公認会計士が簿記1級を取得して感じた、4つのメリット

こんにちは、公認会計士のロディです。

簿記1級をとったおかげで、今は会計士として独立しています。

簿記1級を取ろうかお悩みの方へ。
僕が簿記1級を取得した事によるメリットが気になりませんか?

結論ですが、僕は簿記1級をとっておいて良かったと思っています。

理由は、4つのメリットにあります。

 

 本記事の想定読者

  • これから簿記1級を取得しようか、検討中の方

 本記事から得られる内容

  • 実体験に基づく、簿記1級を取得するメリット
  • 簿記1級を勉強するための動機付け

 

公認会計士が簿記1級を取得して感じた、4つのメリット

僕が簿記1級を取得して感じた4つのメリットは、次のとおりです。

 

① 公認会計士試験への適性判断ができる
② その他の国家資格取得に活用できる
③ 短期的なゴールができる
④ 成功体験を作れる

1つ1つ、実体験を交えてご説明します。

 

メリット① 公認会計士試験への適性を見極めることが出来る

日商簿記1級は、公認会計士試験への登竜門と言われています。

具体的には、簿記1級をマスターすれば、公認会計士試験の範囲の約10%をカバーできると言われており、現に公認会計士である僕自身もそう感じます。
>>関連記事:どこよりも分かりやすく!公認会計士試験の難易度【会計士が解説】

 

当時、公認会計士になることを視野に入れていた僕は、まずは1級を勉強してみて、自分に「会計士試験に合格する適性」があるかを判断しようと考えました。

簿記1級に半年間打ち込んでみて、ダメだったとしても半年間を無駄にするだけで済みますが、公認会計士試験に3年間打ち込んでダメだった場合、3年間という膨大な時間を無駄にしてしまいますからね。

 

ちなみに、僕は勉強期間中に公認会計士への適性があると判断し、合格前に公認会計士の勉強をスタートしました。

結果的に公認会計士試験にも受かっており、特に「財務会計論」「管理会計論」という科目の成績はトップレベルでしたので、簿記1級を適性判断の指標とする事は間違っていなかったと思います。

なお 簿記1級に合格すると、副次的に「会計士試験に受かりやすくなる」というメリットも生まれます。(既に会計士試験範囲の10%の知識が得られているため。)

 

 注意点

会計士試験の適性が判断できるのは、会計士試験科目のうち「財務会計論」「管理会計論」の2科目に限定されます。

その他の科目である「監査論」「企業法」「租税法」「経営学」への適性は判断できません。

簿記1級を取得した後に公認会計士を目指す場合には、過信しすぎるのも禁物です。

 

② その他の国家資格にも使える

公認会計士以外にも、簿記が絡む国家試験があります。

  • 税理士
  • 中小企業診断士
  • ファイナンシャルプランナー(FP)

等が主たる資格試験です。

僕は簿記1級取得した後、税理士試験(簿記論)の過去問を解きました。
得点は50点くらいでした。(合格点は70点)

 

簿記論用の対策をしていれば60点くらいは取れていた肌感でしたので、あとちょっと勉強すれば税理士試験科目が1科目取れていた事になります。

FP3級も取得しましたが、こちらは10時間くらい適当に勉強して合格できました。

また、万が一簿記1級が取れなくても、税理士・中小企業診断士・FPへの勉強にシフトすることができるという点でもメリットになります。

他資格へのステップアップや、簿記1級を諦めた場合の予防線としても効果があるという訳です。

 

③ 短期的なゴールになる

恥ずかしい話ではありますが、事実なので書きます。

僕はあまり良い大学も出ておらず、大学でも全く別の分野を勉強していたため、経済系の知識がゼロでした。
そして、当時は実家に住まわせてもらっていました。

そんな状況下で、「ゆくゆくは公認会計士試験に合格したい」と考えていました。

しかし両親からすると、いつまで勉強を続けるんだ・・・という不安があったはずです。

そして僕としても、まず短期的な成果を上げて、両親を安心させる必要がありました。(もちろん簿記1級を取れたからと言って、即就職できるわけではありませんでしたが。)

そこで、まずは最短半年で取れる簿記1級を取得し、きちんと勉強していることをアピールしたいと考えました。

簿記1級は間違いなく難関試験ですから、周囲へのアピール材料としては良質な材料です。

もし同じような境遇の方がいれば、メリットになり得るでしょう。

 

また、「何もやる事がない大学生」の方にもおすすめです。

周囲へのアピール材料として簿記1級は強いので、就職活動で大きな武器になります。

 

④ 自分に成功体験を与える

メンタル的な話になります。

上述の通り、当時僕には何のバックボーンもありませんでした。

学歴もあまりなく、会計の分野を勉強したこともほとんどない。
当時は文字通り、どん底でした。

「何を目指すか」の前に、そもそも何かしらの成績を残し、自分に自信を与え、前に進む必要がありました。

その推進力として、簿記1級の取得を目指しました。

 

もちろん、簿記1級が取れたからと言って社会的地位が一気に上がるわけではありませんし、むしろ無職で簿記1級の勉強をするなんてヤバいと思われるかもしれません。

でも、その期間に周りにどう思われようとも、その行動によって自分の能力を引き出せるのであれば、プラスになるはずと考えました。

 

 結果

この戦略は大成功でした。

簿記1級に合格した後は自信が付き、資格試験に対する独自の勉強法を発見できました。(勉強法まとめでご紹介してますので、ご興味のある方は見てみてください。)

途中、簿記以外の科目が出てきたことで挫けそうになりましたが、簿記1級に合格した成功体験から得たものが多く、結果公認会計士試験に合格しました。

自分に自信がない人にとっては、簿記1級を取得するメリットは非常に大きいです。

 

思わぬメリット

実は、当初予想していなかったメリットもありました。

それは、僕が公認会計士として働き始めてからのことです。

 

公認会計士の仕事では、当然ですが簿記の知識をフル活用します。

公認会計士になって初めて気づいたのですが、簿記1級を先に勉強していたおかげで、受験だけでなく、仕事においても役立つようになりました。

周りの会計士は多くの科目をまんべんなく学習するのに対し、僕の場合は簿記の知識がずば抜けて高かったからです。

そのおかげで、監査法人時代の社内評価は高かったです。(仕事ができる訳ではなく、会計知識があるだけですよ。)

 

簿記1級だけを勉強した期間があったので、自分に簿記の力が身についているのは当然ですよね。
監査法人時代は、先輩から会計処理について相談される機会が多く、やりがいも強く感じていました。

また、当然会社での評価も上がりますから、収入に直結してきます。
これって、結構大きいですよね。

 

簿記1級は、思っている以上にメリットが多い

まとめです。

  • 公認会計士試験への適性を見極める材料にはなるが、絶対ではない。
  • 他の国家資格への転向は大いに可能
  • 成功体験となり、その後の成長に大きく貢献する
  • 公認会計士になると、周りの会計士よりも頭一つ抜けることができ、収入アップも望める

以上です。

簿記1級の取得には半年くらいかかりますが、半年かけて得られるリターンは非常に大きいです。

ちなみに、もっと短い期間で合格したければ、ネットスクールという予備校を選ぶと良いでしょう。

【費用比較】簿記1級のスクールを効率よく選ぶならココ

2019/05/10

僕自身、2010年にこの予備校を使って、簿記1級を取得しました。

授業内容は、控えめに言って神でした。

本記事が、これから簿記1級を目指す方の役に立てば、嬉しいです。

 

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