本記事では未公開の「短答合格法」を、note で限定公開しました。
【2022年】短答を確実に突破する「特化型戦略」
こんにちは、公認会計士のロディです。
自分でもビビるくらいの高得点で合格したので、その勉強法を公開します。
受験生の方にもご好評いただいており、書いていて良かったな…と、感激です。
直答2回とも財理の出来が6割ぐらいで、まじやばいやん思って今さらながら勉強方法見直したときに先週ロディさん(@rodycpa)のブログに出会って、市販の問題集と答練に絞ってそれをテキストに一元化したらめっちゃ効率上がった。本当にありがとうございます。
— しゅん (@SHUNSUKE011) April 23, 2019
@rodycpa
こちらの公認会計士さんのブログ、実体験をもとにいろいろ解説されてて、めっちゃ参考になるからおすすめ〜!💕公認会計士Consultinghttps://t.co/MTZHNNd1qP
— 会計オタク (@cpa_ir_girl) January 6, 2020
実践的な勉強法を「画像」など用いて解説していますので、たぶん分かりやすいと思います。
この勉強法の効果
- 短答で一発合格を狙える
- 論文は一回落ちるかも
- リスクが低いため、安定して合格を狙える
なお、本記事の勉強法は「中~上級者向き」の内容となっています。(かなり実践的なので)
まだ勉強を始めて半年未満の方は、「公認会計士を初めて目指す人が心得るべき4つのマインド」の記事からご参照ください。
もくじ
公認会計士試験での筆者の成績

短答式試験と論文式試験での成績は、それぞれ次のとおりです。
短答の成績
総合 | 77.6% | 59.8% |
短答式試験 ② | 短答式試験 ① | |
---|---|---|
財務会計論 | 84% | 62% |
管理会計論 | 70% | 70% |
企業法 | 85% | 50% |
監査論 | 65% | 55% |

1回目の短答受験で大失敗したため、勉強法を大きく見直したところ、半年後に高得点を叩き出しました。
ちなみに2回目の短答のボーダーは67%で、合格率は3%でした。(参考:2012年5月短答式試験)
答練の順位がグングンと上がっていたので、この頃は本当に楽しかった。
論文の成績
総合 | 55.9 | 53.67 |
論文模試 | 論文本試験 | |
---|---|---|
財務会計論 | 63.9 | 51.6 |
管理会計論 | 56.1 | 60.7 |
企業法 | 54.3 | 58.4 |
監査論 | 53.6 | 52.6 |
租税法 | 55.4 | 49.9 |
経営学 | 44.4 | 50.8 |
※ 財務会計論は、100点換算した時の点数です。(比較のため)

論文受験の時は、かなりユルく勉強していたため、とても平凡な成績でした。
とはいえ、最低限の努力量で合格しましたので、勉強の効率は良かったんだと思います。
昔は苦手だった「企業法」も、受験が終わる頃には 得意科目になっていました。(大の苦手科目だったのに、受験終盤は楽しくて仕方なかった)
ちなみに、僕の大学時代の偏差値は40代前半でしたので、決して僕の頭が良かった訳ではありません。
誰でも実践できる勉強法です。
公認会計士の勉強法【科目別】

公認会計士試験の科目ごとに、勉強法を解説します。
なお本記事では、各科目の勉強法を要点だけ記載します。
財務会計論(計算)

財務会計論(計算)は、努力した分だけ、点数が伸びる科目です。
そのため、財務会計論(計算)を得意科目にすることで「安定して高得点」を獲得できます。
大切なことなので何度も言いますが、安定して合格したいのであれば、財務会計論を得意科目にしてください。
僕自身も、最も多くの時間を「財務会計論」に充てたため、短答式試験では168点という好成績で合格できました。

財務会計論(計算)の勉強法は、財務会計論の勉強法【具体的な解き方も紹介】の記事で詳細に解説しています。
では次に、財務会計論(計算)の短答の勉強法を解説します。
① 短答に向けた勉強法
財務会計論(計算)の短答対策のポイントは、4つです。
財務会計論(計算)の短答式勉強法
- 【基本】必ず毎日、簿記に毎日触れる
- 【基本】忘却曲線に合わせて復習
- 【応用】最短ルート回答法
- 【応用】イメージトレーニング法
財務会計論(計算)の難点は、学習範囲が広く、かつ非常に「忘れやすい」という点です。
知識を忘れないためには「最適なタイミングでの復習」が必要で、かつ「毎日何かしらの計算に触れる」必要があります。
また、本試験を高得点でパスするためには、「回答スピード」と「正確性」が超重要です。
財務会計論(計算)を苦手とする多くの方が、答練などで「時間が足りない」「引っかけ問題でミスする」という特徴があります。
時間が足りない方は、最短ルートで回答する訓練をしてください。
いちいち仕訳を書いていませんか?
それでは 時間内に問題を解くことは不可能です。
「問われた数値」をダイレクトに算出する訓練が必要です。(ぶっつけ本番では、絶対にできません。)
また、「引っかけ問題」に引っかかるのは、問題を解く準備ができていない証拠です。
でも、日が経つと スラスラ解くことができなくなり、正答率も下がりますよね。
なぜか? それは、問題を解く際に「論点」がすべて頭の中に浮かんでいないからです。

(ちなみに、名称は僕が勝手につけました)
具体的には、「全論点を瞬時に思い出す訓練」をすることになります。
試験問題を解くときに全論点が瞬時に思い出せていれば、「授業直後の頭」を作ることができますから、スラスラ問題を解けるようになるわけです。
更に具体的なやり方については、財務会計論の勉強法【具体的な解き方も紹介】の記事をご参考ください。
② 論文に向けた勉強法
財務会計論(計算)は、短答対策 ≒ 論文対策になります。
出題形式が異なるものの、対策はさほど変わりません。
しかし、1点だけ注意してください。(特に、財務会計論が得意な方は。)
僕の成績をご覧いただくと分かりますが、短答・論文模試までは非常に好成績です。
しかし 論文式試験の本番では、大きく点数を落としています。
これは、僕が論文直前に簿記を放置してしまったことが原因です。
財務会計論(理論)

財務会計論(理論)という科目は、企業法によく似た性質があります。
ただし 財務会計論(理論)では法律用語がほとんど出てこないため、企業法よりも取っ付きやすいでしょう。
財務会計論(理論)は、一度理解&暗記してしまえば成績が安定しやすい科目です。

計算との相乗効果によって高得点が狙えるため、計算と合わせて得意にすべき科目です。
では次に、短答対策について解説します。
① 短答に向けた勉強法
財務会計論(理論)は、短答では配点が80点と少ないものの、短答科目のなかでは最もコストパフォーマンスの高い科目です。
なぜなら出題範囲が非常に狭い一方で、配点が1問あたり8点もあるからです。(これは驚異的なコストパフォーマンスです)
ぜひ、積極的に満点を狙ってください。
財務会計論(理論)の短答式勉強法
- 答練・問題集をベースに暗記
- 計算と関連付けた学習
- 早期に完成させる
短答の財務会計論(理論)では、その多くが「答練」「問題集」から出題されます。
そのため、教材として「答練」「問題集」のコストパフォーマンスが高いです。

また、適宜「計算」と関連付けて(仕訳を思い浮かべながら)覚えることで、計算・理論をまとめて理解することができます。
これは、モチベーションコントロールの観点からです。
財務の理論は、全科目中、最も範囲が狭く 高得点が狙える科目です。
この科目を早期に完成させておくと、短答答練などで高得点が出せますので、モチベーションを下げることなく学習を進めることができます。

② 論文に向けた勉強法
短答では「一番範囲の狭い科目」でしたが、論文では「一番範囲の広い科目」に変わります。
とはいえ、勉強法はとてもシンプルです。
財務会計論(理論)の論文式勉強法
- 論文答練・問題集を解く
- 情報をテキストに一元化
- テキストを何度も読み、暗記
「答練・問題集から出題されやすい」というのは、論文でも同様です。
しかし、答練・問題集での出題はごく一部のため、結局テキストを全て読まなければなりません。
そこでオススメなのが、答練・問題集での出題論点を、テキストに一元化することです。
具体的には、「答練」「問題集」で出題された論点を、テキストの該当部分にマーク(印)してください。
財務理論の論文対策では、本当に何度も何度もテキストを読む必要があります。
この小さな時短術が、膨れ上がって大きな効果になるのです。

こちらも、詳細は財務会計論の勉強法【具体的な解き方も紹介】の記事をご参考ください。
管理会計論

短答・論文ともに、常に好成績をキープできたのが 管理会計論でした。
その勉強法の1つが、「イメージトレーニング法」です。
※ 財務会計論の計算での手法を、さらに応用させることになります。
みなさんは、管理会計論の過去問を解いたことがありますか?
なければ、ぜひ解いてみてください。
しかし、管理会計論を苦手とする方はとても多いです。
なぜ、管理が苦手なのでしょうか?
テキストをしっかりと理解した直後や、授業でインプットを終えた直後に問題を解けるのは、「論点を整理できているから」です。
しかし、監査論は論点の整理がむずかしい科目です。
なぜなら「図」や「構造の理解」が多いから。
イメージトレーニングの趣旨・目的、やり方は話すと長くなってしまうので、管理会計論の勉強法【マネすれば絶対に得意になる】の記事をご参考ください。
では次に、管理会計論の短答対策について解説します。
① 短答に向けた勉強法
絶対にやってはいけないのが、「ひたすら問題を解く」という学習方法です。

確かに、問題を解いていると 勉強した気分になります。
もちろん、作業を体で覚えるという点では意味があります。
しかし、何度も何度も機械的に演習する必要はないはずです。
効果のない勉強は、時間と体力をムダにしているだけです。(ちょっとキツい言い方でしたが、本当にそうなのです)
僕は強く言いたいです。
機械的に解くクセが付いてしまうと、自然と「考える」という作業を放棄するようになります。
しかし、この「考える」という苦痛を伴う作業が、得点UPに直結します。
当たり前のように聞こえますが、これには明確なロジックがあります。
ロジックを話し始めると長くなってしまうので、詳しくは 管理会計論の勉強法【マネすれば絶対に得意になる】の記事をご覧ください。
僕の勉強法の記事の中でも、かなり人気の記事ですのでオススメです。
② 論文に向けた勉強法
論文対策として、計算の勉強法は大きく変わりません。
実際、論文式試験では 偏差値60以上 を獲得できましたが、特に新しいことはしていません。(もちろん、論文答練は受けます)
一方で、理論で多少の「暗記」が必要になります。
管理会計の論述問題では、他科目に比べて、そこまで大きな「回答欄」が用意されません。
つまり キーワードを覚え、多少の肉付けさえ出来てしまえば、回答欄を埋めることができるのです。

監査論

監査論は、全科目のなかで最もリスクの高い科目です。
公認会計士試験の問題には、「知識で解くタイプの問題」と「応用力で解くタイプの問題」の2パターンがあります。
たとえば企業法は、「知識で解くタイプの問題」の割合が多い科目です。

(イメージ図です)
どんな資格試験にも共通すると思いますが、「知識で回答できる部分」は対策がしやすいため、得点源にすべき部分です。
一方で「応用力が問われる問題」は、本番になってみないと何が・どんな角度から問われるか分からないため、リスクが大きい部分です。
これが「守りの戦略」です。
リスクを冒さず、手堅く守ることで、自然と合格点に到達することができます。

しかし、常に安定してボーダーラインを獲得できています。
「守りの戦略」の強みは、常に一定の得点をキープできることです。
決して、監査論を武器にすることはできませんが、大きな失点もしないのです。
こちらも詳細は、監査論の勉強法【守りの戦略で、ボーダーを目指す】の記事で解説しています。
では次に、短答対策を見てみましょう。
① 短答に向けた勉強法
短答の監査論は、「引っかけ」で失点させるパターンが多いです。
そのため、短答答練・短答問題集を用いた「引っかけどころ」を意識した学習が必要です。
その上で、答えの「根拠となる基準」を理解・暗記します。
「この基準には、どのような引っかけ方があるのか」という観点から暗記することで、引っかけ問題に気付きやすくなります。
また、監査論のテキストを読んでいるだけでは実務をイメージしづらいため、答練・問題集を活用することで暗記の手助けにもなるでしょう。

先述のとおり、この戦略では点数が安定しないからです。
正答率の高い人の勉強法には 必ず理由があります。
くれぐれも「すべてを応用力で回答する」ということのないよう、ご注意ください。
② 論文に向けた勉強法
論文対策では、短答の知識がわりと役に立ちます。
「引っかけどころと関連する基準を覚える」という学習法が、そのまま活きるのです。
あとはそれを論述するだけです。
ただし、論文式試験では「専門用語の正確な言い回し」が求められます。
たとえば次のような監査論特有の用語は、一言一句、間違わないよう暗記してください。
監査論の用語例
- 「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況」
- 「継続企業の前提に関する重要な不確実性」
- 「一般に公正妥当と認められる監査の基準」
例えば上記のような監査論の用語は、専門家であれば絶対に間違えてはいけない表現です。
一語でも誤ると、絶対に減点されます。
専門用語はしっかりと丸記憶しましょう。

先述した通り、監査論は応用力のためされる試験です。
みんなが分かる部分はしっかりと暗記し、誰も分からない些末な論点は暗記しない、という割り切った学習スタイルを心がけるべきです。
繰り返しになりますが、監査論はリスクの高い科目だという事を忘れないでください。
企業法

しかし、「かなり勉強しているのに、あまり点数が伸びない」という方も多いです。
実のところ、僕も1度目の短答を受験するまでは、企業法が大の苦手科目でした。
それは、単純に「勉強法が間違っているから」です。
僕は大学までずっと理系で、暗記が大嫌いでした。
大学も、決して頭の良い大学ではありません。
こちらも詳細は 企業法の勉強法【半年で35点上げた方法】の記事をご参照ください。
それでは、短答対策の勉強法を見てみましょう。
① 短答に向けた勉強法
僕は1回目(12月)の短答式試験で50点を取ってしまい、猛烈に落ち込みました。
そこで勉強法を大きく変えたところ、2回目(5月)の短答では85点まで爆上がりしました。(半年で35点UP)
もちろん他にも変えた点はありますが、一番大きかったのがコレです。
僕が企業法を苦手としていた頃は、「テキストベース」で勉強を進めていました。
しかし、このような勉強法は絶対NGです。
結局のところ、答練・問題集を解いた分だけ、正答率を上げることができるのです。

企業法のテキストを隅から隅まで学習するのは、とても非効率です。
もちろん、解くだけではダメです。
理解 → 暗記をします。
ただ、そもそもベースとする教材はテキストではなく「答練・問題集」です。
本当にこれだけです。
ウソだ、と思う方は 企業法の勉強法【半年で35点上げた方法】の記事で詳細解説しているので、ぜひ読んでみてください。
② 論文に向けた勉強法
論文式試験では、ゼロから自分で論述する必要があるため、主に次の項目を暗記しなければなりません。
論文の企業法で暗記すべき項目
- 定義(六法に記載のないもの)
- 趣旨
- 判例
- 主要な条文番号
本試験では六法が配られるため、六法には書かれていない文言を暗記する必要があります。
論文式試験では 問われる「典型論点」が決まっていますから、全ての典型論点を暗記しましょう。
そして、これを繰り返すだけです。

どこに何が書いてあるのかを把握する意味で、1度くらいはやっても良いですが、、、得るものは少ないはずです。
そもそも 僕は企業法の勉強をする際、ほとんど六法を開きませんでした。
主要な条文番号さえ覚えておけば、論文式試験はクリアできます。
企業法は短答・論文ともに努力が報われやすい科目です。
ぜひ、得意科目にしてください。
租税法

租税法、意外と苦手とされる方が多いです。
僕も苦手としている科目でしたが、答練や模試ではずっと成績上位でした。(本番ではミスが多発しましたが…)
租税法は論文のみの科目のため、そもそもあまり力を入れて学習している人が少ないです。

というのも、理論科目は論述が要求されるため、「部分点」が貰えるのです。
そして配点は40%もあります。 学習範囲が狭いにも関わらず、かなり配点が大きいです。
一方で計算科目は、計算結果がバッチリ合わなければ配点が来ません。
そして学習範囲が広いわりに、配点は60%です。

もちろん、計算を知って初めて理論が分かるため、(学習の順番として)後回しになるのは仕方がありません。
しかし、絶対に捨ててはいけません。
また、計算については「財務会計論(計算)」とやや被りますが、財務会計論以上に知識の忘却が進みやすいため、こちらも毎日計算に触れる必要があります。
ちょっとした小ワザですが、計算では損金と益金をそれぞれ色を分けてマーカーを引くことで、文字を見た時の印象が色として頭に残るようになります。
租税法は努力と点数が比例しやすい科目ですので、(特に過年度生の方は)理論に力を入れることをオススメします。
経営学

選択科目は全4科目ありますが、多くの方が「経営学」を選択されると思いますので、経営学について書きます。
ちなみに、僕も経営学を選択しました。
経営学も租税法と同様に、あまり学習に力を入れていない方が多いです。(僕自身も含めて…。)
あまり知られていないようですが、経営学では出題可能性の高い論点・低い論点がハッキリしています。
たとえば、「組織論」は全体的にテキストからの出題可能性が低いです。

そのため、重要なのは「答練」をシッカリと暗記・理解することです。(組織論に関しては。)
正直、組織論は勉強しても身にならないケースが多く、かつ受験生のレベルも相対的に低いため、緩急をつけた学習が非常に有効です。
一方で、「ファイナンス論」は全体的に重要です。
ぜひ、計算は力を入れてほしいです。
理論は「暗記」というよりも「理解」が大切です。
ファイナンス論の理論では、専門用語などを問うよりも「考え方が正しいか」を問いますので、正確な暗記ではなく理解が重視されるからです。

5月短答合格組の方はどうしても苦手意識を持たれますが、どうにか「楽しさ」を感じながら、手を付けてほしい科目です。
合格するための全般的な学習方針

ここでは、全般的な学習方針について解説します。
受験生の方が気になりそうな内容を盛り込みましたが、その他にも「これが知りたい」という情報がありましたら、コメント欄までご質問ください。
1日何時間勉強すれば、合格できる?
学習を始めて間もない頃は、試験までの学習ペースが分からない方も多いと思います。
僕は合格までの約3年間、毎日ストップウォッチで自分の勉強時間を計測し、記録していました。
その結果がこちらです。
- 短答合格まで:4,410時間
- 論文合格まで:2,940時間
- 合計 :7,350時間
※ この勉強時間の中には「トイレ休憩」や「集中していない時間」は含まれていません。
僕が勉強をした期間は「3年3ヶ月」でしたので、
- 短答合格までは1日平均6.0時間
- 論文合格までは1日平均6.2時間
を続けていたことになります。(ちなみに、論文は一度落ちています)
ただし、短答直前の6ヶ月間は 1日平均9時間勉強していたので、時期によってバラツキはあります。
また、僕の基礎学力は決して高くありませんから、この結果は多くの方の参考になるはずです。
勉強時間の詳細は、次の記事でお話しています。
過去問の活用法
過去問は大切です。
が、使い方を間違えている方が多いみたいです。
たとえば「時間を測って何度か解く」という使い方は、時間をムダにしている可能性があります。
結論を言えば、過去問活用のポイントは次の3点です。
- 頻出論点を覚え、テキストにマークする
- 「問われ方」を覚える
- 難易度を知る
過去によく出る論点は、本試験でも出題される可能性が高いため、事前に知った上で授業を受けると集中力が高まり、学習効率が高まります。
また、どのような「問われ方」をするのか知っておくことで、典型的な「引っかけパターン」に引っかからなくなり、ケアレスミスが減少します。
そして、ある程度の難易度を把握しておくことで、ゴールをおぼろげにイメージすることができるため、目標が見定まります。(これは学習序盤の人にオススメ)
独学で合格するための勉強法は…?
実際、いろいろな工夫をしても合格までに 7,000時間以上 かかりましたし、予備校の授業なしに理解することは…たぶん限界があります。
ただ、これは僕のような凡人に限った話であり、一部の秀才の方には可能です。
また様々な事情により、独学で学習しなければならない方もおられると思いますので、「独学用のテキスト」を次の記事でご紹介しています。
独学で合格した方にヒアリングして、どんなテキストを使っていたのか聞いた結果ですので、一応信ぴょう性はあります。
ただ、、、やっぱり費用対効果を考えると、素直に予備校に通われることをオススメします。
科目免除を狙う、という学習スタイルはあり?
切羽詰まってくると、誰もが考える選択肢。 それが「科目免除」という制度です。

※ 短答科目免除のシステムをご存じでない方は、【公認会計士試験】短答科目の免除をすべきか?の記事をご参考ください。
結論から言えば、「アカウンティングスクール」という選択肢はアリですが、それ以外の免除方法はオススメしません。
たとえば 短答の財務会計論を免除するために、税理士の「簿記論」「財務諸表論」の合格を目指す、というのは避けた方が無難です。
ただし、アカウンティングスクールをお勧めするわけでもありません。
受験生活でのモチベーションを維持する方法
おそらく、多くの受験生の方が「モチベーションの維持」で悩むでしょう。
勉強を始めたばかりの頃は、「よし!公認会計士になるぞ!」という意気込みから、非常に高いやる気を発揮されたはずです。
そこで、僕は考えたのです。
「仮に、あの頃のモチベーションがずっと続いたら、効率よく勉強できるのでは?」と。
僕は 勉強法をかなり研究していましたが、同じくらい「モチベーションの維持法」についても研究し、試行錯誤しました。
これについては、ここで書くとかなり長くなってしまうため、「受験勉強のモチベーションを上げる方法【ガチの人向け】」をご参照ください。

合格に必要となる市販教材(問題集)

「短答式試験」を短期間でパスしたいのなら、絶対に市販問題集を活用すべきです。
ただし、何でもかんでも買うのは絶対NGです。

ここでは簡単に、僕が短答対策で使って効果を大きく感じた教材をご紹介します。
オススメの短答問題集
- 財務会計論(計算):新トレーニング簿記(TAC)
- 財務会計論(理論):アドバンスト問題集(TAC)
- 管理会計論:特になし
- 監査論:アドバンスト問題集(TAC)
- 企業法:早まくり肢別問題集(TAC)
TACは公認会計士講座の歴史が長く、市販教材のデキが非常に良かったため、すべてTACで揃えました。
中でも、企業法の「早まくり肢別問題集」は神教材でした。
ボリュームが多いので大変ですが、最も効果を大きく感じた教材です。
アドバンスト問題集は、答練とも被る部分が少しあるため、「知識の漏れを補う」という形で活用しました。
上記以外の問題集は、ほぼ使う必要がないと思います。
また、市販の「テキスト」「参考書」などは買うべきではありません。
予備校のテキストで理解できない部分があったら、講師に質問すれば良いですし、教材が増えすぎると消化不良になり危険です。
市販問題集の詳細は、公認会計士の問題集はこれだけで十分です【厳選6選】の記事でお話しています。

【限定】社会人が公認会計士に合格するための勉強法

最近は、社会人合格者の割合がとても増えています。
社会人合格者の割合推移は、以下のとおりです。(参考:公認会計士・監査審査会HP「試験概要」)
2010年 | 2015年 | 2020年 | |
---|---|---|---|
社会人合格者の割合(※) | 6.3% | 17.4% | 14.5% |
※ 「会計事務所員」「会社員」「公務員」「教員」「教育・学習支援者」の合計
社会人にも間口が広げられており、チャンスが増えてきたと言えるでしょう。
とはいえ、社会人には「勉強時間」に制限があるため、学生や無職専念の方に比べると難易度は高いです。
そこで、短時間で合格するためのテクニックが必要になります。
ポイントは「徹底したムダの排除」と「省力化」です。
気になる方は「社会人が働きながら会計士試験に受かるための具体的手法」をご確認ください。(有料記事なのでご注意ください)
短答式に特化した勉強法

正直、公認会計士試験は短答さえ受かってしまえば、後はかなりラクです。
ですが、その短答式試験が鬼のように難しいです。
短答に受からないと、本当に精神的にもキツいです。
そこで実践したのが、短答に特化した学習法でした。
「論文を見据えた勉強をすべき」と言う人もいるのですが、僕は少し懐疑的で、「まず短答に受からないと意味ないじゃん」と思っていました。
短答特化の勉強法については、【返金OK】公認会計士の短答を確実に突破する「特化型戦略」を解説 というnoteを書きました。
こちらもかなり頑張って書いたので有料記事ですが、ありがたいことに好評です。
直前期の勉強法

公認会計士試験の直前期(試験3週間前)は、すこし勉強法が変わります。
直前期に意識することは、大きく3つあります。
- 試験当日を目指したスケジューリング・調整
- 復習の高速化
- 短期記憶の詰め込み(短答限定)
試験の直前期はとても重要です。
試験当日に「どのような状態」がベストであるのかを考え、そのベストな状態になるよう、3週間かけて調整するのです。
この意識は、本当に大切です。 めちゃくちゃ大切。
ここでの調整がテキトーな人は、本番で100%の実力を発揮できていません。
たとえば僕の場合、短答式試験1ヶ月半前の模試の成績が「65.2%」でした。
そして直前期での調整により、本番では「77.6%」を取ることができました。
これは 直前期の間にインプットを沢山したのではなく、試験当日に100%の実力を出せるよう「調整」したのです。
たとえば「知識」という物は、時間が経つとどんどん忘れます。
つまり、あまりに早い段階で「知識」を完成させてしまうと、忘れないように覚え続けなければなりません。
だからこそ、「調整」が必要になるのです。
しかし、一方で「追い込み」も必要となるため、復習を高速化する必要も出てきます。
詳しいやり方は、【公認会計士】短答式試験 直前期の勉強法 の記事をご参考ください。

公認会計士の勉強法まとめ

以上、公認会計士の勉強法でした。
かな~り内容が濃かったので、ぜひ何度も読み返して下さい。
もし今 成績が伸び悩んでいる方がいたら、それは勉強法が間違っている可能性があります。
ぜひ、マネしてみてください。
特に「企業法」・「管理会計論」は、数日で効果を実感できるレベルの即効性があると思います。
お役に立てばうれしいです。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。
「ここをもう少し具体的に教えて欲しい」などありましたら、コメント欄にてご質問くださいね。