簿記は独学の方が有利?こんなあなたは独学が向いてます。3選+α

こんにちは、公認会計士のロディです。

簿記を独学で取れるか、気になりますか?
実は、人によっては独学のほうが向いているタイプの人がいます。

一般的には予備校に通ったほうが理解も早く進むので、効率が良いとされていますよね。
本記事では、どんな人が独学に向いているのか、解説します。

ちなみに、私は現役の公認会計士で、簿記も1級まで取得しています。
2級までは独学で取得し、1級は予備校に通って取得しました。
どちらもメリットデメリットを知ることができたので、私の経験も踏まえてご説明しようと思います。

なお、ここで書く内容は当然、予備校の講師たちは絶対に教えない内容です。
(講師が「独学のほうが向いている」なんて言ったら、商売にならないですからね。)

もくじ

1.簿記は独学の方が有利?
2.独学が向いている人のパターン3選
3.独学が向いていない人のパターン
4.まとめ

1.簿記は独学の方が有利?

まず初めにに、一律に独学の方が有利である、というわけではありません。
ですが、独学の方が結果として効率的なケースが存在します。

ここで、簿記を全く勉強したことがない人、もしくはこれから簿記2級・1級にチャレンジする方に向けて、簿記3級・2級・1級でどのような勉強が必要になるのか、かなりざっくりと書きます。

3級
暗記が8割。
そもそもの簿記の構造について理解をする必要はありますが、理解の深さは必要とされず、ほとんどの勉強が暗記です。
3級は、簿記を初めて勉強するという方が多いと思いますので、数多く存在する勘定科目を暗記する、仕訳パターンを暗記する、という勉強がメインになります。

2級
暗記が7割。
3級よりも暗記量が減りますが、それでもまだまだメインは暗記です。
試験本番も、丸暗記で対応できる部分が数多く出題されます。

1級
暗記が5割。
1級になると、暗記と理解の割合がそれぞれ5割程度となります。
1級は2級よりもグッと難易度が上がり、暗記だけでは対応できない問題が増えます。

さて、ここまでで各級の勉強における「暗記」の割合を記載しました。
実はこの「暗記」で対応できるか否かが、独学できるか否かの分かれ目になります。

3級と2級は独学可能

つまり結論を言うと、3級と2級は独学で突破可能、1級は予備校を利用すべきです。
※あくまで個人の見解です。

簿記というものは、数学や英語など、学生時代に慣れ親しんだ学問の延長にあるようなものではなく、全く新しい分野の学問です。
そのため、このような分野をいきなり1人でテキストを読んで全てを理解するのは、はっきり言って不可能です。
ただし、そもそも「理解」があまり必要とされない試験であれば、独学で丸暗記(つまりあまり理解しないで学習)して合格することも十分可能です。

そして、3級と2級については、理解の必要とされる割合が少ないため、独学でも十分に対応可能と言えるでしょう。

ここで、決して予備校講師が教えてくれないことをお話しします。
予備校は授業時間を1日きっちり2時間~3時間取って授業を進めますが、合格率をより高めるために、あまり重要性の無い論点についても教えます。
また、独学の場合には自分のペースでどんどん進めることができるため、予備校のペースに合わせる必要がありません。
結果として、個人差はありますが、独学の方が少ない勉強時間で合格できてしまうケースもあります。

1級は予備校に通うのが無難

一方で、1級については独学は困難です。もちろん人によっては独学ですぐに受かってしまうような秀才もいますが、例外中の例外です。
参考として、私が公認会計士受験生だった頃のお話をします。
会計士の講座(2年コース)は、最初の1年で簿記の学習を一通り終えます。
そしてその頃になるとちょうど簿記1級の試験があるので、腕試しで受験する人が多くいます。
私の周りの話にはなりますが、この時期に簿記1級に受かるのは、7~8人に1人という割合でした。
簿記1級の合格率は10%程度なので、この合格率よりは高い割合で合格していますが、さほど大した差ではありません。
つまり何が言いたいかと言うと、予備校で簿記を全て学習した会計士受験生でも、ほとんどの人が落ちる試験であるということです。
このような難関試験に独学で合格するのが難しいことは、想像に容易いですよね。

また、テキストを一人で読んでも理解できない内容が多いため、1級は予備校に通うのが無難です。

2.独学が向いている人のパターン3選

上述した理由より、ここからは簿記3級・2級を受験される方向けです。

こんなあなたは、独学向きです。

2-1.簿記3級または2級をゴールと考えている人

1級や公認会計士・税理士を視野に入れている人は、最終的に理解しなければダメなので、予備校を考えたほうが良いと言えます。

一方で、簿記3級・2級をゴールと考えている方は、独学のほうが効率的(無駄な論点を理解せず進められる)なので、独学を考えても良いでしょう。

2-2.やる気のある人

ざっくりしていますが、やる気のある人は独学が向いています。
モチベーションが高いので、テキストを読んでいても眠くなることがなく、どんどん進めることができます。
一方で、(ちょっと失礼な言い方ですが)やる気のない人が、予備校に通うことで強制的に勉強しなければならない環境を作る、という選択肢はアリですね。

2-3.勉強時間があまり取れない人

独学の良いところは、自分で好きな時に勉強できる点です。
上述したように、簿記3級・2級は独学でも十分に合格できる試験です。
予備校に通う時間がない人でも、独学で十分に合格可能です。

そして、時間が取れないということはデメリットに聞こえますが、実はメリットであったりもします。
なぜなら、限られた時間で勉強することになるので、その時間の勉強効率がグッと上がるのです。
よく試験前の一夜漬けなんかだと、通常では考えられない集中力が出たりしますよね。

3.独学が向いていない人のパターン

一方で、独学が向いていない人もいます。

3-1.深く考えるタイプの人

理解を優先するタイプの人は、予備校に通ったほうが良いでしょう。
やはり予備校の授業と独学とでは、理解のスピードが全然違います。
私は簿記2級に独学で受かりましたが、予備校の模試を受けたことがあります。
その解説内容がとんでもなく分かりやすく、独学での理解の限界を思い知りました。
なので、テキストを一人で読んで考え込んでしまうタイプの人は、予備校に通って講師に教わることで、考える時間を節約できます。

3-2.意思の弱い人

上記2-2の逆パターンになりますが、意志が弱いと思われる人は、予備校に通ったほうが良いでしょう。
予備校には女性も多いので、同じ女性同士で勉強仲間を作って、教えあうことでモチベーションを高めている人もいます。

4.まとめ

まとめます。

①簿記3級・2級なら独学が十分可能である
②簿記3級・2級をゴールと考えている人、やる気がある人、時間がない人は、独学が向いているかも
③考え込んでしまう人や、意思の弱い人には予備校がオススメ

以上です。

一言に「独学が可能」と言っても、実は人によってその効率は変わります。
ご自身がどのパターンに属するか見極めたうえで、勉強の方針を立てると良いでしょう。

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