簿記の初心者がやっていはいけない勉強法5選。これをやると遠回り。【簿記3級編】

こんにちは、公認会計士のロディです。

あなたは、簿記3級に短期間で受かりたいですか?
もし答えがYESなら、気を付けてください。
やってはいけない勉強法が、あります。

本記事では、以下の内容を解説します。

もくじ

1.土日にまとめて勉強する
2.まず過去問から解く
3.色々な参考書に手を出す
4.ぶっつけ本番
5.テキストを読むだけ
6.まとめ

ちなみに、私は現役の公認会計士として仕事をしており、簿記で苦しんできた受験生を、多く目にしてきました。
また、私自身も多く苦しんだ末に合格できたため、私の経験や、周りの多くの受験生の経験をまとめた上で、本記事を記載しております。

なお、本記事でいう簿記3級とは、日商簿記3級を指します。

1.土日にまとめて勉強する

ご紹介する中で、最もやってはいけない勉強法です。
これを繰り返すほど、確実に合格は遠のきます。
会計士受験生時代にも、毎回授業で言われてきたことで、私自身もその通りであると実感しています。

簿記3級は、独学者でも100時間勉強すれば受かると言われています。
ただし、これは正しい勉強法をした場合です。
同じ100時間でも、間違った使い方をすると合格から遠ざかっていきます。

では、どう勉強すれば良いのか。
結論は、「毎日少しずつ勉強する」ことです。

とても単純な計算ですが、1日1時間を3か月毎日繰り返せば、十分合格できます。
でも、土日にまとめて20時間を5回繰り返しても、絶対に合格しません。

理由はかんたんです。
簿記というものは、すぐに頭の中から抜けていくからです。

なぜすぐ抜けるかというと、初めは丸暗記になるからです。
簿記のスタート時点は、ほぼ丸暗記から入ります。
これは、英語の単語を暗記するのと同じで、絶対に通らなければならない道です。

人間は、理解を伴わない記憶を、すぐに忘れます。
だからこそ、頑張って理解して記憶しようとするのですが、簿記3級については理解よりも暗記しなければ始まりません。
そして、この暗記すべき量が非常に多いです。

だから、毎日やるべきです。
逆に言えば、毎日コツコツ努力をすると、報われる試験です。

土日にまとめてやってしまうと、記憶がリセットされて、またゼロから勉強・・・なんて日々が続き、やがて諦めることになってしまいます。

くどいですが、早期に合格したいのであれば、土日にまとめて勉強するようなことは避けてください。

2.まず過去問から解く

よく大学受験や資格試験で言われる、いわゆる正攻法の1つが、「過去問から解く」という勉強法です。
しかし、この勉強法、簿記3級の試験勉強においてはまったく意味を成しません。100%、時間の無駄になります。

なぜなら、そもそも過去問を読んでも、何を問われているのか分からないからです。
大学受験であれば中学や高校の途中までに授業で学習した知識を、ある程度使って過去問が解けます。
また、他の資格試験であっても、生活の中で培った多少の知識を使って、解けることもあるでしょう。(たとえばFPなんかは感覚で解ける部分があるし、TOEICなんかもある程度解けてしまうはずです。)

でも、初心者が簿記3級に取り組むときは、絶対にやってはいけません。
簿記は、私生活で絶対に使わない知識です。(経理をやっている方や、会計事務所に現在お勤めの方は例外ですが。)
知識ゼロの状態で、過去問を解くことはできません。
時間の無駄どころか、やる気を削ぎ、その日勉強する気を失くしてしまうかもしれません。

「勉強する前に何が試験に出るか把握しておいたほうが効率的なのでは?」との疑問もあるかと思いますが、答えはNOです。
なぜなら、把握することができないほど、問題が何を問うているのか、さっぱり理解できないからです。
理解できないことは、記憶することもできませんよね。

くどいですが、最初に過去問を解くのはやめましょう。

※簿記2級の勉強の際には、過去問から入るのはむしろ効率的なのでオススメです。

3.色々な参考書に手を出す

簿記3級においては、複数の参考書を使う必要はありません。
「より多くの視点から見れたほうが良いのでは?」との問いもあるかもしれませんが、答えはNOです。
1-2でも記載しましたが、簿記3級はほぼ暗記です。
応用するような場面はほぼありません。
もちろん1~2問は応用が出ると思いますが、それは解かずに他の問題に注力したほうがよっぽど効率的ですし、余裕で合格します。

あまり本気になりすぎて色々な参考書に手を出しても、むしろ混乱を引き起こすというデメリットさえ出てきます。

あとは補足ですが、ノートの作りすぎも厳禁です。

マメな人に多いのですが、ノート作りに力を入れすぎて、結局見直す時間がとれず試験当日を迎えてしまい、合格点に届かないケースです。
簿記3級試験は、良い意味でも悪い意味でも、短期決戦です。
試験当日まで短いことを考えると、ノートの作りすぎは逆効果です。

私が個人的にオススメするのが、テキストに書き込んでいく勉強法です。

簿記3級のテキストは、基本的に小さくカバンに入れて持ち歩けますよね。
毎日勉強するのが鉄則ですが、裏を返せばスキマ時間で受かるということ。
とすれば、持ち歩いてスキマ時間で勉強するのが大変効率的です。
そのためには、勉強した情報をテキストに一元化すべきです。

これによって、いつでもどこでも、簡単に勉強したことを思い出せます。
また、副次的ですが、ノートとテキストを行ったり来たりすることがなくなり、時間と労力の節約にも一役買います。

私が公認会計士受験生時代にも、やっていた勉強法です。
損はないので、真似してみてはいかがでしょうか。

※全てをテキストに書き込むスペースは無いと思うので、必要に応じて、ノートを使うのはアリですよ。

4.ぶっつけ本番

受験勉強そのものに慣れていない人が、陥りがちな失敗です。

簿記3級の本試験は、2時間です。
長いように聞こえるかもしれませんが、初受験の方は特に気を付けてください。物凄く短いです。

全体の時間も短いですが、それに加えて、時間配分というものが必要になります。
簿記3級の本試験は、毎年必ず、大問が5問出題されます。
このうち、大問1はかんたんな仕訳問題であったり、逆に大問5は時間のかかる総合問題だったりという風に、お決まりのパターンがあります。

このパターンを知った上で試験に臨むのとそうでないのとでは、まったく状況が違います。

簿記3級はほぼ暗記であると上述しましたが、ごく僅かの「テクニック」が、本番において、とても必要とされます。

このテクニックを学ぶための時間はそれほど必要ないのですが、学んだか学んでいないか、という違いは物凄く大きいです。
合否を左右するほどに。

なぜここまで断言できるかというと、実は私自身も簿記2級で一度失敗したことがあるからです。
知識だけでいけると思っていたら、本番の傾向が分からず撃沈しました。。

ちなみに、過去問は試験1週間前から解き始めるくらいで問題ありません。
また別の記事で書こうと思いますが、過去問の他に、予想問題というものを解いておくと結果が全然違います。

5.テキストを読むだけ

意外と多いのが、テキストをただ読むだけで試験に臨む人です。

地理や歴史など、暗記系の試験はテキストを読むだけでもある程度点が取れる傾向にあります。
でも、簿記3級に限っては、NGです。
慣れない電卓を使いこなすには時間がかかりますが、それでも、手を動かすことは基本です。

簿記の勉強を進める時の基本パターンは、以下の通りです。

①テキストを読む。
②問題を解く(電卓を使い、仕訳を手で書く)。
③答えを見て確認。間違えていたら理解する。
④間違えた問題には全て付箋を貼る。

最後の、間違えた問題には全て付箋を貼る、という部分について簡単に説明します。
簿記は問題によって、すぐ解けたり、何度も解かないと覚えられなかったりします。
1度解けたものを、何度も何度も繰り返し解くのは、時間の無駄です。(既に覚えているから。)
逆に、間違えてしまった問題は、理解が浅かったことを意味しますから、そこに付箋を貼っておくことで、また後で解きにかかるべきです。

これを試験当日まで繰り返し、問題集から付箋が消えたら、全て記憶したということを意味しますよね。
そうなったら、合格する実力が身についたことになりますよね。

6.まとめ

以上、初心者がやってはいけない簿記3級の勉強法でした。
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