簿記2級の、間違った勉強方法【これをやってると失敗します】

こんにちは、公認会計士のロディです。

「簿記2級の勉強方法が知りたいな」
「できれば効率よく合格したいな」

こんなご要望に応えます。

 

 

簿記2級の「間違った」勉強方法

次のような勉強方法は、間違っています。今すぐやめましょう。

① 一定期間、同じ科目だけを勉強している
② 土日にまとめて勉強している
③ 過去問/予想問題を使わない

 

① 一定期間、同じ科目だけを勉強している

こんな勉強スタイルを採っていませんか?

  • 1ヶ月目:商業簿記を勉強する
  • 2ヶ月目:工業簿記を勉強する
  • 3ヶ月目:過去問/予想問題をやる

 

この勉強法、かなり非効率です。

理由は、3ヶ月目になると商業簿記の知識を忘れてしまうからです。

簿記3級を取得した方であれば、すぐにピンとくるでしょう。
「簿記」って、ちょっと勉強しなくなると、あっという間に知識が薄れてしまうんですよね。

商業簿記をずっとやっていると、工業簿記を忘れてしまいます。
同じ「簿記」ではあるのですが、分野が大きく異なりますからね。

よって、できれば「1日ずつ交互に勉強する」または「1日に両方の科目を勉強する」ようにしましょう。
同じ勉強量なのに、こちらの方が総勉強時間を少なく節約できますよ。

余談ですが、公認会計士受験生も、同様の学習法を採っています。
僕は、1日に最低でも4科目を学習するよう心がけていました。

 

② 土日にまとめて勉強している

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上記に関連しますが、できれば毎日勉強するようにしましょう。

「エビングハウスの忘却曲線」というのを、ご存知でしょうか。

エビングハウスの忘却曲線とは、ドイツの心理学者へルマン・エビングハウス(Hermann Ebbinghaus)が、記憶が時間経過と共に忘れられていく過程を計測して、忘却曲線という形で表したものです。

これによれば、人は1日で6~7割の物事を忘れてしまいます。
仮に土日だけ勉強していた場合、次の土日になると9割の知識を忘れてしまうのです。

つまり、次の土日になったらもう一度9割の内容を勉強しなおす必要があり、非常に非効率です。

土日に10時間勉強するよりも、毎日1時間(合計7時間)勉強した方が、実は効率が良かったりします。
毎日勉強するのは苦痛が伴いますが、コスパは非常に良いのです。

ちなみに、僕自身も会計士受験生時代、忘却曲線を強く意識した勉強をしていました。
具体的には、自分の忘却率を分析し、今学習している論点を「忘れそうな頃」に再度復習する(以降繰り返し)という方法です。

 

③ 過去問/予想問題を使わない

最後に、過去問と予想問題を使うようにしましょう。

特に予想問題は超優秀な教材です。
そのまま本番で出題されたりするので、解いている人と解いていない人との差は、大きいです。

試験の2~3か月前であれば、書店で販売されます。
TACまたはネットスクールの予想問題が、オススメです。

なお、予備校講座を受講している方は、特に解く必要なしです。
予備校の答練を解くことで、同様の効果が得られるので。

 

簿記2級の「科目別」勉強ポイント

勉強法は、科目ごとにも異なります。

ここでは、試験の形式に沿って、効率的な勉強のポイントをご紹介します。

 形式ごとの勉強ポイントメニュー

①商業簿記
 ・第1問
 ・第2問
 ・第3問
②工業簿記
 ・第4問、第5問

以下、かんたんに解説します。

 

① 商業簿記

商業簿記は、全体の6割を占めます。

 第1問(仕訳)

「仕訳が書ける事」は、絶対、一番重要です。なぜなら、全ての問題の基本が「仕訳」だからです。
第1問は毎年15~20分程度かかる問題が出題され、難易度は低~普です。毎年同様の形式で出題されるので、最も対策がかんたんです。(勉強法は上述のとおりです。)

 

 第2問(個別論点)

1つのテーマについて、深く問われます。ここでも重要なのは、「仕訳」が頭に浮かぶことです。一方で、年度によって難易度が大きく変動するのが、この第2問です。出題の「形式」が年度によって様々なので、多くの問題を解いて「対応力」を身につけるべきです。しかし、練習通りの問題が出題されないことも多くあります。そのため、最も重要なのは「見た事のない形式が出る可能性がある」と構えておく事です。見た事もない問題が出た場合、まずは後回しにしてとくべき。これは鉄則です。

 

 第3問(総合問題)

総合問題は、実は対策しやすい部分でして、コツさえ分かっていれば得点しやすい部分です。「総合問題が苦手」という方がわりと多いですが、そういう方は圧倒的に「アウトプット」が足りていません。総合問題の対策は、総合問題の「解き方」をパターンごとに覚えておく事です。

 

② 工業簿記

工業簿記は、全体の4割を占めます。

 

 第4問、第5問(工業簿記)

工業簿記は簿記2級から追加された科目なので、なんとなく苦手意識をもっている方も多いです。工業簿記の勉強法は、「図を書けるようにする事」です。書くべき図のパターンを全て覚え、問題文の数字を「覚えた図」に当てはめていく事で、簡単に正解する事ができます。これを知らない受験生が非常に多く、(もったいないことに)工業簿記が苦手だと思ってしまうのです。

 

公認会計士は、なぜ簿記2級を40分で解けるのか?

僕は公認会計士です。

いま僕が簿記2級の試験を受けたら、大体40分程度で全問解き終わり、90%以上は正解できる自信があります。(簿記2級試験は2時間の試験です。)

一方で、簿記2級の受験生の方(合格者も含めて)は、2時間いっぱい使うと思います。

なぜ、こんなに早く解けるのか?

気になりますよね。
答えは、とっっっても簡単です。

公認会計士は、「仕訳が頭に浮かぶまでの時間」が極端に少ないのです。

 

たとえば、次の問題を見てください。

 

この問題は、ある年度の簿記2級の問題(第1問)です。

僕は、大体20秒程度で正しい仕訳が浮かび、40秒程度で仕訳を書き終わります。

つまり、第1問であれば1つ1分×5問で、5分あれば第1問を解き終わります。

具体的な回答プロセスは、次のとおりです。

①問題を見る
②1~2秒で、書くべき仕訳のアウトラインが浮かぶ
③18~19秒で、文章を細かく読み、正しい勘定科目と数値が浮かぶ
④回答欄に書くだけ

つまり、実質的には20秒で解けています。
嘘だろ?と思われるかもしれませんが、僕だけでなく、会計士なら全員この水準ですよ。

 

仕訳を浮かべるスピードを高める方法

さて、一番気になるのが、「どうやったらそのレベルになるのか?」ということでしょう。
やり方は、とってもシンプルです。

「問題を見て仕訳を頭に浮かべる練習」を、何度も繰り返す。

これが答えです。

公認会計士は、別に意図して回答速度を上げているわけではありません。
特別意識して学習したわけではなく、圧倒的に大量の問題を解いてきたから、仕訳が頭にすぐ浮かぶようになるのです。

しかし、簿記2級の勉強において大量の問題を解くのは、コストパフォーマンス的に悪いです。

 

①問題をしっかり読む
②仕訳を浮かべる
③回答用紙に書く

これだけの作業を毎回やっていると、たぶん半年以上勉強することになります。

ですが、「頭に仕訳を思い浮かべる練習」だけであれば、大幅に勉強時間を削減しつつ、高い「回答スピード」が得られます。

 

独学が良い? 講座を受講した方が良い?

簿記2級は、予備校の講座を受講した場合、250時間で合格します。
また、独学の場合は350~400時間かかります。
>>関連記事:簿記2級の勉強時間は、何時間必要? 短期合格のコツを伝授。

 

 独学のメリットは、次のとおりです。

  • 予備校費用が節約できる

 予備校のメリットは、次のとおりです。

  • 勉強時間が100時間以上節約できる
  • スムーズに理解できるため、勉強に苦痛を感じることが少ない

 

これらを天秤にかけ、重視したい方を選択しましょう。

簿記2級程度の講座であれば、予備校代も大したことがないので、僕だったら迷いなく予備校を選択します。
>>関連記事:簿記2級の通信講座、格安・最短で合格したいならドコがおすすめ?

 

モチベーション維持も重要

簿記2級の合格率は、約25%です。
決して難しい内容ではないのですが、わりと合格率が低いです。

その理由は、「途中で諦めてしまう人」が多いからです。

簿記2級の受験生は、社会人の方の割合が多いです。
仕事をしながら毎日勉強するのは、かなり苦痛を伴います。
その結果、初めはモチベーションが高くても、日に日にやる気がなくなり、諦めてしまうのです。

その他にも、モチベーションは「勉強効率」に影響を与えます。
資格試験におけるモチベーションの維持方法は、Noteで詳細に解説していますので、良ければご参考ください。
>>関連記事:【公認会計士が教える】資格試験勉強のモチベーションを維持する方法【5分読めば実践可能】

 

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