簿記1級の合格率から見る、難易度とコスパ【無駄な勉強はやめよう】

こんにちは、公認会計士のロディです。

偏差値の低い大学に通っていましたが、半年で簿記1級に合格でき、3年後には公認会計士になりました。

「簿記1級の勉強を始めようかな」と考えている方にとって、合格率は気になるところですよね。

そこで本記事では、次の内容をご説明します。

 

 本記事の内容

  • 簿記1級の合格率
  • 合格するための近道

一般的には「難しい」と言われている簿記1級試験ですが、近道はありますよ。

 

簿記1級の合格率推移【2014年~2019年】

簿記1級の合格率推移(過去5年間)は、次のように推移しています。

 

 簿記1級の合格率推移

  • 152回(2019年6月)  : 8.5%
  • 150回(2018年11月): 9.0%
  • 149回(2018年6月)  : 13.4%
  • 147回(2017年11月): 5.9%
  • 146回(2017年6月)  : 8.8%
  • 144回(2016年11月): 9.3%
  • 143回(2016年6月)  : 10.9%
  • 141回(2015年11月): 9.6%
  • 140回(2015年6月)  : 8.8%
  • 138回(2014年11月): 9.7%

 

これをグラフにすると、次のようになります。

簿記1級の合格率推移

ややバラつきはありますが、簿記1級の合格率は約10%です。
10人に1人合格する、といったイメージですね。

20年ほど前まで遡ってみましたが、合格率が「10%前後」という傾向はずっと続いています。

また、合格ライン(ボーダーライン)は、4科目合計で70点(100点満点)と決まっています。

※ただし、1科目でも10点を下回る得点があった場合、合計で70点を超えても不合格となります。

これに「違和感」を感じる方もいるかもしれませんね。

 

簿記1級の試験内容は、「70点を超える人が10%前後になるように」作成されるのですが、作問者も人間です。

時には3%になったり、20%になっても良いはずですよね。(つまり、もっとブレても良いはずです。)

にもかかわらず、概ね10%前後に落ち着いているのは、簿記1級に「傾斜配点」という制度があるからです。

傾斜配点については、次の記事で詳細に解説しています。
>>関連記事:簿記1級の採点方法を知らないと、永遠に落ち続けます。【相対評価】

 

ここでは結論だけお伝え話すると、簿記1級の試験委員は採点後に、「合格者数が10%程度になるように」配点をイジっています。

逆に簿記3級・簿記2級では、予め「どこに何点与えるか」が決まっているため、年度によって合格率にかなりのバラつきがありましたよね。

これを言い換えると、簿記1級は「相対評価」の試験である、と言えます。(これに対して、簿記3級・簿記2級は「絶対評価」の試験と言えます。)

 

相対評価の試験とは、全体に対して上位●%なら合格させる、というタイプの試験です。(余談ですが、公認会計士試験も同様です。)

というわけで断言できるのですが、今後も合格率が10%という傾向は続きます。

 

簿記1級の合格率から「採点方法」を知り、攻略法を考察

簿記1級の合格率を分析すると、簿記1級の採点方法は「傾斜配点」が導入された「相対評価」の試験であることが分かりました。

これを踏まえ、簿記1級の勉強法をお話します。

まず結論ですが、

みんなが正解できる問題を、必ず正解できるようにする。

これが簿記1級に合格するための鉄則です。

なお、同じ相対評価試験の「公認会計士試験」でもこれは鉄則です。

たとえば、正解率50%の問題が3問あったとします。
単純計算ですが、この3問をすべて正解することで、上位12.5%に入ります。

こうして考えると、上位10%って実は相当簡単ですよね。

ただし、これは「みんなが正解できる問題」をすべて正解できた時の話です。

 

ここで、「みんなが正解できる問題って、どんな問題?」という疑問が出てくると思います。

そこで、どんな問題が「みんなが正解できる問題」なのか、詳細に解説します。

 

 みんなが正解できる問題とは?

「みんなが正解できる」というのは、正答率が30%以上の問題をいう、と定義します。

「30%」という数値に厳密な裏付けがあるわけではありませんが、同じ合格率10%の公認会計士試験においても、大体30%以上の正答率の問題を「みんなが正解できる」と表現しています。

「全然「みんな」じゃないじゃん!」というツッコミもありそうですが、、、要は「30%以上の人が正解する問題は、自分も正解しなければならない」ということです。

 

 どうやって「正答率」を知る?

次に、具体的に「正答率」を知る方法です。

これは、予備校(スクール)の「答練」を活用することで、知ることができます。

予備校では、本試験が近づいてくると答練(模擬試験)を何度か実施します。

僕の通ったネットスクールでも、計10回の直前答練が実施されていました。

予備校では、この答練の「問題ごとの正答率」や「重要性」を教えてくれます。

必ず、この正答率・重要性を知り、正答率の高い問題・重要性の高い問題は絶対に正解できるようになりましょう。

この問題で不正解となってしまうと、みんなが正解できる問題を正解できず、大幅に失点することになります。

また逆に、誰も正解できないような問題を正解しても、「傾斜配点」により配点が来ない可能性が高いです。

配点の来ない論点を勉強するのって、ムダでしかないですよね。

 

 落ち続ける受験生の特徴

  • 答練の「正答率」「重要性」を見ない
  • テキスト・問題集・答練、すべてを完璧にしようとする

これをやると、まず落ちます。とっても非効率ですので。

簿記1級の試験は、「難関」の試験です。

全てを完璧にしようとすると、合格に何年もかかります。
>>関連記事:簿記1級の難易度、あらゆる角度から考察します。【慎重に考えよう】

半年で合格したければ、効率的な学習は必須です。

 

簿記1級に短期合格するための、更なる近道

具体的な勉強法(仕訳の覚え方や、理解の仕方)は科目ごとに異なるため、noteの方で詳細解説しました。
>>記事:簿記1級に短期合格するための具体的手法 【2020年版】

ここでは、「勉強への取り組み方」をご紹介します。

 

① 勉強時間の確保

ぶっちゃけ、これが一番重要です。

不合格者のほとんどが、単なる勉強不足ですので。(社会人受験生は、時間がとりづらいので勉強しなくなる→落ちる。)

ちなみに、簿記1級の勉強時間は、700時間程度必要です。
>>関連記事:簿記1級の合格に必要な勉強時間は?【実績公開】

 

また、勉強期間を延ばすと、総勉強時間は増加するので注意しましょう。

例えば、半年で合格するなら700時間で済みますが、1年で合格するなら1,000時間は必要です。

短期合格を目指した方が、実はラクです。

 

特に社会人の方は、長い期間勉強を続けることに慣れていません。

モチベーションの高い序盤に良いスタートダッシュが切れると、後半の失速をカバーできます。

 

② 毎日勉強する

社会人の方は特に、土日に限定して勉強しがちです。

しかし、これは間違った学習スタイルです。

理由はかんたんで、「簿記は1日経つとすぐに忘れるから」です。

僕自身も、公認会計士試験の受験生だった頃、簿記だけは毎日必ず触れるようにしていました。
いろいろ試行錯誤した結果、やはり毎日触れないとダメだ、という結論に至りました。

土日に勉強して知識を身につけたとしても、平日に復習することなく次の土日を迎えた場合、また理解し直す必要が出てきます。

これはかなり非効率でして、時間にムダが生じます。

大変だとは思いますが、短期間で合格するために、「毎日勉強」を心がけましょう。

土日にがっつり勉強するよりも、毎日少しずつ勉強した方が、総勉強時間は少なく済みますよ。

 

③ 資格スクールを使う

「答練」を活用するためにも、予備校(スクール)の利用は必須です。

また、簿記3級・簿記2級までは独学でなんとか行けるのですが、簿記1級の独学合格はかなり大変です。

簿記2級までは丸暗記でも合格できますが、簿記1級では正確な理解が求められますからね。
>>関連記事:簿記1級に独学で受かる人の特徴4選【挑戦する前に、読んでほしい】

 

簿記1級の内容は、公認会計士でも「難しい」と感じます。
一人でテキストを読んでも、理解のできない内容がたくさん出てきます。

公認会計士試験や税理士試験の内容と被っている部分が多いので、当然と言えるでしょう。

 

一方、スクールを利用することで、難解な理論を分かりやすく教えて貰うことができます。

一人で文字を読むよりも、講師から解説を受ける方が、学習スピードが遥かに高く効率的です。

時間を大幅カットして合格したい方は、ぜひスクールの講義を受講しましょう。
>>関連記事:【費用比較】簿記1級に合格するためのスクールは1択

 

④ スクールには通学しない

スクールに「通学」するのは、あまりおすすめしません。

理由は2つあります。

 通学がNGな理由

  • 通学時間が無駄
  • 講師の質がバラバラ

そもそも通学時間が無駄です。

10~20年前であれば通学講座がメジャーでしたが、今はPCやスマホで講義が受講できます。

 

通信はスキマ時間で少しずつ勉強できるので、

勉強時間をきちんと確保するためにも、Webの授業を受けるようにしましょう。

 

また、通学講座は講師の質がバラバラなので、「当たり・外れ」があったりします。

せっかく時間とお金をかけて、イマイチな先生にあたってしまっては、非常にもったいないです。

一方、Web講義を担当する講師は、基本的に1人だけです。

1人の人気講師が、講義の収録をして全国に配信します。

人気講師の方が、はるかに分かりやすい授業をしてくれるので、通信講座の方が短時間で合格できます。

 

なお、「通学した方が、勉強を強制されるから継続できそうだよ」という意見もあるかと思います。

が、それは間違いです。

そもそもやる気がない場合、通学さえしなくなります。
そしてそのやる気を削ぐ原因が、「通学の面倒くささ」だったりします。

先述したように、一番重要なのは「勉強時間の確保」です。

勉強に対するモチベーションが下がると、勉強時間が確保できなくなります。

やる気をうまく維持できると、勉強を継続することができます。

 

簿記1級の通信講座は1択でして、次の記事で詳細解説しています。
>>関連記事:【費用比較】簿記1級に合格するためのスクールは1択

 

近道を知っている人は少ないので、あとは勉強するだけ。

以上、簿記1級の合格率と、合格するための近道でした。

受験生の多くが、本記事の内容を知りません。

これだけでアドバンテージになっているはずですよ。

 

あとは、勉強をスタートするだけです。

ぜひ、モチベーションの高い序盤から、一気に勉強を進めてしまう事をオススメします。
>>ネットスクール公式HP

 

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