簿記2級の内容を全部解説するよ【公認会計士が解説】

簿記2級の内容

こんにちは、公認会計士のロディです。

簿記2級を独学で取得し、その後公認会計士になりました。

今回は、簿記2級の内容についてご紹介です。

 

 想定読者

  • これから簿記2級を勉強しようか、検討中の方
  • 簿記2級について、情報収集中の方

簿記2級は、簿記3級よりも難易度がグッと上がるので、内容を知った上でチャレンジするのが効率的ですね。

 

 

簿記2級とは

簿記2級とは

簿記2級(日商簿記検定2級)とは、日本商工会議所の主催する「簿記検定」の2級試験をいいます。

簿記3級が「初歩的なレベルの簿記」であったのに対して、簿記2級は「就職・転職に有利なレベルの簿記」を学ぶことになります。

そのため、簿記2級は非常にコストパフォーマンスの高い資格として有名です。

その他、一部大学の推薦などでも使うことができます。

また、上位資格である「簿記1級」「公認会計士」「税理士」などの資格も視野に入るレベルであり、将来性の高い資格であるとも言えますね。

僕自身も簿記2級を取得し、公認会計士になりました。

 

簿記2級の内容

簿記2級の内容

簿記2級試験の科目構成は、次のとおりです。

 簿記2級の科目構成

  • 商業簿記
  • 工業簿記

新たに工業簿記という科目が加わります。

簿記2級の試験要綱は、次のとおりです。

試験科目 試験時間 合格基準
商業簿記
工業簿記
(原価計算を含む)
5題以内
120分 70%以上

100点満点中、70点取れば合格です。

ただし、100点の内訳は次のようになります。

  • 商業簿記 60点
  • 工業簿記 40点

また、いわゆる「足切り」と呼ばれる制度は、ありません。

例えば、商業簿記60点+工業簿記10点 = 合計70点 でも合格できます。

色々と戦略の立て方がありそうですね。

 

簿記3級との違い

簿記2級と簿記3級では、「範囲」が異なります。

以下はイメージ図です。

簿記2級と簿記3級の範囲の違い

このような感じで、簿記3級で必要となる知識のほとんど(95%)が、簿記2級においても必要とされます。

たまに、簿記3級をショートカットして簿記2級からチャレンジされる方もいますが、いずれにせよ簿記3級の範囲も学習することになります。

 

新たに増える学習内容としては、大きく2つあります。

 簿記2級で増える学習内容

  • 商業簿記における新たな論点(連結会計など)
  • 工業簿記という科目

「商業簿記」は、簿記3級から引き続き含まれる試験科目です。

追加される内容は多くありますが、最も大きいのが「連結会計」です。

連結会計に関する知識は、主に上場企業で必要とされますので、上場企業や大企業の経理としてスキルアップが望めます。

 

また、「工業簿記」は簿記2級から新たに追加される科目です。

工業簿記とは、主に工場での会計スキルをいいます。

こちらも商業簿記とは性質が異なり、「仕訳を書く」という解法よりも、「図を書く」という解法が必要になります。

やや面食らう受験生も多いようですが、難易度は低いです。

 

簿記1級の範囲の一部が、簿記2級に下りてくる?

過去からの傾向として、たびたび簿記1級の試験範囲の一部が、簿記2級に下りてくる(含まれる)ことがあります。

すなわち、簿記2級の範囲が広くなることを意味します。

これは、簿記の基礎となる「会計基準」が改訂され、覚えるべき知識が増えるためです。

会計基準は毎年のように改正されるため、これにより簿記2級の範囲も改定されます。(ペースとしては、大体平均して2~3年に1度です。)

そのため、取得が遅れると、勉強すべき内容も増加してしまいます。

できるだけ早い段階で簿記2級に合格しておくことが効率的といえるでしょう。

 

簿記2級の試験日

簿記2級の試験日

簿記2級試験は、年に3回実施されます。

 簿記2級の試験日スケジュール

  • 2月:4周目の日曜日
  • 6月:2週目の日曜日
  • 11月:3週目の日曜日

 

いずれも同日に簿記3級試験も実施されることから、簿記2級と併願して受験することが可能です。(午前中に簿記3級、午後に簿記2級というスケジュールです。)

詳しい簿記2級試験スケジュールは、次の記事で詳細に説明されています。
>>関連記事:簿記検定の試験日(日程)はいつ?【2020年度(令和2年度)版】

申し込みは、試験の1ヶ月前までであれば間に合います。

できるだけ早めに申し込んでおきましょう。
>>商工会議所HP

 

簿記2級の合格率と難易度

簿記2級の合格率と難易度

簿記3級の合格率は、平均して46%程度(2人に1人が受かるくらい)の割合でしたね。

一方で、簿記2級の合格率は約23%程度(4人に1人が受かるくらい)の割合であり、難易度は2倍になります。
>>関連記事:簿記2級の合格率から知る「難易度」分析【公認会計士が検証】

 

簿記3級は(悪い言い方をしてしまうと)適当に勉強されている方もいましたが、簿記2級では受験生の本気度が上がります。

そのため、簿記2級では本腰を入れた勉強が必要になるでしょう。

 

具体的な難易度が気になる場合は、次のテキストを立ち読みしてみると良いでしょう。

Amazonのページから、無料で中身を読むことができます。

簿記3級に合格されている方でも、意外と難しいと感じるかと思います。

 

簿記2級の合格に必要な勉強時間

簿記2級の合格に必要な勉強時間は、平均250時間です。
>>関連記事:簿記2級の勉強時間は、何時間必要?【合格までの計測結果を公開】

簿記3級の勉強時間は平均100時間程度ですので、約2~3倍の勉強時間が必要ということになりますね。

1日に勉強すべき時間が増えるため、モチベーションも低下しやすくなります。

スキマ時間を利用する勉強スタイルから、「きちんと勉強時間を確保する」というスタイルへの移行が必要になるでしょう。

また、合格までの勉強期間としては、3ヶ月間勉強される方が多いようです。

 

おおまかな勉強のスケジュール感

3ヶ月間の勉強を前提として、オススメの勉強スケジュールは次のとおりです。

 オススメ勉強スケジュール

  • 1~2週目:商業簿記
  • 3~4週目:工業簿記
  • 5~6週目:商業簿記
  • 7~8週目:工業簿記
  • ラスト1ヶ月:総復習+予想問題集

2週間ごとに勉強科目を変えるのがオススメです。

こまめに勉強科目を変えることで、知識の忘却を防ぐことができます。

簿記2級は難易度が高く勉強時間もかかるため、このような工夫が重要になります。

 

なお、上述の勉強時間は独学の場合です。

予備校を利用する場合は、50~100時間ほど削減できるようです。
>>クレアールなら、無料で資料請求が可能です。 

 

簿記2級は独学可能? 勉強方法を紹介

簿記2級の独学勉強法

簿記2級は、独学が可能な試験です。(僕自身が独学で合格していますので。)

僕のケースでは、

  • 勉強期間:3ヶ月間
  • 総勉強時間:247時間

で合格することができました。

当時はまだ学生でしたので、1日2時間半~3時間を勉強に費やすことができました。

ただし、合格してみて実感したのですが、わりと「戦略」は必要でした。

 

簿記3級までは闇雲な学習でも大丈夫だと思いますが、簿記2級は難易度が上がるため、戦略が重要です。

特に、社会人の方時間のない方は、短時間で合格したいですよね。

効率的に合格したい方向けに、公認会計士流の独学勉強法をご紹介しておきます。
>>関連記事:簿記2級を独学で取得する「勉強方法」とは?【公認会計士が解説】

コストパフォーマンスの高い「簿記2級」だからこそ、さっさと一発で取得したいですよね。

勉強方法を予め知っておくことで、最短合格しましょう。

 

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