパンフレットを見てみると、具体的な業務内容が分かります。
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社会保険労務士

社会保険労務士は、「人事」に関する専門国家資格です。こちらも公認会計士・税理士と同じように、独立が可能です。

経理部において、特に人件費系を担当されていた方にとっては、親和性の高い分野になります。

一般に、合格に必要な勉強時間は1,000時間と言われています。もちろん試験範囲には簿記が含まれますので、勉強時間はもう少し減らすことができます。

人事系のスキルは、すべての企業にとって必要なスキルですので、時代が変わっても必ず需要は続きます。

 

ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナー(以下、FP)は、個人の財産のプランニングを行う国家資格です。保険や投資など、個人の財産形成のコツを教えてあげる仕事ですね。

FPの最上位資格としては、CFPおよびFP技能士1級があります。(日商簿記1級と全経上級のような関係性です。)

1級やCFPを取得するためには、(一般的には)600時間程度必要であると言われています。(簿記1級が700時間ですので、それよりも短い時間で合格できますね。)

試験範囲には「簿記」も含まれるため、経理経験者の場合は更に短い時間で合格できるでしょう。

FP資格は、独立資格としてコンサルが行えるほか、自分自身の資産形成にも役立ちます。

難易度が低く、実生活でも活用できるため、とっつきやすい士業資格と言えますね。

 

やる気があるうちにスタートダッシュを決めるのがコツ

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以上、経理マンのために役立つ資格9選でした。

今回扱った資格のうち、半数以上は私自身も保有している資格ですので、実体験を含めたリアルなお話ができたと思います。

最後に、「何か資格がほしいな…」と感じている方は、ぜひ今から動き始めましょう。

資格について色々調べている「今」が一番モチベーションの高い時期ですので、このモチベーションを上手く利用し、資格取得に向けて走り出すのが賢い戦略かと思います。

 

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