公認会計士と税理士の違いとは?【現役会計士が解説】

こんにちは、公認会計士のロディです。

2013年に公認会計士試験に合格し、2019年に会計事務所を開業しました。

  • 「公認会計士と税理士って、どう違うの?」
  • 「同じような仕事?」

という質問を、非常によく受けます。

そうですよね、一般の方には謎が多いと思います。

そこで本記事では、公認会計士または税理士を目指そうか悩んでいる人向けに、それぞれの違いを解説します。

 想定読者

  • 公認会計士、または税理士を目指そうか検討している人
  • 資格試験全般で、検討している人

 

公認会計士と税理士の違いとは?【現役会計士が解説】

公認会計士と税理士の違いを、次の視点から解説します。

  • 受験資格
  • 資格試験の科目・合格率・勉強時間
  • 年収
  • 仕事内容
  • 独立後の仕事内容

 

公認会計士と税理士の、受験資格の違い

公認会計士と税理士の受験資格は、次のとおりです。

 公認会計士

  • なし(誰でも受験できる)

 税理士

  • 日商簿記1級合格者
  • 全経簿記上級合格者
  • 大学・短大・高等専門学校を卒業し、かつ法律学または経済学を1科目以上履修した人

 

公認会計士試験に受験資格はないので、誰でも(中卒の人でも)受験できます。

一方、税理士試験には明確な受験資格があります。

上記以外にも細かな条件があるので、気になる方は国税庁HPを確認しておきましょう。
>>国税庁HP:税理士試験受験資格の概要

 

公認会計士と税理士の、試験科目・合格率・勉強時間の違い

公認会計士と税理士とでは、そもそも仕事内容が異なります。

そのため、試験の科目も異なります。

 

試験科目の違い

 公認会計士試験

公認会計士試験には、1次試験(短答式試験)と2次試験(論文式試験)があります。

1次試験は全4科目、2次試験は全5科目で構成されています。

1次試験・2次試験ともに、(基本的には)一度に全科目合格する必要があります。

1次試験に合格すると、2年間は持ち越すことができるため、年に一度の2次試験を、最大3回まで受験する事ができます。

 

 税理士試験

一方、税理士試験は1次・2次といったものはなく、1度合格すれば終わりです。

科目は全11科目あり、このうち5科目合格すればOKです。

また、1科目ずつ合格していくことが可能なので、毎年1科目ずつ取得していくという戦略が取れます。

ちなみに、1度合格した科目は永続するので、あと〇年で4科目とらなきゃ…と焦るようなこともありません。

 

合格率の違い

公認会計士試験の合格率は、1次試験が10%、2次試験が35%です。
>>関連記事:公認会計士試験の「本当の」合格率、ご存知ですか?【詳細分析】

一方、税理士試験の合格率は、各科目平均10%~15%です。

単純計算します。

 公認会計士試験の最終合格率

  • 10%×2回×35%=7%

 税理士試験の最終合格率

  • 12.5%

簡便的に、税理士試験は全科目一律12.5%の合格率と仮定しています。

公認会計士試験の方が、難易度は高いと言えますね。

 

勉強時間の違い

公認会計士試験の合格に必要な勉強時間は、5,500~6,800時間です。
>>関連記事:会計士試験に4000時間で受かるのは無理です。本当の勉強時間は?

一方、税理士試験の合格に必要な勉強時間は、5,000時間程度と言われています。

勉強時間は税理士試験の方が短く、また1科目ずつ合格していくことができるため、難易度は税理士試験の方が易しいでしょう。

 

公認会計士と税理士の、年収の違い

公認会計士と税理士は、仕事内容が異なるので、もちろん年収も違います。

年収比較については、次の記事で詳細検証しています。(就職先別の年収比較)
>>関連記事:【年収比較】公認会計士vs税理士 どっちがおすすめ?【2019】

あくまで『会社員』としては、公認会計士の方が税理士よりも年収100~300万ほど高いです。

もっと分かりやすく言うと、

  • 公認会計士:大体10年くらいで年収1,000万に到達する
  • 税理士  :大体18年くらいで年収1,000万に到達する

という感じです。

 

もちろん、全員がそうという訳ではありませんが、大体この水準です。

ちなみに僕(公認会計士)の場合は、5年働いて年収900万まで上がりました。
>>関連記事:公認会計士の年収とコスパ【詳細に検証してみた】

うまく転職を利用することで、一気に年収を上げられます。

ネットで年収について調べても、なぜか転職しない前提の情報が多く、あまり信ぴょう性がないですね。

監査法人の場合、離職率は95%以上です。
ほぼ全員が監査法人から転職するので、転職する前提で情報を集めておいた方が良いですよ。

 

公認会計士と税理士の、仕事内容の違い

次に、

  • 公認会計士になると、何ができるのか?
  • 税理士になると、何ができるのか?

という『仕事内容』のお話です。

 

公認会計士の仕事は、『会計監査』

公認会計士の独占業務(法律上、公認会計士にしかできない仕事)は、『会計監査』です。

上場企業や大企業には、決算書(1年間の成績表)を一般に開示する義務があります。

成績表が正しく、法に則って作成されたかどうかを確認するのが、会計監査という仕事です。

詳しい仕事(1日の流れ)内容については、こちらの記事でリアルにお話しています。
>>関連記事:公認会計士とは、どんな仕事?年収は?【会計士が解説】

 

税理士の仕事は、『税務』

税理士の独占業務は、税務申告等の代理です。

税法は非常に細かく、一般の人・組織では把握しきれず、申告漏れ等が生じる恐れもあるでしょう。

そこで税務の専門家である税理士が登場し、そんな人たちに代わって税務書類を作成したり、申告することができます。

 

クライアントとの距離が違う

公認会計士と税理士の仕事内容は上述のとおりですが、僕が仕事をしていて最も感じるのが、クライアントとの距離の違いです。

  • 公認会計士:クライアントを監査する
  • 税理士  :クライアントの税務資料を作る

 

端的に言うと、税理士はクライアントが面倒な作業をやってあげる仕事。
公認会計士はクライアントを監視する仕事。

ハッキリ言うと、税理士はクライアントから喜ばれやすく(距離が近い)、公認会計士はクライアントに嫌われやすいです(距離が遠い)。

そのため、公認会計士の離職率(厳密には、監査法人の離職率)が非常に高いのです。

とはいえ、監査法人(特にBIG4)のキャリアは非常に高く評価されるため、

①会計士試験合格 → ②何年かBIG4で経験を積む → ③転職で大きく年収UP

というキャリアが多いですね。

 

独立後の仕事内容の違い

公認会計士の場合、独立後に少し仕事内容が変わります。

  • (独立後の)公認会計士: 会計士業務+税理士業務
  • (独立後の)税理士  : 税理士業務

 

公認会計士になると、税理士として登録することができます。(逆に、税理士は会計士登録できません。)

税理士業務はニーズが多く、安定収入につながるため、多くの会計士が独立後に税理士業務を行います。

また、その他(これは会計士・税理士問わず)会計・税務に関するコンサル業務も請け負うことが多いです。

詳しくは、次の記事で解説しています。
>>関連記事:公認会計士として開業し、食べていけるようになるまでの具体的道のり

ただし、税理士業務は安定する代わりに、単価が安いです。

安く安定した職を手にするか、高く広い世界に飛び立つか、という選択ですね。

 

公認会計士の方がお得?

『税理士にもなれるなら、公認会計士の方がお得じゃん!』と感じる人も多いかと思います。

確かにそれも一理あるのですが、1つ注意です。

税金の知識・経験では圧倒的に、税理士 >>> 公認会計士 です。

公認会計士は税理士としても仕事ができるけど、ちゃんと勉強しなきゃ仕事はできません。

そのため、公認会計士として独立する場合には、より多くの勉強が必要になります。

 

公認会計士と税理士の違いを知り、どちらを選ぶべきか?

簡単にまとめます。

  • 難易度:公認会計士>税理士
  • 年収 :公認会計士>税理士

ただし、仕事内容は全然違うので、やりたいことをやるべきです。

僕は公認会計士として独立していますが、『税理士もアリだったなぁ』と思うことがあります。

どっちも魅力的で、どっちも面白い仕事だと思います。

また、もっと仕事内容・勉強生活をリアルに知りたい場合は、スクールの資料を手に取って読むのがオススメです。

会計士・税理士それぞれの資料を見比べると、違いがより明確になります。
>>クレアールなら、無料で資料請求が可能です。

AIによって淘汰されるとか言われていますが、実際働いている立場から言わせてもらうと、全然そんなことないですよ。

手に職があると、世界が変わります。

人生をもっと面白くしたい人には、どちらも超オススメの資格ですよ。

 

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