こんにちは、公認会計士のロディです。
簿記1級に半年で合格し、今では会計事務所を開業してます。
簿記1級を目指されている方は、「半年」で合格できるのか?を気にされているようですね。
結論は、半年をゴールにすべきです。
理由は本記事でお話します。
[目次]
1.簿記1級を目指すなら、「半年」で合格すべき理由
2.「半年」・「1年」を比較
① モチベーション
② 1日あたりの勉強時間
③ 総勉強時間
④ 費用
3.働きながら簿記1級に合格するのは、結構大変
4.半年独学で受かるのは可能?
5.より短時間で合格する方法
6.まとめ
簿記1級を目指すなら、「半年」で合格すべき理由
簿記1級に合格するためには、次の選択肢があります。
- 半年で合格する
- 1年で合格する
なので、通常こちらのいずれかを選択します。
ちなみに、僕は半年を選択しました。
本記事では、この「半年」と「1年」を比較し、なぜ半年のほうが良いのか、その理由を解説します。
「半年」「1年」それぞれを比較
比較すべき項目は、次のとおりです。
- モチベーション
- 1日あたりの勉強時間
- 総勉強時間
- 費用
以下で、それぞれ比較していきます。
モチベーション
簿記1級への半年合格をおすすめする1番の理由は、「モチベーション」です。
まず念頭において頂きたいのが、簿記1級は難関試験であるという事です。
簿記2級までは、少しの頑張りで合格された方が大半でしょう。
でも、簿記1級はレベルが段違いです。
公認会計士の僕がそう感じるので、わりと合ってると思います。
難関試験であるという事は、合格するために多くの時間がかかるという事です。
簿記2級までは、3ヶ月程度で合格できてしまう方も多いですよね。
しかし、簿記1級試験に合格するためには、間違いなく半年以上かかります。
つまり、簿記2級の頃には経験しなかったレベルの「モチベーションの低下」が訪れます。
僕の経験則なのですが、「3」の倍数で様々な能率が下がります。
たとえば、公認会計士試験の勉強は3年を過ぎると飽きが始まり、合格率が下がります。
また、僕が毎日休まず1日10時間勉強をし続ける事ができる期間は、3週間です。(経験則)
資格試験の勉強においても同様で、休み休み勉強していても、3ヶ月を経過するとモチベーションの低下が始まります。
勉強を始めたばかりの時期は、やる気に満ち溢れているはずです。
でも、そのやる気も3ヶ月経過するとほぼゼロになりますよ。
モチベーションが低下するという問題が生じるので、できる限り短期間で合格しなければ、一生合格できないなんて事も考えられます。
「私は1年間モチベーションを継続させれるから大丈夫!」
と思われる方もいるかもしれませんが、わりと無茶です。
僕は自分のモチベーションをコントロールするのが比較的うまい方ですが、それでもキツかったので。
モチベーションを維持するのが大変だからこそ、短期間での合格を目指すべきです。
1日あたりの勉強時間
1日あたりの勉強時間は、半年・1年で次のように異なります。
- 半年:1日あたりの勉強時間は多い
- 1年:1日あたりの勉強時間は少ない
簿記1級に合格するためには、おおよそ700時間の勉強時間が必要です。
>>関連記事:簿記1級の勉強時間、どのくらいで合格できる?【実績公開】
「500時間」と謳っているサイトもあるようですが、ほぼ無理です。
たぶん予備校への勧誘に誘導するため、意図的にハードルを下げています。非常に悪質であると感じます。
ちなみに、なぜ700時間かというと、僕は実際にタイマーで計測していたからです。
また、勉強期間は半年でした。
1日あたりに直すと、約4時間/日ですね。
1年間かけて合格を目指す場合、当然これよりも1日あたりの勉強時間は少なくなります。
あくまで推測になるのですが、1年間かけて合格を目指す場合、1日あたり3時間程度の勉強時間が必要と感じます。
- 半年で合格を目指す:1日あたり4時間勉強
- 1年で合格を目指す:1日あたり3時間勉強
ここで疑問が出ると思います。
期間が倍になったのに、1日あたりの勉強時間は半分になっていません。
理由は「知識の忘却」にあります。
簿記1級がなぜ難関試験かというと、「範囲が非常に広いから」です。
膨大な量の知識を記憶しなければならないので、それだけ知識の忘却も進みます。
つまり、勉強期間が長くなると、それだけ「知識を思い出すための時間」が必要になります。
よって効率的に合格したいのであれば、絶対「半年合格」を目指すべきです。
総勉強時間
上記の続きになりますが、総勉強時間という観点で比較します。
- 半年での合格を目指す:700時間
- 1年での合格を目指す:1,000時間
総勉強時間から見ても、半年での合格がいかに効率的か分かりますよね。
費用
費用は予備校によりますが、正直「半年」も「1年」もそんなに変わりません。
半年のほうが安そうに思いますが、実はそんな事はなく。
予備校側としては、カリキュラムを配信するペースが変わるだけなので、当然といえば当然ですね。
働きながら簿記1級に合格するのは、結構大変
「半年」「1年」それぞれの、1日あたりの勉強時間は上述のとおりです。
1日に3~4時間の勉強時間を確保するのって、わりとキツいです。
でも、合格したいのであれば半年で合格すべきですね。
だって3時間も4時間も、大して変わりませんから。(両方ともキツいんで。)
両方とも大変さとしては大して変わらないので、その苦痛を半年にするか1年にするか、の違いです。
僕なら、苦痛は嫌なので半年で合格します。
簿記1級に半年独学で受かるのは可能?
結論としては、ほぼ無理です。
>>関連記事:簿記1級に独学で合格する人の特徴+勉強法【公認会計士が解説】
1日10時間くらい勉強すれば可能かもですが、とても非効率です。
簿記2級までなら独学も可能と言われてますが、簿記1級は無理です。(たぶん僕も無理)
理由は、どうしても一人では理解できない部分が出てくるからです。
一人で悩み続けると、理解できることもあるのですが、大体の場合は理解できずにモヤモヤして終わります。
社会人にとって時間は有限なので、独学はあきらめた方が良いです。
より短時間で合格する方法
僕が簿記1級に合格したのは、2010年です。
今から10年ほど前で、当時はスマホもまだ今ほど普及していませんでしたね。
授業は家のパソコンで見るか、予備校に授業を受けに行くしかありませんでした。
一方、今はスマホ対応の授業が主流になりつつありまして、たとえばネットスクールなんかはその走りです。
>>関連記事:ネットスクール簿記1級講座の評判・口コミは?【会計士が解説】
今はスキマ時間で勉強できるので、机に向かっている時間がこれで大分へらせるはず。
スマホ対応の授業の良いところは、その場にテキストがなくても受けられるところです。
実際に机に向かうのは1日1~2時間で良いことになるので、わりと便利な世の中ですね。
正直うらやましいです。
ちなみに、通学講座とか絶対やめた方がいいですよ。
たとえば通信なら「ここは分かるから早送りしよう」とかできますが、通学だとできません。
僕は「雑談とかいいから早く教えてくれ」というタイプなので、早送りできる通信の方が絶対コスパが良いです。
早めに行動すると、早めに合格できる
以上、簿記1級に半年で合格すべき理由でした。
モチベーションは本当に大事です。
「簿記1級を取りたいな」と思った時が、最もモチベーションの高い瞬間です。
ぜひモチベーションの高い段階で、勉強を始めましょう。