こんにちは、公認会計士のロディです。
「ボキって何…?」という状態から、独学3ヶ月で 簿記2級 を取得できました。
さて、ハッキリ言えるのですが、簿記2級は誰でも独学で合格できます。
スクールなんか通う必要ありません。断言します。
だって偏差値40の大学に通っていた私が、独学で合格できたのですから。
なぜなら、簿記2級は3級に比べて、難易度が高く挫折しやすいからです。
そこで本記事では、私が実践していた「戦略的な勉強法」を公開します。
この勉強法は、誰でもマネできます。
高いスクールにお金なんか払う必要はありません。 お金と時間を節約し、手っ取り早く合格しましょう。
本記事の想定読者
- 簿記2級を独学で目指したい方
- 簿記3級を持っていないけど、2級から挑戦したい方
※ 本記事は長文です。(文字数:約10,000文字) ぜひ休み休み読んでくださいね。
もくじ
簿記2級の難易度はどのくらい?
そもそも、簿記2級の難易度はどの程度かご存知でしょうか。
簿記2級の合格率推移
回 | 合格率 |
---|---|
第143回(2016.6.12) | 25.80% |
第144回(2016.11.20) | 13.40% |
第145回(2017.2.26) | 25.00% |
第146回(2017.6.11) | 47.50% |
第147回(2017.11.19) | 21.20% |
第148回(2018.2.25) | 29.60% |
第149回(2018.6.10) | 15.60% |
第150回(2018.11.18) | 14.70% |
第151回(2019.2.24) | 12.70% |
第152回(2019.6.9) | 25.40% |
簿記2級の合格率は、平均23%です。
おおよそ4人に1人が合格する割合ですね。
簿記3級の合格率は平均46%でしたので、簿記3級に比べて難易度が2倍になると言えるでしょう。
そのため、簿記3級を簡単に合格できた方でも、簿記2級になると「急に難易度が上がった」と感じる方が多いです。
簿記3級と同じ感覚で2級の勉強を始めてしまうと、「難しい…」と感じ、挫折してしまう可能性が出てきます。
簿記2級を始める前に、少しだけ心構えをしておくと良いでしょう。
簿記2級と簿記3級の難易度まとめ
- 簿記3級:2人に1人は合格する
- 簿記2級:4人に1人が合格する(難易度は2倍)
「難易度が高いからこそ、就職や実務で評価される」とも言えますね。
簿記2級に独学合格するための勉強時間は?
簿記2級に独学合格するためには、250時間の勉強時間が必要になります。
もちろん個人差はありますが、平均250時間です。(僕も独学で簿記2級に合格した際、約250時間かかりました。)
一方で、簿記3級に合格するための勉強時間は平均100時間必要でしたよね。
つまり簿記2級の勉強時間は、簿記3級の2倍~3倍必要になります。
また、合格するための勉強時間を「1日あたり」で表示すると、次のようになります。
簿記2級の1日あたり勉強時間
- 6ヶ月で合格を目指す場合:1時間30分(1日)
- 3ヶ月で合格を目指す場合:2時間45分(1日)
- 1ヶ月で合格を目指す場合:8時間15分(1日)
1ヶ月で合格を目指すのは、相当厳しいと言えます。
3ヶ月~6ヶ月で合格を目指すのが、一般的な勉強スケジュールです。
なお予備校を利用すると、更に勉強時間を削減することができます。
簿記2級に独学合格するための勉強方法
本記事のメインです。
簿記2級に独学で合格するための勉強法を、詳細解説します。
独学合格勉強法1 試験日から逆算したスケジューリング方法
予備校に通う場合、授業のカリキュラムを予備校が作ってくれるため、特に勉強スケジュールを考える必要はありません。
しかし独学の場合、試験日までの勉強スケジュールを、自分自身で作る必要があります。
スケジュールを組み立てる際は、まず勉強期間を2つに区分しましょう。
勉強期間の区分け
- 通常期
- 直前期(追い込み)
通常期は、テキスト+問題集+過去問(余力があれば)。
直前期は、上記に加えて「予想問題集」を解きましょう。
流れとしては、通常期に基礎的な学習を全て終わらせ、直前期に本番レベルの問題を解けるようにする、というイメージです。
また、直前期としては試験前2~3週間の期間を確保しましょう。
つまり、試験の2~3週間前までに、基礎的な学習(テキストベースの学習)を全て終わらせる必要があります。
また、通常期の勉強スケジュールは、次のように組み立てることをオススメします。
たとえば、現時点から本試験までの日数が、120日あったとします。
このうち20日を直前期に充てるとすると、通常期の日数は100日になります。
ここで、テキストのページ数が400ページの場合、1日あたりに進めるべきページ数は、
となります。
つまり、1日あたり4ページを進めていけば、直前期までにテキストを全て網羅できる計算になります。
なお、このような厳密なスケジューリングは、独学受験生には特に重要になります。
なぜなら、独学受験生はモチベーションが低下しやすく、ゴールを見失いやすいからです。
スケジューリングをしないで勉強を進めた場合、終盤になっても勉強が終わらない可能性が出てしまう為、そのようなリスク回避にもなります。
非常に重要なところなので、スケジューリングは必須ですよ。
独学合格勉強法2 「予想問題集」は必須
予備校では、直前期に「答練」というものが実施されます。
しかし独学受験生の場合、予備校の答練を受験することができません。
そこで「答練」に代替するものが、「予想問題集」になります。
予想問題集を使うメリット
- 実力を本番レベルまで引き上げる
- 的中率が高く、効率的な学習ができる
「テキスト&問題集」と「本試験」とでは、わりとレベルに格差があります。
簿記3級をクリアした方であれば、なんとなく想像がつきますよね。
しかし、それよりも「的中率の高さ」が凄いのです。
テキストと普通の問題集だけ解いていても、合格点の70%にはギリギリ届きません。
予想問題集を解くことで、90%まで点数を持ち上げることが可能です。
全3~4回分ついているので、大体7~8時間で全部解けます。
絶対に、繰り返し解いて完璧にすべきでしょう。
独学合格勉強法3 【具体的】科目別の勉強方法
ここでは、商業簿記・工業簿記の科目別に、それぞれ具体的な勉強法をご紹介します。
① 商業簿記
商業簿記は、簿記3級の試験科目でもありましたね。
簿記3級を突破した方であれば(ある程度の)勉強方法は分かっているかと思います。
簿記2級においても、「仕訳を書けるようになる事」が一番重要です。
なぜなら簿記2級の商業簿記の問題は、すべて(下書きも含めて)仕訳を書く必要があるためです。
また商業簿記は、簿記2級全体の6割を占めます。
以下、大問ごとの攻略法も、簡単にご紹介しておきます。
第1問(仕訳)
「仕訳が書ける事」は、絶対、一番重要です。なぜなら、全ての問題の基本が「仕訳」だからです。
第1問は毎年15~20分程度かかる問題が出題され、難易度は低~普です。毎年同様の形式で出題されるので、最も対策がかんたんです。(勉強法は上述のとおりです。)
第2問(個別論点)
1つのテーマについて、深く問われます。ここでも重要なのは、「仕訳」が頭に浮かぶことです。一方で、年度によって難易度が大きく変動するのが、この第2問です。出題の「形式」が年度によって様々なので、多くの問題を解いて「対応力」を身につけるべきです。しかし、練習通りの問題が出題されないことも多くあります。そのため、最も重要なのは「見た事のない形式が出る可能性がある」と構えておく事です。見た事もない問題が出た場合、まずは後回しにしてとくべき。これは鉄則です。
第3問(総合問題)
総合問題は、実は対策しやすい部分でして、コツさえ分かっていれば得点しやすい部分です。「総合問題が苦手」という方がわりと多いですが、そういう方は圧倒的に「アウトプット」が足りていません。総合問題の対策は、総合問題の「解き方」をパターンごとに覚えておく事です。
② 工業簿記
工業簿記は、簿記2級で初めて試験科目に加わる科目です。
商業簿記と異なり、工業簿記は「図を書くこと」が非常に重要になります。
仕訳はほぼ必要ありません。(仕訳の考え方は必要ですが。)
工業簿記の勉強法は、次の記事で詳細解説しています。
>>関連記事:簿記2級の工業簿記は、コツを知ると満点が取れる【公認会計士が解説】
ここでは、本試験の攻略法を少しだけご紹介しておきます。
第4問、第5問(工業簿記)
工業簿記は簿記2級から追加された科目なので、なんとなく苦手意識をもっている方も多いです。工業簿記の勉強法は、「図を書けるようにする事」です。書くべき図のパターンを全て覚え、問題文の数字を「覚えた図」に当てはめていく事で、簡単に正解する事ができます。これを知らない受験生が非常に多く、(もったいないことに)工業簿記が苦手だと思ってしまうのです。
独学合格勉強法4 モチベーションを維持するための手法
勉強スケジュールを立て、毎日勉強をすることは重要ですが、そのためのモチベーション維持も重要です。
簿記2級は、簿記3級に比べて勉強期間が長くなるため、モチベーションが低下しやすいです。
どんなに最初やる気があっても、必ずバテる時が来ます。
そのため、日ごろからモチベーションが下がらないよう工夫しておく必要があります。
モチベーションの上げ方ついては、公認会計士受験生用の記事ですが、こちらで詳細解説しています。
>>関連記事:【公認会計士】受験勉強のモチベーションを上げる方法【ガチの人向け】
こんな勉強方法は失敗します。
独学で勉強をしていると、指導者がいないため、気付かぬうちに「間違った勉強法」をしている可能性が出てきます。
次のような勉強方法は間違った勉強法なので、注意してください。
独学NG勉強法1 ノートを作るのは(人によっては)非効率
簿記2級の範囲は3級に比べて広いため、覚えた知識を忘れないようにまとめノートを作る方が多いように感じます。
というのも、多くの場合この「まとめノート」を読み直す機会は無いからです。
確かに「簿記」は理解の難しいポイントが出てきたりするのですが、そのようなケースでは、「分かりやすい図」が必ずテキストに記載されています。
わざわざ自分で「イメージ図」や「文章」を書くまでもなく、テキストに付箋や目印などを付けておけば事足りるはずです。
簿記2級試験は、ただでさえ勉強時間が3級からグンと増えます。
余計な時間はできる限り削減すべきです。
※ なお、「書いて覚える」という趣旨でノートを作るのはOKです。
独学NG勉強法2 複数種類のテキスト・問題集を使うのはNG
次に、「複数種類のテキスト」をテキストや問題集を使うのは、絶対に避けましょう。
よく、
- テキストのこの部分の意味が分からないから、他のテキストも買って読もう…
- この問題集だけでは不安だから、他の問題集も買って解こう…
なんて方がおられます。
しかし、これは非常に非効率です。
テキストによって表現に若干の違いがあり、混乱を招く可能性がありまし、1つの問題集で論点は網羅していますから、複数の問題集を使う必要もありません。
なお、下記でご紹介するテキスト・問題集であれば、合格まで継続して使えますし、それ以外のテキスト・問題集は不要です。
せっかく独学でお金を節約できるのですから、無駄な出費は避けましょう。
独学NG勉強法3 「土日にまとめて勉強」は基本NG
<画像①>
社会人の方に多い傾向にありますが、「土日にまとめて勉強」はできれば避けましょう。
すなわち、基本的には毎日勉強すべきです。
「エビングハウスの忘却曲線」というのを、ご存知でしょうか。
エビングハウスの忘却曲線とは、ドイツの心理学者へルマン・エビングハウス(Hermann Ebbinghaus)が、記憶が時間経過と共に忘れられていく過程を計測して、忘却曲線という形で表したものです。
ドイツの心理学者:エビングハウス博士の実験によれば、人は1日で7割の物事を忘れてしまうことが立証されています。
仮に土日だけ勉強していた場合、次の土日になると9割の知識を忘れてしまう、というわけです。
そこで、忘却曲線を意識した復習が重要になります。
「どんなタイミングで復習すれば良いか分からない」という方には、次の復習ペースを提案します。
オススメの復習ペース
- 1回目:翌日
- 2回目:3日後
- 3回目:1週間後
- 4回目:1ヶ月後
人によって忘却のタイミングは異なりますが、おおよそ上記のタイミングで復習されることで、効率的な復習ができます。
上記は「復習」のタイミングの話ですので、当然これとは別に「新たな論点の学習」も必要になります。
つまり、新たな論点の学習と復習を繰り返す必要があり、基本的に毎日勉強することが望ましいです。
初めは「毎日勉強する」という習慣がないため、ストレスを感じる方も多いでしょう。
しかし、(目安としては)3週間継続することで、ストレスがなくなり習慣化されます。
予備校を使うことでインプットの時間は削減できますが、いずれにしても毎日勉強というルールだけは、絶対に守るべきです。
独学NG勉強法4 一定期間、同じ科目だけを勉強するのはNG
こんな勉強スタイルは危険なので、辞めましょう。
- 1ヶ月目:商業簿記を勉強する
- 2ヶ月目:工業簿記を勉強する
- 3ヶ月目:過去問/予想問題をやる
このような勉強方法は、非常に非効率です。
理由は、(上記の例では)3ヶ月目になると商業簿記の知識を忘れてしまうからです。
忘却曲線のところでも触れたとおり、少し復習しなくなると、人はどんどん記憶を忘却してしまいます。
科目ごとに一気に勉強を進めたい気持ちも分かりますが、別の科目の学習期間においても、もう一方の科目の復習はしておくべきです。
せっかく学習した知識を忘れてしまうのは、非常にもったいない事ですからね。
簿記2級の独学用テキスト&問題集
簿記2級のテキスト・問題集は、少し大きめの書店に行くと5種類~7種類ほど置いています。
これから簿記2級を勉強しようという方にとって、どのテキストが良いのか、判断が難しいと思います。
独学用のテキスト・問題集を選ぶ際は、次の点に注意しましょう。
独学教材を選ぶ際の注意点
- 易しすぎる教材はNG
- 難しすぎる教材はNG
- テキスト・問題集は同種類で揃える
内容が平易すぎると合格レベルに達しません。
また、「予備校の授業で使う目的」で作られた教材は、難しすぎるため独学に不向きです。
また基本的な話ですが、テキスト・問題集は同じ種類のもので揃えましょう。
なお、僕が一番オススメできる教材はこちらです。
全論点を概ねカバーできており、テキストの説明も非常に分かりやすいため、オススメです。
テキスト&問題集がセットになっており、商業簿記+工業簿記を合わせて3,000円と超リーズナブル。
特にこだわりがない方は、こちらだけを使っておけば十分です。
一方で、(個人的に)あまりオススメできないテキストはこちらです。
細かな論点も全てカバーしている点で安心感はあるのですが、表現が会計基準のままであったりと、少し独学には不向きです。(理解力の高い方には、良いのかもしれませんね。)
その他、簿記2級の独学テキストについては、次の記事で比較紹介しています。
【裏ワザ】必要に応じて、市販のDVDを使う
独学で勉強を進めていると、どうしても「理解できない論点」が出てくる可能性があります。
理解ができないと中々勉強が進まず、点数が伸びなくなってしまいます。
そんな時は、市販のDVD教材を使うという最終手段があります。
具体的には、次のDVD教材が市販されています。
上記でご紹介したテキストと連携したDVDなので、上記のテキストを使われる方にはオススメです。
最初から買う必要はありませんが、予備校を利用するよりも安上がりなので、行き詰ってしまった時の最終手段として使うと良いでしょう。
【実践】公認会計士はなぜ、簿記2級を半分の時間で解けるのか?
最後に、僕たち公認会計士がとのように解いているのかをご紹介します。
僕も含めて、公認会計士であれば簿記2級・簿記1級の問題を半分の時間で解くことができます。
このレベルに到達しなくても合格はできますが、もしその先(簿記1級・税理士・公認会計士など)を見据えている方は、知っておくと良いかもしれませんね。
僕が実際に問題を解く時の、頭の中の流れ
- 問題を見る(1~2秒)
- 何に関する問題なのか判断する(2~3秒)
- 問われている内容について、知っている知識をすべて思い出す(2~3秒)
- 問題を読む(15秒~20秒)
- 仕訳を書く(20秒~30秒)
この5段階のステップで進みます。
簿記2級を最速で解く1 問題を見る
まず初めに、問題を見ます。
読むのではなく、あくまで『見る』『眺める』という表現が正しいです。
ここでのポイントは、キーワードとなる単語を見つけ出すことです。
さて、次の問題をご覧ください。
例題
福岡株式会社は、新株600株(1株の払込金額¥30,000)を発行し、払込期日までに申込証拠金の全額が払い込まれ、別段預金に預け入れていたが、本日が払込期日となるため、別段預金を当座預金に預け替えた。なお、資本金には会社法規定の最低限を組み入れることとする。
どうでしょうか、1~2秒でキーワードを見つけられましたか?
見つけるべきキーワードは、『申込証拠金』または『会社法規定の最低限』というワードです。
このキーワードが、次のステップで活きます。
簿記2級を最速で解く2 何に関する問題なのか判断する
さて、ステップ1で見つけたキーワードから、何に関する問題なのかを判断しましょう。
2~3秒で判断できましたか?
答えです。
『申込証拠金』や『会社法規定の最低限』というキーワードは、資本金の払い込みに関する論点で出てきます。
教材によっては、『純資産』とかそんな感じの章で解説されているでしょうね。
問題を解いた後に、テキストを読むクセをつけましょう。
ここまでで、キーワードを見つけ出し → 何が問われているのかが分かりました。
次のステップです。
簿記2級を最速で解く3 知っている知識をすべて思い出す
ここが一番重要です。
そして一番難易度が高いです。
もう一度、さきほどの例題を確認しますね。
例題
福岡株式会社は、新株600株(1株の払込金額¥30,000)を発行し、払込期日までに申込証拠金の全額が払い込まれ、別段預金に預け入れていたが、本日が払込期日となるため、別段預金を当座預金に預け替えた。なお、資本金には会社法規定の最低限を組み入れることとする。
キーワードを見つけ、関連する論点が判別できているので、あとはその論点の知識を思い出すだけです。
もっと具体的に言うと、仕訳そのものを思い浮かべましょう。
ものすっっっっごく重要なので、もう一度言います。
仕訳そのものを思い浮かべましょう。
ただし、まだ問題をきちんと読んでいないので、いくつかの仕訳が思い浮かびます。
『申込証拠金』というキーワードを選んでいた場合、
こんな仕訳が浮かびます。
『会社法規定の最低限』というキーワードを選んでいた場合、
預金 xxx / 資本金 xxx
/ 資本準備金 xxx
こんな仕訳が浮かびます。
今回は易しい問題なので浮かぶ仕訳も1つずつですが、難しい問題の場合は2~3個浮かぶこともあります。
仕訳をすぐに思い浮かべるのは、訓練しないと出来ません。
仕訳の『型』を記憶し、解く時に『思い出す』。
これを繰り返すことで、瞬時に仕訳を思い浮かべることができるようになります。
このステップは超重要です。
というのも、『簿記』って『知っているか知らないか』の世界なので。
そして『知らない』ってことは、『ほぼ解けない』ってことです。
『知らない問題をなくすのが簿記の学習法である』と言っても過言ではないです。
簿記2級を最速で解く4 問題を読む
さて、ここで初めて一番最初から問題文を読みます。
ステップ1ではただ問題文を眺めただけなので、細部の文章をきちんと読む必要があるからです。
読むスピードは人それぞれだと思いますが、第1問の仕訳問題レベルであれば、会計士は10~15秒で必ず読み終わります。(上記の問題なら7~8秒で読み終わります。)
簿記2級を最速で解く5 仕訳を書く
読み終わったら、あとは仕訳を書くだけ。
ちなみに答えは、
/ 資本準備金 9,000,000
当座預金 18,000,000 / 別段預金 18,000,000
となります。
ステップ3で思い浮かべた仕訳の型と似てますね。
同じではないにしろ、基本の型を思い浮かべてあるので、答えの仕訳もすぐ書けます。
簿記2級の独学合格は可能
以上、簿記2級に独学で合格する勉強方法でした。
簿記3級に比べて難易度は上がりますが、上述の勉強方法を実践することで、短期合格が可能です。
くどいですが、一番重要なのは「毎日勉強すること」です。
毎日の継続は大変ですが、だからこそ難易度が高く、挫折する受験生が多いのです。
簿記2級はコストパフォーマンスの高い資格ですから、「正しい勉強法」で一発合格を目指しましょう!