ドラマ「監査法人」から知る、現実とのギャップ・・・。

こんにちは、公認会計士のロディです。

先日、NHKの「監査法人」というドラマを見ました。

今から10年以上前のドラマですね。

内容が(色んな意味で)面白かったので、感想です。

概要

ドラマの概要は、次の通りです。

  • 放送局:NHK
  • 放送日:2008年
  • 主演:塚本高史、松下奈緒
  • 全6話(6時間)

簡単なあらすじは、次の通りです。

舞台は2002年のとある監査法人。主人公の所属する「ジャパン監査法人」(新日本監査法人に名前が似ている…。)の内部では、多少の粉飾決算は見逃す「ぬるま湯監査派」と、どんな粉飾決算も認めないという「厳格監査派」が対立。主人公は「厳格監査」こそ正義であると考えるが、厳格監査により犠牲となったクライアントの痛みを知るたびに、やがて監査という職務に疑問を感じ始める。そんな時、主人公がとある会社の粉飾決算を発見するが、それがトリガーとなり、巨大なスキャンダルに発展することとなる。

あらすじの時点でツッコミどころ満載ですね。

次に、具体的なツッコミどころをご紹介です。

冒頭からヤバい

冒頭シーンは、会計士チームがクライアントと挨拶し、会社の会議室に入っていく様子からスタートします。

ロディ
感想。入り方が、なんか検察官みたい…。

公認会計士・監査法人の仕事は、お客さんあってのサービス業です。

こんなドカドカと入って行ったら、お客さんに快く監査対応してもらえません。

「監査」というイメージからこのような描写になったのかと思いますが・・・現実は全く違います。

ちなみに 新人会計士で、たまに本当にこのような態度で対応するスタッフがいます。自分は偉いんだぞ!という感じで。こうしたスタッフに社会人としての常識を教えてあげるのも、先輩の役目ですね。

違法調査をしている

主人公の公認会計士、若杉君(塚本高史)は熱き男です。

厳格監査のために、クライアント取引先の敷地に侵入し、抜き打ち調査をします。(その後、特にお咎めなし)

しかし、現実はこんなことしたら絶対ダメです。即クビになってもおかしくありません…。

確かに、公認会計士の中にはおかしな人がいるのも事実です。僕がいた監査法人でも、変なことをしてクビになる人もいました。(内容は、ちょっと書けないような内容なので割愛します。)

粉飾に加担している

若杉君や理事の小野寺さんは、クライアントで粉飾決算が行われている事実を知りながら、問題なしとして監査報告書を提出しています。

粉飾という重罪に加担しているのですが、ドラマが終わるまで、彼らには特段お咎めがありません。

ドラマとして、たとえ主人公でも、悪いことをした人を裁く描写はないとダメな気がします…。

なお、粉飾(有価証券報告書の虚偽記載)を行った場合、個人には10年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金、法人には7億円以下の罰金が科されます。

公認会計士登録2年目のスタッフが代表社員に

若杉君はなんと会計士登録2年目で代表社員になります。笑

代表社員とは、監査法人の経営トップです。かんたんに言えば社長のようなものです。

登録してから2年目なので、会計士歴5年くらいですね。超スピード出世です。

まぁ、有り得なくはないのですが…違法行為をくりかえす会計士を出世させるのはどうなのか…と個人的に思います。

感想

わりと難しい話(たぶん視聴者に理解させる気はない)が多く、真剣に見ていないと話から取り残されてしまいます。

このドラマは、「監査法人」・「公認会計士」という一般の人にとって馴染みのない(かつ理解しづらい)職業をテーマにしています。

ドラマなので視聴率も意識していますが、その方向性が「エッジを効かせる」というベクトルに進んでしまい過度な表現・難解なストーリーが形成されていました。

 

ちなみに、先日映画館でみた「七つの会議」は、非常に面白い映画でした。

公認会計士がテーマではないのですが、「粉飾」という会計士が身近にかんじるテーマです。

僕自身も不正対応をよくやってたのですが、リアルだな~と感じる点がちょこちょこあり。

公認会計士の方や、経理の方には超オススメです。

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