簿記3級の『公表されている合格率』と、『本当の合格率』が違う理由。

こんにちは、公認会計士のロディです。

簿記3級の合格率は45%くらいですが、実際は70%くらいです。

受験生にとっては、嬉しい事実ですね。

理由を解説します。

 

簿記3級の合格率(公表値)

 

日本商工会議所は、簿記3級の合格率を公表しています。

簿記3級の合格率推移

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
152(2019.6.9) 91,662名 72,435名 40,624名 56.1%
151(2019.2.24) 104,357名 80,360名 44,302名 55.1%
150(2018.11.18) 111,657名 88,774名 38,884名 43.8%
149(2018.6.10) 101,173名 79,421名 35,189名 44.3%
148(2018.2.25) 102,212名 78,243名 38,246名 48.9%
147(2017.11.19) 113,559名 88,970名 35,868名 40.3%
146(2017.6.11) 102,077名 80,227名 40,880名 50.9%
145(2017.2.26) 105,356名 80,832名 38,289名 47.4%
144(2016.11.20) 120,096名 94,411名 42,558名 45.1%
143(2016.6.12) 106,558名 83,915名 28,705名 34.2%
142(2016.2.28) 114,940名 89,012名 23,701名 26.6%
141(2015.11.15) 107,928名 84,708名 22,094名 26.1%
140(2015.6.14) 102,252名 79,467名 41,910名 52.7%
139(2015.2.22) 102,450名 79,460名 42,990名 54.1%
138(2014.11.16) 110,602名 86,659名 33,364名 38.5%
137(2014.6.8) 101,574名 78,726名 37,824名 48.0%
136(2014.2.23) 99,368名 75,049名 30,690名 40.9%
135(2013.11.17) 119,736名 93,781名 45,045名 48.0%

※合格率には欠席者は含まれません。実際に受験した人のうち、合格した人の割合です。

過去6年間の合格率は、平均45%ですね。

ちなみに、グラフ推移は次のとおりです。

141回142回の合格率が、なぜかガクッと落ちていますね。

理由は、単純に「難しかったから」です。

 

 141回の合格率が低い理由

「第5問」が過去に例のない形式で出題されたため、難易度が非常に高まり、合格率がガクッと下がりました。受験生の7割以上が「非常に難しかった」と感じており、Twitter上でもかなりの批判が出ていますね。

 

 142回の合格率が低い理由

配点の最も高い「第3問」が超難問となっており、合格率が大きく低下しました。2回連続で難易度の高い試験が続き、この時代の受験生はすこし可哀想ですね。

 

今後このような難問が出題される可能性もゼロではありませんが、可能性は低いです。

例年よりも難易度をあげてしまうと、受験生から多くのクレームが来てしまい、日本商工会議所としてはお客さんが減ってしまうからです。

その証拠に、143回では受験生が10%も減っていますね。

 

じゃあ、2人に1人が受かる感じかな?

と思われる人もいるかと思いますが、少し違います。
実際の合格率は7割程度です。

 

なぜ簿記3級の合格率は7割もあるのか?

理由は次のとおりです。

1.記念受験の人がいるため。
2.勉強不足の人が多いため。

 

簿記3級は、記念受験者数が多すぎる

簿記3級を受験する人の「属性」は、次のとおりです。

 

 簿記3級の受験生

  • 商業高校の学生
  • 就活を意識した大学生、大人
  • 会社で取得を命じられた社会人
  • 「とりあえず」有名だから受験する人たち

日商簿記検定は、「英検」「TOEIC」に次ぐ、超メジャーな資格試験です。

そのため、「とりあえず受験しよう」という、楽観的な層がいます。

一方で、たとえば公認会計士や税理士などの専門的な資格試験では、記念受験する層はほとんどいません。(受験資格との兼ね合いもありますが。)

このような記念受験をする人は、大体1割程度存在すると言われています。

 

簿記3級は、明らかに勉強不足の人が多い

受験すると分かりますが、簿記3級の試験は試験時間中にすぐ退室してしまう人が非常に多いです。

「解き終わったから」退室しているのではなく、明らかに「全然分からないから」退室しており、勉強不足の人が多いです。

勉強不足で受験してしまう人が多いのは、「会社で強制的に受験させられる人」「学校で取得させられる人」が一定数いるからです。

簿記3級はメジャーな資格でして、特に「決算書が読めるようになる」という性質から、経理部でもないのに取得を命じる会社も多いです。

 

モチベーションが低いまま受験する人が多いので、当然勉強不足になります。(受かる気ない人が多いですね。)

このような「明らかな勉強不足」の層も、1割程度いると言われています。

 

簿記3級が不合格になる、残りの30%の人の特徴

簿記3級は実質7割が合格するので、4人に3人は合格します。

でも、4人に1人は落ちます。ちゃんと勉強しているのに。

理由はかんたんで、勉強のやり方が分かっていないからです。
>>関連記事:簿記3級の勉強方法を、公認会計士が教えるよ。【最短合格のために】

 

「簿記」って中学や高校で勉強した「数学」「英語」などとは明らかに異なる、異質な科目です。

なので、今まで培ってきた学生時代の「勉強法」が全く通用しません。

そのため勉強法を誤り、不合格になる人が一定数います。

 

逆に、勉強法さえ間違えなければ、無料で受かる事も可能です。
>>関連記事:【完全無料】簿記3級を無料で取得する方法【お金をかける必要なし】

 

「自分は頭が悪いから…」と不安な人がいるかもしれませんが、大丈夫です。

会計の知識ゼロ、Fラン大学出身の僕ですら、3年で会計士取れましたから。会計はコツさえ分かれば超かんたんです。

 

簿記3級の一番の敵は、「モチベーション」です。

正しい勉強法も大切ですが、たぶん1番の敵は「モチベーション」です。

簿記の正しい勉強法の1つに「毎日勉強する事」という鉄則があります。

簿記は私生活で絶対に使わないスキルなので、毎日勉強しないと、あっという間に忘れます。

多少勉強法を間違えても、毎日勉強してさえいれば、合格可能性はかなり高いですよ。

 

「出勤前に1時間勉強」

「仕事から帰ってきて、1時間勉強」

 

これを1~3ヶ月間毎日できる人、どれくらいいますか?

 

僕は公認会計士受験生の時、毎日9時間くらい勉強していました。
でも社会人になった今、勉強量は1日5分もないです。働きながらとか大変すぎます…。

会計士ですらこんな感じなので、普通の人はもっと大変なはずです。

モチベーションの上げ方については、本気の人限定で、Noteの方でまとめています。
>>関連記事:【公認会計士が教える】資格試験勉強のモチベーションを維持する方法【5分読めば実践可能】

 

かなりガチの人向けに書いているので、「のんびり合格したい~」という人には、上記はあまり参考にならないかも。

 

簿記3級を最短で合格するなら、「今から」勉強を始めるべき話。

最後に、ちょっとだけ耳の痛い話です。

モチベーションを維持しようと言いましたが、もっと言うと、モチベーションが高い「今から」勉強をする事を強くオススメします。

簿記について色々調べていたら、いつのまにか1ヶ月・2ヶ月経過していた…。というのはよくある話。

こうなると、たぶん1年経っても簿記3級は取れていないと思います。

 

色々と調べ始めた今が、1番モチベーションが高いはずですよ。

 

簿記3級を取ると、少しだけ人生が変わります。

前に進むなら、今しかないですよ。

 

 

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