簿記2級の勉強時間は、何時間必要?【合格までの計測結果を公開】

こんにちは、公認会計士のロディです。

簿記2級に独学合格し、今は公認会計士として会計事務所を運営してます。

「これから簿記2級を目指すけど、勉強時間はどのくらい必要なんだろう?」

本記事では、そんな疑問にお答えします。

 

 本記事から得られる情報

  • 筆者が実際に独学合格した際の勉強時間
  • 具体的な勉強スケジュール
  • 公認会計士が実践している勉強法

なお、勉強時間は秒刻みで「ストップウォッチ」で計測した結果ですので、信頼性は高いです。

 

 本記事の想定読者

  • これから簿記2級を勉強しようか、検討中の方
  • 既に勉強を始め、スケジュールを組み立て中の方

 

 

簿記2級の合格に必要な勉強時間【実績】

実績を公開する前に、前提条件を示します。

 前提条件

  • 簿記3級には合格済み
  • 筆者のレベル(偏差値)は低め
  • 独学で勉強(予備校の授業は受けていない)
  • 勉強時間はストップウォッチですべて計測
  • トイレ休憩などは計測外

僕は簿記3級を取得してから、独学で簿記2級の勉強をスタートしました。

地頭はあまり良くなく、大学の偏差値は40でした。僕よりも頭の良い方は、もう少し短い時間で合格できると思います。

ただし割と細かい性格で、勉強時間は全てストップウォッチで徹底管理しました。(その後の公認会計士試験でも同様に、3年間毎日計測していました。)

トイレ休憩集中できていない時間は集計から除外し、きちんと勉強している時間のみを集計しました。

そのため、集計結果はかなり正確です。

 

勉強時間の実績は?

結論ですが、僕は簿記2級の合格までに248時間かかりました。

約250時間ですね。

簿記3級の勉強時間が約100時間でしたので、簿記3級の2~3倍の勉強時間が必要、ということになります。

また、勉強期間は3ヶ月(90日)でした。

90日間で248時間かかりましたので、1日あたり2時間45分勉強したことになります。

当時は学生でしたので辛さを感じませんでしたが、社会人にとっては結構ハードだと思います。

 

どこに何時間かけたのか?

次に、248時間の内訳です。

 科目別の勉強時間

  • 商業簿記:146時間
  • 工業簿記:102時間

本試験(100点満点)における得点の割合が、商業簿記60点・工業簿記40点です。勉強時間も、ほとんど同程度の割合で割くことになりました。

 

 時期ごとの勉強時間

  • 1ヶ月目:62時間
  • 2ヶ月目:83時間
  • 3ヶ月目:103時間

1ヶ月目は1日2時間程度、2ヶ月目は1日2.5時間程度、3ヶ月目は1日3時間程度勉強しました。

1ヶ月目・2ヶ月目は普通にテキスト+問題集を使用していました。

しかし3ヶ月目に入り「過去問」「予想問題集」を解き始めたところ、あまりの難易度の高さに焦りを感じ、かなり追い込みをかけた故に勉強時間が増加しました。

過去問などの本番レベルの問題は、非常にレベルが高いため、できれば序盤に少しずつ解いておくことをオススメします。

 

本番の得点は?

簿記2級の合格点

248時間かけて簿記2級に合格しましたが、試験本番の得点は92点でした。

合格ラインは70点なので、(結果的に)やや勉強しすぎたとも言えますね。

「合格するための勉強時間」としては、もう少し少ないのだと思います。

 

今回の勉強時間集計を受けて、少なくとも250時間勉強すれば、余裕で合格できるという結果が得られました。

また、今回は独学合格のケースですが、スクールを利用すると更に勉強時間を削減することが可能です。

「テキストを読む」「書いてあることを理解する」という時間を、削減することができますからね。

簿記2級の通信講座、格安・最短で合格したいならドコがおすすめ?

2019/08/15

 

(簿記3級を取らずに)いきなり簿記2級を目指した場合の勉強時間は?

「コストパフォーマンス」という点からは、簿記2級は非常に価値の高い資格です。

就活で高く評価されるのも、簿記2級からですからね。

そのため、簿記3級を勉強せず、いきなり簿記2級を目指そう!という方も多いでしょう。

しかし、結果的には簿記3級を勉強することになります。

 

次の図は、簿記3級と簿記2級の範囲の違いをイメージ化したものです。

簿記2級と簿記3級の範囲の違い

見ていただくと分かるとおり、実は簿記3級の範囲のほとんどが、簿記2級でも出題されます。

簿記2級のテキストには書いていないけど、簿記3級のテキストには書いてあるという論点があるため、「簿記2級のテキストだけで」勉強してしまうと、知識に漏れが発生します。

(簿記3級を受験せずに)いきなり簿記2級にチャレンジする場合でも、簿記3級の内容は簿記3級のテキストで学習しておくべきです。

また、「簿記3級でしか出題されない部分は勉強したくない」という方も多いと思いますが、そのような部分は非常に少ないです。

そのため、簿記2級の勉強だけを進めたとしても、合計の勉強時間はさほど削減できません。(つまり、結果的に100時間+250時間=350時間が必要になります。)

削減できるコストは、「簿記3級の受験費用だけ」と考えておきましょう。

 

簿記2級は難易度が高いため、3級の2~3倍の時間が必要

簿記2級と簿記3級の難易度

簿記2級の合格率は、平均23%です。

簿記2級の合格率から知る「難易度」分析【公認会計士が検証】

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一方、簿記3級の合格率は平均で46%程度でしたね。

合格率が半分になり、合格難易度は上がります。

しかし、必要とされる能力は簿記3級と変わらず、「とにかく暗記すること」が最も重要になります。

つまり暗記する量が2~3倍になるため、勉強時間も2~3倍必要になる、ということです。

ここでお話したいのは、決して「理解が難しいから勉強時間が増える」わけではないという事です。

簿記3級と同様に、コツコツと暗記を続けていれば、誰でも合格できるのが簿記2級です。

 

短時間で合格するための勉強スケジュール

簿記2級の勉強スケジュール

勉強のスケジュールは、「独学の方」と「スクールを使う方」とで変わります。

  • スクールを使う方:カリキュラムに沿って、復習をしておけばOK
  • 独学の方:自分でカリキュラムを作る必要がある

 

スクールを使う方

スクールを使う方は、スクールのカリキュラム通りに「復習」をしておけばOKです。

「予習」は通常不要です。(コスパが非常に悪いです。)

ただし、直前期(試験の3週間~1ヶ月前)の勉強方針には注意です。

なぜならこの期間は、スクールの授業が終わり、「復習」から「実践レベルの力を付ける」という勉強方針に変更する必要があるからです。

答練や過去問を使い、いつもよりも多めに勉強時間を確保すべきでしょう。

 

独学の方

独学の方は、自分でカリキュラムを作る必要があります。

「どうやってカリキュラムを作れば良いか分からない」という方のために、参考として私の作成したカリキュラムをご紹介します。

 

 独学のカリキュラム(合計12週間)

  • 1~2週間目:商業簿記のテキストを進める
  • 3~4週間目:工業簿記のテキストを進める
  • 5~6週間目:商業簿記のテキストを進める
  • 7~8週間目:工業簿記のテキストを進める
  • 9~12週間目:過去問+予想問題集を完璧にする

ポイントとしては、「商業簿記と工業簿記を交互に学習する」ということです。

なぜなら、どちらか一方の科目に傾倒して勉強をしてしまうと、もう一方の科目を忘れてしまうからです。

また、1日あたりに進めるべきページ数を逆算すると良いでしょう。

たとえば(直前期を除いて)の残り日数が100日、テキストページ数が400ページの場合、1日あたり4ページ(400ページ÷100日)勉強すれば良い、という計算になります。

 

少ない勉強時間で簿記2級に合格する勉強方法

特に独学の方向けですが、勉強方法を次の記事で詳細に解説しています。

簿記2級を独学で取得する「勉強方法」とは?【公認会計士が解説】

2019/08/19

ここでは、シンプルに次の3つの勉強方法をご紹介しておきます。

① 毎日勉強する
② 毎日、必ず問題を解く
③ 試験が近づくにつれて、勉強時間を増やす

 

① 毎日勉強する

簿記3級をクリアした方であれば実感していると思いますが、簿記は少しでも学習しない期間ができると、途端に学習した知識を忘れてしまいます。

理由は、簿記という知識は日常生活で触れる事のない知識だからです。

これは簿記の受験生だけでなく、公認会計士試験の受験生も同様です。

既に3級を取得されている方なら分かると思いますが、「簿記」ってまるで「日本語とは別の言語」と思えるほど、専門用語満載ですよね。

 

ただし、例えば事業会社で経理として働いている方は、例外です。

毎日会計・税務を目にしている方にとっては…かなり楽勝かと思います。

 

② 毎日、必ず問題を解く

毎日学習する必要がありますが、必ず「問題を解く時間」を作りましょう。

理由は、脳が情報を記憶するプロセスにあります。

ヒトが情報を記憶するためには、次のステップが必要です。

①情報を覚える(インプット)
②情報を思い出す(アウトプット)

よく授業を視聴しただけで勉強した気になる人がいますが、これでは完全に記憶ができておらず、すぐに忘れます。
情報を脳に記憶させるためには、「思い出す」という作業が必要不可欠です。

なお、「知識を思い出す」という作業は、苦痛を伴います。

でもこの苦痛がなければ、知識は定着せず、成績は上がりません。

簿記2級のインプット時間とアウトプット時間の比率は、ざっくり1:5です。
そのくらい、アウトプットが重要です。

 

③ 試験が近づくにつれて、勉強時間を増やす

簿記2級の合格に必要な学習時間は、合計で250時間です。

仮に3ヶ月間勉強し合格を目指す場合、1日あたりの勉強時間は約2.7時間です。

しかし、「毎日2.7時間」を続ければ良いわけではありません。

学習を進めるに従って、記憶にとどめるべき情報は、どんどん増えて(累積して)いきます。
つまり、覚えておくべき知識量が増えるに従って、学習時間も増やすべきなのです。

なお、画像はイメージです。
以上の勉強法を実行することで、250時間よりも短い勉強時間で合格することが可能です。

その他、重要な勉強方法は、次の記事で紹介しています。

簿記2級を独学で取得する「勉強方法」とは?【公認会計士が解説】

2019/08/19

 

スクールを利用し、更に勉強時間を削減する

今回は、独学で勉強した場合の「勉強時間」をご紹介しました。

簿記2級は、「250時間きちんと勉強をすれば、誰でも合格できる試験」と言えるでしょう。

3ヶ月合格を目指した場合は、1日2.5時間~3時間ほど勉強する必要があるため、時間の無い方には大変ですね。

一方で、予備校の講座を受講すると、ザックリ50~100時間は勉強時間を削減できます。

簿記2級の通信講座、格安・最短で合格したいならドコがおすすめ?

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時間の価値は人それぞれですが、わりと安く時間を節約できるので、個人的にはスクールを利用した方が良いと感じます。

簿記2級はコスパの良い資格ですから、時間をかけず、一発合格したいところですね。

 

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