こんにちは、公認会計士のロディです。

2013年に公認会計士試験に合格し、2019年から会計事務所を開業しています。

今は会社員だけど、このまま働きながら公認会計士になれるかな?

本記事では、そんな方に向けて、「働きながら公認会計士になれるか」解説します。

 

 

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働きながら公認会計士になれる人の「割合」と「合格率」

受験生内訳(社会人)

(引用:公認会計士・監査審査会HP

こちらの図は、最新の公認会計士受験生(合格者)の内訳です。

分かりやすく、色を付けています。

  • 赤:働きながら受験した人
  • 青:学生または無職専念の人
  • 緑:その他

 

上図をベースに、2つの視点から考察しました。

1つ目は、「働きながら合格する人の割合」です。(つまり、全体でどのくらいの人が「働きながら」合格できるのかを示します。)

2つ目は、「働きながら合格できる確率」です。

 

働きながら合格できる人の割合

図を次のようにまとめました。

 願書提出者論文受験生合格者数
働きながら3,645名906名205名
学生・無職8,244名2,683名1,106名
その他643名203名26名
合計12,532名3,792名1,337名

まだ少しイメージが沸きませんので、全体を100%とした場合の、「働きながらの人」「学生・無職の人」「その他の人」の割合を示します。

 

 検証

 願書提出者論文受験生合格者数
働きながら29%24%15%
学生・無職66%71%83%
その他5%5%2%
合計100%100%100%

 

願書提出の時点では、全受験生の29%の方が「働きながら」公認会計士を目指した方です。

そして短答式試験を突破し、論文式試験を受験することになった「働きながら」の受験生は、全受験生の24%に減っています。

さらに、論文式試験に合格できた「働きながら」の受験生は、全受験生の15%まで減っています。

 

 結果

結果として、働きながら合格する人の割合は、勉強スタート時29%→合格時15%まで減っています。

約1,300名の合格者のうち、働きながら合格する人は約200名だけです。

また、この中には「会計事務所に所属されている方」など、会計・税務に関与した仕事をされている方が(少なくとも)90名以上います。

全く関連のない仕事をされている方は、おそらく100名以下でしょう。

 

働きながら合格できる「確率」

次に、合格率のお話です。

表をまとめると、それぞれの合格率は次のようになります。

 検証

 短答合格率論文合格率最終合格率
働きながら25%23%6%
学生・無職33%41%13%
その他32%13%4%
合計30%35%11%

 

 結果

「短答合格率」は、2回分を合計しています。(短答式試験は、年に2回ありますので。)

全体の短答合格率が30%(1回につき、15%の合格率)であるのに対して、「働きながら」の受験生の合格率は25%と少し下がります。

一方で「論文合格率」は、全体の合格率が35%であるのに対して、「働きながら」の受験生の合格率は23%と大きく下がっています。

この2つの影響により、最終的な合格率は6%となっています。

 

結論

働きながら公認会計士を目指す方の割合は、勉強開始時点では約3割ですが、合格時点では1~2割にまで減ります。

また、最終合格率は「無職・学生」の方が13%であるのに対して、「働きながら」の方は6%です。

このことから、働きながら受験すると、難易度が倍になると考えて良いでしょう。

 

働きながら公認会計士を目指した場合の、1日のスケジュール案

働きながら公認会計士を目指した場合の、1日のスケジュール案

公認会計士試験に合格するためには、5,500~6,800時間という勉強時間が必要になります。
>>関連記事:会計士試験に4000時間で受かるのは無理です。本当の勉強時間は?

また、平均勉強期間は2~3年です。

つまり、1日あたりの勉強時間に直すと、1日6時間~8時間を勉強に充てる必要があります。(土日問わず)

 

これを参考に、具体的な「1日の勉強スケジュール」を考えてみましょう。

 1日のスケジュール例

  • 0~6時:睡眠
  • 6~8時:勉強
  • 8~17時:仕事+移動
  • 17~20時:ご飯+お風呂+フリー
  • 20~24時:勉強

これで1日6時間勉強できます。(休日はもう少し多く勉強した方が良いでしょう。)

この生活を毎日2~3年間続けると、合格できる計算です。

 

ロディ
ロディ
なお、これはあくまで筆者のような「平凡な学力の方」が前提です。
学力に自信のある方は、もっと短時間で合格できると思います。

 

また、「会計・税務」に関する仕事をされている方も、下地ができているため、もう少し短時間で合格できるでしょう。

 

働きながら公認会計士になった方の事例をご紹介

働きながら公認会計士になった方の事例をご紹介

筆者の身近にも、社会人として働きながら、公認会計士になった方がいます。

1名は、BIG4のコンサルで働きながら、1年で公認会計士になった方です。(京大出身)

もう1名は、監査法人のトレーニーから合格した方です。(BIG4の経理出身)

 監査トレーニーとは

大手監査法人の職員として監査業務に就きながら、会計士受験の援助を受けられる制度です。(制度の有無は、監査法人ごとに異なります。)

実務を学びながら予備校代の援助を受けられるので、勉強の質を上げ、低コストで公認会計士試験を受験できるようになります。

 

どちらの方も、成績優秀・バリバリ仕事のできるタイプでした。

働きながらの合格は、学生・無職で勉強される方に比べて難易度が高いため、比較的優秀な方が多い印象です。

 

「働きながら合格」に特化した予備校もある

「働きながら合格」に特化した予備校もある

公認会計士には「独学」という選択肢はありえませんので、予備校を選ぶことになります。
>>関連記事:公認会計士試験に独学で受かる事は無理?

公認会計士講座を開講している大手予備校は、次のとおりです。

 大手予備校一覧

  • TAC
  • 大原
  • LEC
  • CPA
  • クレアール

 

規模の大きさとしては、TACと大原が最も大きく、次いでLEC、CPA、クレアールとなっています。

このうち、クレアールは「働きながら合格」に特化した予備校として有名です。

正確には「非常識合格法」と呼ばれ、ムダな部分を排除したことで「テキストが薄い」「授業数が少ない」等の特徴があります。

「働きながら、かつ時間をかけずに合格したい」という方向けの予備校ですね。
>>関連記事:クレアール公認会計士講座の評判と口コミ

上述した「勉強時間」のうち、ムダな部分を削減できるかもしれません。

 

このような予備校は珍しいので、パンフレットなど、1度読んでみる価値はあるでしょう。
>>クレアールなら、無料で資料請求が可能です。

今なら、無料で一部講義が見れるようです。

 

こんな人は、働きながら公認会計士になれる可能性があります。

こんな人は、働きながら公認会計士になれる可能性があります。

以上を踏まえ、働きながら公認会計士になれる方の特徴です。(あくまで目安です。)

  • 有名大学出身
  • 経理部や会計事務所勤務で、実務経験がある

上述の方や、有名な社会人合格者の経歴を調べてみても、上記のいずれか(もしくは両方)が該当します。

基礎学力に自信がなく、かつ会計・税務に関する仕事をせずに働きながら公認会計士を目指した場合、苦戦を強いられる可能性は高いです。

※ ちなみに、実務経験があると「会計学」「監査論」「租税法」という3つの科目で優位性を発揮できます。

 

僕のTwitterのフォロワーさんにも、働きながら公認会計士を目指している方がいます。

ある方は、仕事が終わって20時~夜中2時まで勉強して寝る、という生活をされてました。(僕にはとても、真似できない…。)

 

働きながら勉強した場合の、メリットとデメリット

働きながら勉強した場合の、メリットとデメリット

本記事を読んでいただいている方には、「そんなの分かってるよ!」と言われてしまうかもですが、ここで改めて「働きながら勉強する場合のメリット・デメリット」を確認しましょう。

 メリット

  • 仕事を失わないため、経歴に「空白期間」ができない
  • 収入が発生し続けるため、「現状の生活」を維持できる

メリットは2つありまして、「空白期間ができないこと」と「生活を維持できること」です。

特に「安定志向」の方は、空白期間を気にされるようです。

確かに、「万が一ダメで、公認会計士を諦めた」という場合、経歴が一切傷つかないのは、ある意味でリスクヘッジになるでしょう。

 

 デメリット

  • 難易度が高いため、受験期間が長引く可能性がある
  • 仕事がキツい時でも、毎日勉強し続けなければならない
  • 仕事を辞めるタイミングが難しく、就活対策をあまりできない恐れがある

現実的なデメリットとして、「体力」「精神」に非常に負荷がかかります。

仕事をしていると、精神的なストレスや、体力的な疲労がありますよね。そんな時でも「勉強」をしなければならないのは、相当キツいでしょう。

また、そもそも難易度が高いため、「当初の想定よりも勉強期間が長引いてしまう」というリスクもあります。

そして「就職」の問題も一応あります。

平日に仕事をしているため、就職活動は土日に限定されます。そして、就活期間はたったの3週間しかないので、仕事をしていると選択肢が減ります。

 

まとめ:時間はあるので、慎重に判断しましょう。

まとめ:時間はあるので、慎重に判断しましょう。

まとめです。

  • 働きながら公認会計士を目指した場合、(学生・無職の方と比べて)難易度が2倍になる
  • 基礎学力や、職務経験があると合格しやすい
  • 社会人に特化した予備校もある
  • メリット・デメリットを比較して、判断しよう。

 

「公認会計士を目指す」という判断は、人生において結構大きな判断になると思います。

そのため、「よく分からないけど、とりあえず挑戦してみるかな」という感じで目指すのは、(個人的には)あまりオススメしません。

ぜひ、しっかりと情報を収集し、慎重に判断してください。

 

効率的に情報を集めたい場合は、予備校のパンフレットを手に入れることをオススメします。

合格者の「体験記」や「実際の勉強スケジュール」など、リアルな受験生活を、さらにイメージできるようになります。
>>クレアールなら、無料で資料請求が可能です。

クレアールなら一部の講義が無料で付いてくるので、予備校選びにも使うことができ、一石二鳥ですね。