本記事では未公開の「短答合格法」を、note で限定公開しました。
【2022年】短答を確実に突破する「特化型戦略」
こんにちは、公認会計士のロディです。
この記事を書いているのは2019年2月ですが、この時期は監査法人の新入社員が研修を受けている頃ですね。
2013年頃からこの業界は超売手市場ですが、この傾向はもうしばらく続くと思います。
さて、今回はこれから公認会計士を目指す人・勉強を始めたばかりの人向けのお話です。
多くの人が、手探りで勉強をスタートし、不安と孤独の中を進んでいくことになります。
本記事では、僕自身の失敗談もご紹介しつつ、会計士を目指す人が初めに心得ておくべきマインドをお話しします。
[目次]
1.初めて会計士を目指す人が心得るべき4つのマインド
2.やる気は持続しない
3.完璧主義は捨てる
4.常に順位を意識する
5.2年間を勉強だけに捧げる覚悟をする
6.まとめ
ちなみに、勉強のスタイルには個人差があります。
本記事では、個人差によって変わる部分ではなく、ほぼ全ての受験生に当てはまる「鉄則」としての心得をお話しします。
初めて会計士を目指す人が心得るべき4つのマインド【失敗談あり】
これからご紹介する4つの心得は、半年~1年ほど勉強すると、だんだんと気付き始める事です。
でも、どうせなら初めから分かっていた方が、効率的に勉強を進めることができますよね。
また、もう既に勉強をある程度されている方にとっても、確認の意味で参考になる内容となっています。
やる気は持続しない
たぶん多くの人が、「よし、公認会計士になるぞ!」と意気込み、予備校に講座を申し込んだ時は、とてもやる気に満ち溢れていると思います。
僕もそうでした。
自分にはどんな職が向いているのか、考えた末に公認会計士という選択肢に行き着き、「自分にはもうこれしかない!」という意気込みで予備校に申し込みをしました。
数日するとテキストが自宅に届き、すぐさま勉強スタート。
その日は12時間くらい勉強できたのを、覚えています。
それから1か月の間は、土日もほぼ休まず1日10時間以上勉強しました。
こんなパワーが自分にはあったんだ!と、自分でも驚いたのを覚えています。
たぶん受験期間で一番集中できていたと思います。
そのくらい、やる気に満ち溢れていました。
でも、そのやる気も3か月で急に下降し始めました。
それから半年間くらいは、1日5~6時間程度の勉強しかしていなかったと思います。
結果として、論文式試験(2次試験)に落ちてしまうのです。
やる気が低下した理由は、簡単です。
ゴール(目的地)が遠すぎたからです。
マラソン大会を例にします。
いきなり40km走れなんて言われてもやる気は出ないし、そもそも走る気になりませんよね。
それは、遠すぎてゴールが見えないからです。
でも、まず100m走ってみろ、って言われたら少なくとも走れるはずです。
公認会計士試験も同じで、早くても2年間は勉強する必要があります。
2年という期間は、他の資格試験と比較しても、圧倒的に長い期間でしょう。
その後、僕はやる気の低下理由に気付き、短期目標を設定することで状況を打開することになります。
※その先は具体的な勉強法になるため、本記事では割愛します。
重要なのは、「やる気は持続しない」という事を予め知り、想定しておくことです。
これを予め想定しておくことで、やる気が低下した時の対応策を考え、講じることができます。
逆に想定しておかないと、ずるずるとやる気の低い状態で勉強を続けてしまう事にもなりかねません。(僕のように。)
完璧主義は捨てる
これはよく言われていることですが、意味合いが2つあります。
① 分からない所があっても、悩み過ぎず、とりあえず先に進む
② 細かい所に時間をかけない
このうち、初めの段階で心得るべきは①になりますので、②は割愛します。
(②はある程度勉強を進めた段階でなければ、どこが細かい所なのか判断することができないため。)
公認会計士の勉強は、初めはゆっくりですが徐々にスピードアップし、中盤から相当なハイペースで進みます。
重要なのは、分からなくてもとにかく先に進む事です。
会計士試験の勉強での鉄則は、何度も何度も繰り返すことです。
なぜなら、どうせすぐに忘れるからです。
会計士の勉強内容は、実はそこまで深いものではありません。
一見すると難解なようで、解説を受けると「あ、なんだそういうことか」という事がよくあります。
一方で、試験範囲は膨大です。
つまり、浅く広い知識が必要とされるため、暗記がカギになります。
単純な暗記がメインとなるので、当然すぐに忘れます。
よって、何度も繰り返す必要があるのです。
(回りくどくてすみません。)
常に順位を意識する
会計士試験は、相対評価の試験です。
僕の合格した年度は、短答式試験(1次試験)は上位4.2%、論文式試験(2次試験)は上位36%が合格でした。
その後1次試験の合格率が少し上がっているようですが、少なくともこれよりも合格率を下げてくることはあまりないはずです。
特に2次試験は、その年の「会計士」の数を左右することになるので、試験委員側としても、急激に増やしたり減らしたりすることはできないですよね。
つまり、相対評価の試験です。
そして、勉強している時も、相対評価(つまり順位)を意識すべきです。
NGなのは、「なんか順位低いけど大丈夫だろう~」とタカをくくることです。
周りの受験生は、試験当日に、同じ試験を受験するライバルです。
勉強期間で順位が低いのに、何の戦略も無しに、本番になって順位が逆転することは少ないでしょう。
(もちろん、戦略として意図的に模試等の順位を下げる戦略はあります。こちらは具体的な勉強法になるので割愛します。)
常に順位と向き合い、クレバーに戦略を立てましょう。
ここでも僕の失敗談を紹介します。
僕は元々簿記1級を持っていたこともあり、簿記の授業ではほぼ成績1位でした。
しかし、簿記以外の科目の授業が始まると、どんどん順位を抜かされていきました。
僕は「簿記が出来るから大丈夫だろう」という謎の自信から抜け出せず、結局12月の短答式試験では60%以下という低い得点率で、落ちてしまいます。
この時、僕よりも成績が低いと思っていた受験生の方が受かっており、相当ショックを受けたことを覚えています。
2年間を勉強だけに捧げる覚悟をする
最後です。
当たり前のようで、とても難しいことです。
僕も当初は分かっていたつもりでした。
でも、勉強したくないという誘惑は絶対に来ます。
もちろんリフレッシュのために休むことは重要です。
でも例えば、3日連続して勉強しない日を作ると、巻き返すことが困難を極めます。
(2年コースの序盤とかであれば大丈夫ですが、中盤以降は厳しいです。)
背水の陣で臨んでいたからこそ、覚悟ができていたのだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このたった4つを意識しておくだけでも、勉強効率が上がるはずです。
既に勉強をされている方の中にも、ハッとした方がいるのではないでしょうか。
どうぞ、参考にしてみてください。