公認会計士の転職先は、こんなにあります。【初心者向け】

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こんにちは、公認会計士のロディです。

去年転職をしまして、ワークライフバランスと年収UPを手に入れました。

さて、転職をお考えでしょうか?

今回は、公認会計士の転職先について、網羅的にご紹介します。

僕が転職活動をしていた時、転職先を調べても、難しい情報が多くよく分かりませんでした。

そこで本記事では、転職初心者の方向けに、会計士の転職先について分かりやすくまとめました。

こちらで具体的なイメージを掴み、転職活動をサクサク進めましょう。

 

 

 

公認会計士の転職先は、こんなにあります。

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まず、公認会計士としての転職先を、いったん列挙しますね。

1.事業会社の経理(人気)
 ・上場企業
 ・メガベンチャー
 ・IPOベンチャー
2.事業会社の経営企画
3.コンサルティング会社
 ・FAS系(人気)
 ・戦略系
4.会計事務所・税理士法人
 ・5~10人規模
 ・10~300人規模
5.監査法人
 ・大手法人
 ・中小法人

大きく分けて5種類。
細かく分けると14種類あります。

こちらで、転職先はほぼ網羅されています。

うわっ…こんなにあるの?

と、面食らうかもしれませんが、逆にこれだけの将来性があるという事ですよ。

一般の人は、1~2種類しか選べませんからね。

ちなみに、現職と同業種を除き、どこに行っても新たなスキルが沢山身に着きます。(詳しくは後述)

 

会計士の転職先: 内容と特徴

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上述した転職先の業種について、内容と特徴をご説明します。

 

① 事業会社の経理

事業会社と一言で言っても、上場企業・メガベンチャー・IPOベンチャーの3種に分けられます。

それぞれに共通する業務内容は、次のとおりです。

  • 日々の仕訳記帳・証票の取り寄せ
  • 監査対応
  • 予算管理
  • 税務も取り扱う(主に消費税)

証票に基づき、自ら仕訳を作成するという点が、監査法人での業務と異なりますね。

また監査法人出身者の場合には、監査対応も任される事となり、企業から頼られる存在になります。

監査法人時代はさほど(重要性の観点から)重要視していなかった消費税等も、事業会社では各自科目担当の領域になります。

 

 上場企業

上場企業特有の業務は、次のとおりです。

  • 連結対応
  • 四半期決算

あまり説明は必要ないと思いますが、多くの場合連結対応として会計士が役立ちます。

また、四半期決算があるため、四半期末は少し業務量が増える傾向にあります。

とは言っても、年間残業時間は平均20時間程度です。

ワークライフバランスを見直したい方に、一番人気の職種です。

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会計士が事業会社(経理)に転職するメリットと注意点6選

2019/06/25

 

 メガベンチャー

メガベンチャーとは、大企業だけどベンチャー的に動く、成長中の企業の事です。

例えばファーストリテイリングなんかは、メガベンチャーに分類されます。

メガベンチャーの特徴は、次のとおりです。

  • 忙しい
  • 経理以外の雑務も多くなりがち
  • M&Aや海外対応が頻繁に行われる

成長過渡期にあるため、業務量は多く、代わりに非常に多くの経験ができるのが、メガベンチャーの特徴です。

IPOと比較すると業務の規模が大きく、たとえばM&Aを成功させると新聞に載ったりします。

若手会計士が、経験を積むための転職先として、とても人気があります。

 

 IPOベンチャー

上場準備会社ですね。

業務や特徴は、次のとおりです。

  • 若手でも高い役職(マネージャー)に就く
  • 非常に忙しい
  • 上場を成功させるためのスキルが身に着く
  • 経理以外にも、人事や総務等を担当する可能性がある

上場準備中にあるため、業務量は非常に多いです。

一方で、上場準備において得た経験は、今後のステップアップを見越した場合、非常に高く評価されます。

また、IPOに転職する方は、ストックオプションの取得を狙って転職するケースが多いです。

上場に成功しそうな企業を見定める必要がありますが、転職後に上場し、巨万の富を築いた会計士は多くいます。

自分の頑張りが、企業・自分への報酬に直結しますので、非常にやりがいもあるでしょう。

 

② 事業会社の経営企画

経理職と比較すると、ややマイナーなポジションではありますが、経営企画として転職する方もいます。

経営企画での主な業務は、次のとおりです。

  • 事業戦略の策定
  • マーケティング方針の策定
  • ファイナンスの分析

ややイメージしづらいかもしれませんが、「社長補佐」というポジションでイメージしましょう。

企業のビジネスの核となる方針を考え、実行し、結果を分析し、次の戦略に役立てます。

いわゆる、PDCAですね。

会計とはやや領域が異なり、「会計」はあくまで「ツール」として利用する形になります。

企業の経営に関与したいと考える会計士に人気ですが、今までのスキルをあまり使えないため、選ぶ方は少数です。

 

③ コンサルティング会社

事業会社と同様に、会計士に人気の業種です。

コンサルティングには2種類あり、FAS・戦略に分けられます。

全てに共通する内容は、次のとおりです。

  • 監査とは異なり、クライアントが欲しいものを提供する
  • 非常に幅広い経験ができる
  • クリエイティブな仕事が多い
  • 忙しい

一言でいえば、「やりがい」が非常に強い職種です。

 

私事ですが、僕も監査法人からコンサルティング会社に転職しました。

非常にやりがいがあり、たった1年で凄まじい程のスキルUPができました。

 

監査という面白味の無い仕事に飽き、もっと自分を成長させたいという会計士にとても人気があります。

クライアントから感謝をされる仕事なので、楽しくスキルアップすることが出来る傾向にあります。

監査は監査でスキルアップするのですが、楽しくはないですよね…。

 

 FAS系コンサル

会計士が転職するコンサルと言えば、通常はFASを指します。

FASというのは、Finansial Advisory Servicesの略称です。

文字通り、会計的スキルを用いたアドバイザリー業務になります。

例えば、FASには次のような業務があります。

  • 財務デューデリジェンス
  • 企業価値評価(バリュエーション)
  • 企業再生・事業再生
  • 債権価値評価
  • 不正調査
  • 内部統制作成支援

たとえば財務デューデリジェンスとは、買収時の売り手企業の財務状況を調査(要はあるべきB/Sの作成)の事です。

また、企業価値評価というのは、会計士試験の経営学で学習したような手法(又は減損会計における使用価値の算定のようなイメージ)で、将来CFを割り引いたり、純資産時価を算出する事です。

企業や転職エージェントによっては、例えば「不正調査」をFASから切り離し、独立したものとして位置付ける場合がある等、FASの定義は少しあいまいです。

「会計に関するコンサル」とザックリしたイメージで捉えておけば、問題ありません。

その他できる業務は様々ですが、コンサルティング業務の中で、最も会計と結びつきが強いのが、FASです。

オーソドックスな会計コンサルの知識が身に着くため、特に若手の会計士には人気ですね。

特に財務DD・バリュエーションは、転職後すぐ即戦力になれるでしょう。

 

 戦略系コンサル

こちらは、「ビジネスコンサル」とも呼ばれます。

主にマッキンゼー等が該当します。

業務内容は書ききれませんが、一言でいえば事業を成功させるコンサルです。

クライアントの売上に直結する仕事ですので、やりがいは群を抜いています。

一方で、想像に容易いとは思いますが、超激務となります。(監査法人の比ではありません。)

会計士としてのスキルをほとんど使いませんので、1からのスタートとなります。

戦略系コンサルに転職する会計士は、ほとんど居ないようですね。

 

④ 会計事務所・税理士法人

会計事務所では、次のような経験ができます。

  • 税務申告
  • 仕訳の記帳代行
  • 監査
  • その他、FAS系コンサル

小さな事務所(5~10名規模)では、業務のほとんどが税務業務になります。

仕訳の記帳代行と言っても、ほとんどのクライアントが「税務基準による仕訳」を行っていますので。

そのため、税務の知識が多く身に着きます。

小さな事務所の場合、ワークライフバランスが保たれており、残業時間が非常に少なくなります。

また、将来独立する事を視野に入れている会計士は、一度会計事務所を経験する傾向にあります。

一方、大きな事務所(10~300名規模)では、それに加えて監査・FAS系コンサルを提供している事務所が多いです。

税務・監査・コンサルを幅広く経験できるので、意外と人気があります。

 

⑤ 監査法人

こちらは、さほど説明の必要もありませんよね。

なお、2019年現在、「監査難民」が巷に溢れかえっているようですね。

そのため、中小監査法人に案件が多く舞い込んでいるようです。

監査業界も、AIがどうとか言われていますが、まだまだ儲かる状況は続きそうですね。

 

何を重視したいかで、転職先を考えよう。

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さて、転職をしたいという事は、現状に不満がある、または他にやりたい事があるはずですね。

ただ、「何を重視したら良いか分からない」という方、多いのではないでしょうか?

そこで、転職者が考える4つの軸をご紹介します。

  • 年収
  • 残業時間
  • スキルアップ・やりがい
  • 人間関係

これが、よく言われる「4つの軸」です。

ここからは、それぞれの軸ごとに、向いている転職先をご説明します。

 

年収を上げるための転職先は?

大手監査法人から転職されることを前提に、考えます。

年収が上がる可能性が高いのは、次の職種です。

  • IPOベンチャー
  • コンサルティング会社
  • 会計事務所(中堅~)

いずれも、年収UPが見込まれます。

ちなみに、僕はBIG4→FAS系コンサルに転職し、年収は700万 → 900万に上がりました。

【公認会計士の年収】僕の給与明細を公開します【転載不可】

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業務量も比較的多いのですが、(戦略コンサルを除いて)監査法人ほど残業時間は多くありません。

また、いずれも比較的コンサル色が強いため、やりがい・経験が多く得られます。

残業時間は多くなりますが、年収とスキルアップ・やりがいが手に入ります。

 

残業時間の少ない転職先は?

残業時間が少ないのは、次の転職先になります。

  • 上場企業
  • 会計事務所(5~10名規模)

【会計士の転職事情】残業なしの転職先はどのくらいある?

2019/03/17

 

企業によるところもありますが、上場企業の平均残業時間は20時間/月です。

監査法人時代から考えると、驚くほど少ないですよね。

税務・予算管理といったスキルも身に着き、監査対応で会社の役に立つ事ができる点も、人気の理由です。

ただし、年収は50~100万くらい下がります。

また、小さな会計事務所の場合は更に残業時間が少なく、ほぼゼロというところも多いです。(1~2月は30~40時間程度)

ワークライフバランスを手に入れたい方には、超おすすめです。
>>関連記事:ワークライフバランスと年収維持の両立は無理?

 

スキルアップ・やりがいを手に入れる転職先は?

やや大げさに聞こえるかもしれませんが、監査法人以外のすべての職種で、スキルアップ・やりがいが手に入ります。

いかに監査法人がキツいか…という事ですね。

キャリアチェンジする事で失うものはほぼ無いんですが、一方で得られるものはかなり多いです。

 

人間関係に問題がなさそうな転職先は?

人間関係って、実はかなり大切だったりします。

人は環境に影響されるので、環境が悪いと仕事効率も低下します。

嫌な職場に転職してしまったら、きっと次の転職も早まります。

さて、人間関係の良好な職場はどこか?と言いますと、

実はこればっかりは、転職エージェントに聞いたり、実際に面接を受けてみないと分かりません。

監査法人でも、チームによって良いチーム・悪いチームありましたよね。

 

実際のところは、求人を見てみないと分からない。

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ニーズごとの会計士の転職先は、以上です。

ざっくりとしていますが、全体としてこのような傾向にあります。

しかし、こちらでご紹介した内容は、あくまで傾向です。

実際のところは、企業ごとに異なります。

コンサルでも残業がほぼ無いファームもありますし、事業会社でも忙しい会社もあります。

このような求人情報は、転職エージェントから入手するのが一般的ですが、エージェントによっても良し悪しがあります。

エージェント数は20~30社と非常に多く、ここから選び抜くのは非効率ですね。

そこで、優良エージェントを3社だけご紹介します。

もちろん、僕自身も利用した上でのオススメです。

複数の転職エージェントに登録するのが一般的ですので、

事業会社をメインに考えている方は、マイナビ会計士+MS-JAPAN

コンサル・会計事務所をメインに考えている方は、マイナビ会計士+ジャスネット

という使い方が、効率的ですよ。
>>関連記事:おすすめの転職エージェントと登録の組み合わせ

情報は本記事である程度揃いましたので、あとは行動に移すだけですね。

 

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