こんにちは、公認会計士のロディです。
簿記が得意すぎて、そのまま会計士になりました。
でも最初はすごく苦手で、試行錯誤していたらコツが分かりました。
そんな声にお応えします。
本記事では、簿記の勉強を始めたばかりの方向けに、効率的な勉強法を解説しています。
想定読者
シンプルなので誰でも真似できます。
でも、ちょっとしたコツがあります。お見逃しなく。
簿記3級の勉強方法を、公認会計士が教えるよ。【最短合格のために】
正しい勉強をしていれば、本屋で売っている教材で一発合格できます。
簿記3級の勉強スケジュール
簿記3級の勉強スケジュールは、次の2つに区分されます。
2.アウトプット期間
インプット期間にやるべき勉強は、次のとおりです。
② 問題を解く(紙・ペン・電卓を使う)
アウトプット期間にやるべき勉強は、次のとおりです。
② 分からない部分は、テキストを読み直す
かなりシンプルですが、一番効率的です。
公認会計士試験においても、これは変わらないので。
簿記3級のインプット期間
② 問題を解く(紙・ペン・電卓を使う)
理解する → 問題を解けるか確認 というプロセスです。
勉強のコツ①
勉強時間よりも、テキストのページ数で管理しよう。
「今日は1時間やる!」とか決めてから勉強する人がいますが、失敗しやすいです。
なぜなら、達成感があまり感じられないからです。
簿記の勉強は、モチベーションとの戦いです。
はじめて見る専門用語を、毎日覚えて・理解して・正解できるようにならなければなりません。
これを1~3ヶ月ずっと続けるのって、結構大変ですよ。
勉強のスケジュールを「時間」で管理してしまうと、達成感があまり感じられず、モチベーションを維持しづらいです。
簿記の勉強がはじめての方は特に、「ページ数」で管理することをオススメします。
たとえば、本試験まで残り10週間あったとします。
テキストのページ数は、300ページだったとしましょう。
この場合、1週間で進めるべきページ数は「30ページ」です。
そうすると、「今日は1週間分を一気に進めてやろう!」という気力も湧いてきます。
また、「今日は30ページ進んだけど、まだやる気があるから、来週分も進めちゃおう!」という好循環も生まれやすいです。
勉強のコツ②
テキストを読んだら、必ずその日のうちに問題を解こう。
「簿記」は、少し勉強したくらいでは、すぐに忘れてしまいます。
とっても大事なことなので、黄色マーカー引いてみました。
一度テキストを読んでも、次の日になったら忘れてしまう、という事がほとんどです。
なので必ず、テキストを読んだらその日のうちに問題を解き、できるだけ頭に記憶を残しましょう。
最短で合格した人は、面倒くさがらず、必ずこのプロセスを繰り返しましょう。
簿記3級のアウトプット期間
② 分からない部分は、テキストを読み直す
テキストを読破したら、次はアウトプット期間に入ります。
ここでは、「本番で出される形式の問題を解けるようにする」ことが目的です。
まず初めに言っておくと、初めは過去問・予想問題がほとんど解けないと思います。
よく過去問を初めて解いた人で「うわ、こんなに出来ないなんて…勉強不足だな…。」とショックを受ける人がいます。
でも、それが当たり前です。ショックを受ける必要は、まったくないです。
あくまで目的は、「本番で出される形式の問題を解けるようにする」ことです。今解ける必要はないんです。
勉強のコツ③
初めは1問ずつ、解いたら答え合わせをする。
最初から過去問1回分など、全てを解くのは避けましょう。
上述したように、最初はまったく解けません。
解くことが重要なのではなく、解けるようにすることが重要です。
一気に問題を解いてから答え合わせをすると、解説の理解にとてつもない時間がかかります。
これでは時間のムダです。
1問解いたら、すぐに答え合わせし、解説を理解する。この短距離走を繰り返すべきです。
最初は全然進まないので、疲れたら残りは次の日に繰り越して良いです。やり過ぎてモチベーションを下げるよりはよっぽどマシです。
勉強のコツ④
分からない部分は、解説だけでなく、必ずテキストを読み直す。
鉄則です。
何かを理解する時・覚える時は、必ず「テキストで」理解し・覚えましょう。
誤解のないように補足すると、「解説を読む必要はない」というわけではないですからね。
解説も必ず読んでください。
同じ知識を別の言い回しで説明されると、ヒトは混乱します。
何度か読んでいると、「あぁ、同じことを言っているのか。」と理解できるのですが、この時間はハッキリ言って時間の無駄です。
また、みなさんの教材はあくまで「テキスト」です。
知識を思い出す時に第一にアテにするのは、「テキスト」なのです。
もしテキストの該当箇所を読んでも、問題の解説に似た表現が記載されていない場合は、テキストに解説を書き写すと良いでしょう。
読むべき教材がいくつも出来てしまうと、どこに必要な情報が書いてあるのか、分からなくなってしまいます。
この煩雑さをゼロにするために、「必ずテキストで覚える」というクセを付けてください。
もちろん、これは「短期合格」したい人向けでして、やらなくても合格できます。勉強時間は増えますが。
勉強のコツ⑤
ノートは作らなくてOK
よく図をまとめたり、理解するための自分用ノートを作る人がいますが、必ず失敗します。
なぜこれが「失敗」なのかというと、コストパフォーマンスが非常に悪いからです。
ノートを作るということは、「自分で1から教材を作る」ということを意味します。
でも、目の前には完璧な教材「テキスト」があるはず。
ノートを作るよりも、テキストに必要な文言を追加する方が、絶対に効率的です。
ノートを作っても、結局テキストの方がデキが良いです。
作ったノートを見直す機会は、ほとんどないです。そのため、ノートを作る時間が無駄になります。
でもそこで楽しむなら、勉強を早く終わらせて遊んだほうが楽しいはずですよ。
簿記3級の勉強方法「仕訳を記憶する」
簿記3級の、具体的な勉強法です。
この疑問を解決します。
さて、まず次の問題を読んでください。
甲商店に対する買掛金¥5,000および売掛金¥1,000の決済日につき、甲商店の承諾を得て両者を相殺処理するとともに、買掛金の超過分は小切手を振り出して支払った。
まだ簿記3級を勉強していない人は、解けないかと思います。
一方、上記の論点を学習済みの人は、できないとダメです。
もっと言うと、回答までに30秒以上かかったら勉強不足です。
僕の場合、5~6秒で回答が浮かびます。
その「差」は、「同じ問題を解いたことがあるか」「回答を記憶しているか」です。
僕の頭の回転が速いわけではなく、単純に同じような問題を数多く解いており、答えまで暗記しているので即回答できるのです。(もちろん、まったく同じ問題を解いたことはないですよ。)
なので、とにかく問題を解いて、答え(仕訳)を暗記してください。
ぶっちゃけ、これの繰り返しで合格します。
逆にこのシンプルな繰り返しができない人は、不合格になる可能性が高いです。
これだけだと不親切なので、問題を覚える時のポイントを解説します。
僕は「5~6秒で回答が浮かぶ」と言いましたが、「そもそも読むのに5~6秒以上かからない?」と疑問を感じませんでしたか?
ただ、要所要所だけはちゃんと見ています。
僕が見ている要所は、次の部分です。
甲商店に対する買掛金¥5,000および売掛金¥1,000の決済日につき、甲商店の承諾を得て両者を相殺処理するとともに、買掛金の超過分は小切手を振り出して支払った。
ちなみに回答は、次のとおりです。
/ 当座預金 4,000
仕訳で回答すべき勘定科目を、問題文を見る段階で、ピンポイントで拾っていることが分かりますね。
これは、練習すれば誰でもできます。
練習方法はシンプル。
何度も言いますが、これの繰り返しで受かります。簿記3級は、仕訳さえできれば受かりますから。
簿記3級の回答スピードを更に速くする
以上、簿記3級の勉強法でした。
シンプルだけど超重要。
ちなみに、簿記3級の勉強スピードを更に速める手段として、「良い電卓を使う」という手段があります。
「早打ち電卓」使ってますか?
電卓スピードを速めることで、勉強時間を短縮し、試験での回答スピードもUPさせることが可能です。
簿記3級をさっさと取得して、人生を効率的にしましょう。
>>関連記事:日商簿記検定用のおすすめ電卓6選【公認会計士が厳選】
また、簿記3級を無料で勉強したい人は、こちらの記事も参考になります。
>>関連記事:【完全無料】簿記3級を無料で取得する方法【お金をかける必要なし】