簿記1級の勉強法を、公認会計士が教えるよ。【実践的勉強法】

こんにちは、公認会計士のロディです。

簿記1級は難しいので、勉強法をまちがえると即不合格になります。

色んなサイトで勉強法が紹介されてるけど、本当に正しいの?

という不安もあるかと。
安心してください。本記事では、公認会計士が簿記1級の効率的学習法を教えます。

 想定読者

  • 簿記1級の勉強をこれから始める人

 

 

簿記1級の勉強法(科目別)

簿記1級は、次の4科目から構成されます。

  • 商業簿記
  • 会計学
  • 工業簿記
  • 原価計算

それぞれ、勉強法が少し異なります。
ご紹介する勉強法を、科目ごとに真似してください。
合格がかなり近づきますよ。

 

商業簿記の勉強法

商業簿記は、簿記2級にもありましたね。
基本的に学習方針は一緒なので、今まで通りの学習でOKです。

ただし、内容がかなり細かく、理解の難易度が高くなります

 重要ポイント

  • とにかく毎日継続すること。
  • そして、何度も繰り返し復習すること。

 

全科目に言えることですが、範囲がとても広いので挫折しやすいです。
同じことを繰り返すのは大変ですが、大変だからこそ重要ですよ。

出来る限り毎日、そして同じテーマを繰り返し勉強しましょう。

 

会計学の勉強法

会計学は、簿記1級で新たに追加された科目です。
会計学の特徴は、次のとおり。

  • 範囲は商業簿記と被る部分がほとんど
  • 計算に加えて、『理論』が問われる
  • 難易度は低い

 

範囲が商業簿記の中に含まれており、難易度も低いのでご安心を。
ただし、『理論』が問われます。

今までは仕訳をひたすらに暗記してきましたが、なぜそのような仕訳を切るのか? という大原則を学習することになります。

問われる部分は限定的なので、覚える量はかなり少ないですよ。

 重要ポイント

  • 専門用語を正確に暗記すること。

 

たとえば、商品を納品した時、みなさんは当然に『売上』を計上してきましたよね。
今までは『そういうものだ』と暗記して、仕訳を切ってきたはずです。

会計の世界では、これを『実現主義に基づいて収益計上した』なんて言い方をします。

ここでは細かい解説はしませんが、簡単に言ってしまうと、モノを渡した時に収益認識しようというのが『実現主義』です。

 

簿記1級は、簿記2級とは違い『専門家』と呼ばれる領域に足を踏み入れることになります。
専門家なら、専門用語くらい覚えようね、という試験委員側の意図ですね。

めんどくさいですが、難易度は易しいです。
理論部分だけは満点を目指しましょう。

 

また、計算部分も比較的易しいです。
ただし、特定の論点1つのみを問われたりするので、万が一知識に『穴』があると、計算を丸々落としてしまいます。

そのため、(商業簿記と同様ですが)できるだけ満遍なく勉強しましょう。

 

工業簿記の勉強法

工業簿記は簿記2級の延長でして、勉強方針は2級と変わりなしです。
ただし、商業簿記と同様、かなり細かくなります。

 重要ポイント

  • 回答パターンをすべて暗記すること。

 

工業簿記は、簿記2級の延長にあります。
新しい論点はそれほど多くありません。
しかし、回答パターンが膨大になります。

たとえば、簿記2級では期首仕掛品は仕損を負担しませんが、簿記1級では負担するケースがあります。
このようなパターンが1つ追加されるだけで、回答パターンは無数に増えます。

 

そして、簿記1級試験は時間が足りないため、本番中に考える時間がありません。
そのため、試験対策として『すべてのパターンに対する回答法を記憶する事』がとっっっっても重要です。

文字面だけだとカンタンそうに感じるかもしれませんが、想像以上にハードです。
でも重要なので、これをやるかやらないかで、合否が分かれると言っても過言ではないです。

工業簿記が苦手な人は、たいていコレができていません。

 

原価計算の勉強法

原価計算は、簿記1級で新たに出てくる科目ですね。
『予算編成』『意思決定会計』など、初めて目にする論点が出てきます。

 

 重要ポイント

  • 『暗記』よりも『理解』を重視すること。
  • 解説を丁寧に読むこと。

 

工業簿記とはやや異なり、こちらは『理解』のほうを優先しましょう。
回答パターンをすべて暗記するのは、無理です。絶対やめましょうね。

なぜなら、回答パターンが無限にあるからです。
練習と同じ問題は、まず出ないですよ。

また、『理解』が中心なので、問題を解いた時は解説を厚めに読むと良いです。
その際、重要と思われる解説にはマーカーを引いておくと、次に読む時にそこだけを読めば理解できるようになるので、小技ですが非常にオススメです。

 

簿記1級の勉強スケジュール

一般的に、半年または1年での合格を目指す人が多いかと思います。

  • 半年合格の人:本番の2ヶ月前に予想問題を解く
  • 1年合格の人:本番の3ヶ月前に予想問題を解く

これが1つの目安です。
つまり、半年合格を目指す人は4ヶ月程度でインプットを終わらせることを目標にしましょう。
1年合格の人なら、9ヶ月でインプットを終わらせましょう。(もっと早くても良いけど。)

簿記2級までだと、範囲も狭く、本試験も『2時間』と少ないので、本番を想定した演習の量も少なく済みます。
でも、簿記1級は範囲が膨大なので、本番用の演習期間が多くなります。

 

このスケジューリングを誤ると、落ちます。マジで。
1ヶ月前から答練始めたりしていると、タイムオーバーで手遅れになりますよ。

あと、よく相談を受けるんですが、

質問

試験まで日にちが少なくなってきたけど、インプットが終わりません。残りのインプットをせずに今すぐアウトプットを始めるべきですか?

という質問。
正直、こうなってしまってはやや手遅れ感があります。本来なら理解が浅くても、スケジュールを優先してどんどん進めておくべきです。

もしこんな緊急事態になった場合は、とにかくアウトプット(本番演習)に入りましょう。

インプットのみで試験にチャレンジしても、絶対落ちますからね。

 

簿記1級の勉強時間

勉強時間は、以前にこちらの記事で検証しています。
>>関連記事:簿記1級の合格に必要な勉強時間は?【実績公開】

ここでは結論だけ。
簿記1級に合格するためには、700時間必要です。

半年合格の人なら、1日4時間弱ですね。

 

簿記1級を勉強する上での、大前提の話。

簿記1級の合格率は、約10%程度です。
10人に1人が受かるのですが、ちょっとだけ注意。

簿記2級とは異なり、簿記1級は『公認会計士受験生』が力試しで受験します。

会計士受験生のレベルはマチマチですが、基本的に簿記1級の問題を半分の時間で解くことができ、80点以上をほぼ全員が取れます。

 

合格者10%のうち、半数(5%)は公認会計士受験生であると言われています。
そのため、実質的な合格率は5%程度。

過去問を解けば分かりますが、難易度も簿記2級とはレベルが全く違います。
>>関連記事:簿記1級の難易度、あらゆる角度から考察します。【慎重に考えよう】

そのため、簿記1級に合格したいなら予備校を受講するのがスタンダードです。

 

独学での合格を目指した場合、合格までに1~2年はかかります。
1~2年モチベーションを維持できる人は、ほとんどいません。 大人しく予備校を選びましょう。

1番良いのは、ネットスクールという予備校です。

書店で『サクッとうかるシリーズ』『とおるテキスト』等を出版している、おなじみの予備校ですね。

簿記の予備校としては大手なので、合格実績は申し分ないです。

僕自身も、公認会計士を目指す前にネットスクールに通い、先に簿記1級を取得しました。

 

授業料は通常15万~20万近くしますが、ここなら相場の7割くらいで合格できるのでお得です。
>>ネットスクール公式HP

独学での合格は無理ゲーだと思います。(たぶん僕でも無理)
人生を効率よく過ごしたいなら、スクールに通うのが正解ですね。

 

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