公認会計士として開業し、食べていけるようになるまでの具体的道のり

こんにちは、公認会計士のロディです。

2019年に会計事務所を開業し、自由に暮らしてます。

「手に職を持って、将来自分の事務所を開業したい」

「公認会計士資格を取って、自由に仕事がしたい」

というニーズがあるようなので、僕の経験談をお話します。

 

 想定読者

  • これから会計士試験の勉強を始めようか悩んでいる人

 

公認会計士として開業し、食べていけるようになるまでの具体的道のり

そもそもお前は食べていけてるのか?と聞かれそうなので、簡単に自己紹介です。

 僕のケース

  • 2010年 勉強スタート
  • 2013年 会計士試験(2次試験)合格
  • 2019年 独立開業

妻と二人暮らしで、十分生活できる収入があります。

とはいえまだ開業1年目なので、(良い意味で)収入は安定してないです。

来年頃にはほぼ安定するかと思うので、従業員も雇うかも、という感じです。

 

開業までの道のり1 まずは会計士試験に合格すること

正直、一番難しい関門でした

逆に言えば、合格さえしてしまえばあとは余裕です。

  • 1次試験の合格率 約10%
  • 2次試験の合格率 約35%

最難関国家資格と言われるだけあって、結構キツかったです。

ただ、思った程ではなかったですね。

と言うのも、公表されている合格率と、実際の合格率には大きな乖離があるからです。
>>関連記事:公認会計士試験の「本当の」合格率、ご存知ですか?【詳細分析】

とはいえ1日の勉強時間は平均7時間以上必要です。
>>関連記事:会計士試験に4000時間で受かるのは無理です。本当の勉強時間は?

 

7時間というのは、平日・土日関係なくです。

僕の場合は平日9時間、土日は2~3時間ずつという感じでした。

勉強に慣れている人にとってはハードルが低いのかもしれませんが、(僕のように)勉強嫌いな人にはかなりハードルが高いはずです。

勉強を始める時は、それ相応の覚悟をもって臨みましょう。

覚悟無しに勉強を始めると、かんたんに挫折しますよ。

 

朗報。正しく勉強すれば誰でも合格可能な試験です。

よく「公認会計士試験の難易度はどのくらいですか?」と聞かれるんですが、きちんと時間を取って勉強すれば、誰でも合格できる試験だと思ってます。

というのも、偏差値40の僕が3年で合格したからです。

独学は無理ゲーですが、大手予備校に通えば問題なしです。
>>関連記事:公認会計士試験に独学で受かる事は無理ゲーです。【会計士が解説】

 

諸事情により、「なかなか勉強時間が取れない…」という人もいるかと思います。

そういう人は、クレアールを利用すると良いかもしれません。

非常識合格法として有名なクレアールは、テキストが非常に薄く、勉強時間が大幅カットできます。
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開業までの道のり2 実務経験(2年以上)

さて、合格してしまえばあとは余裕です。

公認会計士登録するためには、2年以上の実務経験が必要です。

そのために「監査法人」の就職活動をするのですが、相当かんたんです。(2019年現在)

 

一般企業の就職活動では、しっかりと業界分析・企業分析を行い、自己分析をした上で内定を取りに行きます。(そして結構落とされる)

しかし、監査法人業界はマンパワーが足りないため、高確率で内定が出ます。

僕自身もアラサー職歴なしで就活をし、BIG4全てから内定を貰いました。(かなり楽な就活。)

 

実際は3年以上働いた方が良い。

最短2年で独立可能ですが、他にビジネス経験がないのであれば、少なくとも3年間は監査法人で働くべきです。

というのも、監査法人では非常に高度なビジネススキル・ビジネスモデルを学ぶことができるからです。

BIG4で積むことのできる経験は、ほとんどの企業で得られない経験です。

クライアントは超大企業ばかりになるので、仕事の品質は非常に高く、それが独立後に必ず生きます。

勤務歴が3年目あたりになると、主査(現場監督)を任せられるので、少なくともこのポジションは経験しておくべきです。

ちなみに僕は4年半で辞めました。理由は、これ以上居てもある程度は同じ作業の繰り返しだな、と感じたためです。

 

開業までの道のり3 補習所と修了考査(3次試験)

公認会計士登録に必要な条件は2つありまして、1つは上述の「実務経験」です。

もう1つが「修了考査」に合格する事です。

2次試験に合格してから3年後に「修了考査」という試験があり、旧3次試験とも呼ばれています。

これに合格すると、晴れて公認会計士と名乗ることができます。

「え…また勉強?」と思うかもしれませんが、ご心配なく。

こちらは合格率70%超えのカンタンな試験なので、普通に勉強していればまず受かります。

 

また、3年間の間に「補習所」というところに通います。

補習所はゼミ等の勉強会的な位置づけでして、週2日程度の頻度で仕事おわりに通います。

監査法人勤務であれば、補習所の授業を優先して早めに上がらせてもらえるので、負担はさほどないですね。

 

開業までの道のり4 公認会計士登録後、すぐ独立開業してOK

ここからが本記事のメインです。

僕は監査法人で4年半働き、コンサルで1年間働いた後に独立しました。

でも、監査法人のみの経験で独立可能です。

 

開業後の仕事内容① 税理士業務

僕の周りには開業した会計士が多くいますが、ほとんどが税理士登録し、税務業務から始めています。

というのも、基本的に「税理士」へのニーズの方が多いからです。

 クライアントのイメージ

  • 会計士のクライアント:大企業
  • 税理士のクライアント:個人・中小企業

会計事務所を開業したての頃から、大企業相手に仕事をするのはまず無理です。

税理士業務のメリットは、仕事が安定することです。

中小企業と顧問契約を締結し、毎月一定の報酬を貰うことができます。(ただし、単価は安い)

独立開業すると分かりますが、この安定収入が精神衛生上良いです。

会社員のように、必ず給料が貰えるわけではなくなりますからね。

なお、税理士業務は監査法人では経験できないため、未経験の分野で仕事をすることになります。

そのため、毎日勉強をしながら仕事をすることになります。

不安に思う人が多いかもしれませんが、監査法人での仕事も毎日勉強しながらになるので、その点ではあまり変わりないです。

 

開業後の仕事内容② 非常勤の監査契約

開業したての会計士は、監査法人と契約することで「非常勤職員としての監査」を請け負うケースが多いです。

開業直後は仕事もさほどなく、非常勤(いわばアルバイト)として稼ぐ必要があります。

このアルバイトが非常に美味しくて、時給7,000円~が相場です。(BIG4だともう少し安いですが。)

1日5万円貰えるので、200日働けば年収1,000万ですね。

この超高単価アルバイトがあるので、会計士は開業しても食いっぱぐれる事はほぼ無いです。

 

開業後の仕事内容③ 経営コンサル

会計事務所の業務としては、コンサルティング業務もメイン業務の1つです。

ただし、業務の頻度は「税務業務」よりも減ります。コンサルティングはどうしてもプロジェクト単位での受注となるため、単発の仕事になりやすいからです。

経営コンサルは、若手開業会計士でも手をつけることのできる領域です。

しかし、経営コンサルの世界は「経験」がモノを言います。

序盤は「公認会計士」という資格で多少は仕事が貰えるかもしれませんが、それだけで食べていくことは難しいです。

そんな時に、「税理士業務」の安定収入が助けになるのです。

ちなみに、経営コンサルとして契約をし→その後税務顧問契約に繋げる、というのが王道です。(逆もアリ)

 

会計事務所を開業して、良かった事

以上、勉強スタートから開業するまでの流れでした。

勉強を始めてから、大体7年あれば開業はできます。

修了考査の年を1年短縮することも可能なので、最短で5~6年ですね。

開業して良かったと感じているのは、何をするにも自分で決められることです。

自分の好きな事を、好きな時に、自由にできます。

最悪、非常勤という逃げ道があるので、プレッシャーもさほど感じません。

たぶんここまで自由な職業、ほとんどないと思います。

自由に働きたい人には、最適な資格なのではと思ってます。
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2 件のコメント

  • 非常にわかりやすい記事でした
    なかなかこういう記事を脚色無しに書いてくれる記事はないので重宝します!

    • いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。
      仰るとおり、事実を淡々と書かせてもらいました。
      受験勉強の糧になれたら嬉しいです。

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