こんにちは、公認会計士のロディです。

2010年に公認会計士試験の勉強をスタートし、2013年に合格、2019年からは会計事務所を開業しています。

  • 「公認会計士になるには、どんなプロセスが必要なの?」
  • 「公認会計士になるには、何から始めれば良いの?」

本記事では、そんな疑問を解決します。

 

 想定読者

  • 公認会計士資格に興味がある方
  • 公認会計士について、情報を収集している方

 

 

 

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公認会計士になるには?【全体像】

公認会計士になるステップ

公認会計士になるには、次のステップを踏みます。(上の図もご参照ください。)

① 受験勉強

  • 勉強を開始
  • 短答式試験(1次試験)に合格
  • 論文式試験(2次試験)に合格

② 就職

  • 就職活動 → 就職

③ 働く+すこしだけ勉強

  • 実務に従事(2年間)
  • 補習所に通う(3年間)
  • 修了考査(3次試験)に合格
  • 公認会計士登録

 

公認会計士になるには、まず「短答式試験」と「論文式試験」に合格しなければなりません。

論文式試験の合格発表後は、すぐに就職活動が始まり、約3週間で就職先が決定します。

就職後は、仕事をしながら「補習所」にも通う必要があります。

補習所で必要な単位数を取得し、かつ実務に2年以上従事した時点で、「修了考査」を受験する資格が与えられます。これに合格すると、晴れて「公認会計士」として金融庁に認可され、登録することができます。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]勉強を始めてから、早ければ4~5年で公認会計士として登録することができます。[/voice]

 

公認会計士になるには?【 ① 受験勉強期間 】

受験勉強期間

公認会計士になるには、まず「短答式試験」と「論文式試験」に合格する必要があります。

合格率は、短答式試験が約10%、論文式試験が約35%と、難関試験です。

公認会計士の「難易度」を解説|なぜ「難しい」と言われるの?

短答式試験は年に2回(12月と5月)に実施され、論文式試験は年に1回(8月)に実施されます。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]12月の短答式試験に不合格になってしまったとしても、5月の短答式試験に合格すれば、8月の論文式試験に進むことができます。[/voice]

 

なお、公認会計士試験に「受験資格」というものはなく、誰でも受験することができます。

公認会計士試験の受験資格はある?【試験制度について詳細解説】

 

勉強開始

公認会計士試験に合格するために、受験勉強をスタートします。

多くの受験生は「予備校」を利用します。

論文式試験まで合格するための平均勉強期間は2~3年で、平均勉強時間は5,500~6,800時間です。

1日あたりの勉強時間に直すと、6~8時間ですね。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]ちなみに僕は、合格までに3年(7,350時間)かかりました。[/voice]

会計士試験に4000時間で受かるのは無理です。本当の勉強時間は?

 

短答式試験(1次試験)に合格する

短答式試験は「マークシート方式」の試験で、全4科目(財務会計論、管理会計論、監査論、企業法)から構成されます。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]公認会計士試験の中で、「最も難易度が高い」と言われるのが、この短答式試験です。[/voice]

 

逆に、短答式試験さえクリアしてしまえば、論文式試験はスムーズに合格できる傾向にあります。

なお、短答式試験では一部「科目免除」という制度があります。

【公認会計士試験】短答科目の免除をすべきか? 結論は…

 

例えば、税理士試験の「簿記論」「財務諸表論」という科目を合格することで、公認会計士(短答式)試験の「財務会計論」の受験を免除されます。

人によっては、この科目免除制度を活用し、戦略的に短答式試験を突破される方もいます。

 

論文式試験(2次試験)に合格する

短答式試験をクリアすると、論文式試験を受験することができます。

論文式試験は、「記述式」の試験です。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]短答式試験の3倍ほどの合格率ですので、こちらの方が合格しやすかったですね。[/voice]

 

論文式試験は、「会計学」「監査論」「企業法」「租税法」「選択科目」の5科目から構成されます。

論文式試験にも「科目免除」の制度はありますが、かなりハードルが高く、普通の方が免除申請することはできません。(例えば、弁護士の方は論文式試験の「企業法」を免除することができます。)

ただし、論文式試験には、短答式試験とは異なり「科目合格」という制度があります。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]たとえば、合計点では合格点に満たなかった場合でも、「会計学」が高得点だった場合、「会計学」だけは合格扱い(次回、受験しなくて良い)というのが、科目合格制度です。[/voice]

 

論文式試験では、この科目合格精度をうまく使い、戦略的に(段階的に)合格を目指される方も多いです。

なお、論文式試験に3回落ちてしまうと、また短答式試験から受験しなければなりません。(つまり、短答式試験の有効期限は「2年間まで」ということですね。)

 

公認会計士になるには?【 ② 就職 】

就活

論文式試験に合格すると、就職活動が始まります。

ここでは、ほとんどの就活生が「監査法人」に入社するために、就職活動を行います。

 監査法人に就職する理由

公認会計士登録をするためには、「実務従事(2年間)」が必要です。その際、従事する業務は「会計監査」という業務である必要があります。一般企業では会計監査に従事することはできないため、ほとんどの就活生は、会計監査を専門とする「監査法人」に入社します。

なお、2020年現在において、監査法人の就活市場は売り手市場です。(就活生にとって、有利な状況です。)

 

多くの監査法人で人手不足となっており、ほとんどの就活生はBIG4(四大監査法人)から内定を貰うことができます。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]たとえば僕は、27歳職歴なしという状況で就活に臨みましたが、BIG4すべてから内定を貰えました。そのくらい、就職活動はかんたんです。[/voice]

 

就職状況については、次の記事で詳しくお話しています。

公認会計士の就職事情|受かっても無職?リクルーターが解説。

 

公認会計士になるには?【 ③ 働く+少しだけ勉強 】

登録要件を満たす

短答式試験、論文式試験という最難関をクリアし、就職先が決まると、いよいよ監査法人で働くことになります。

公認会計士になるまで、あと少しです。

登録をするために必要な要件は3つあります。

  • 実務に従事する(2年間)
  • 補習所に通う(3年間)
  • 修了考査(3次試験)に合格する

 

まず、働きながら、補習所に通う必要があります。

実務2年、補習所3年とありますが、同時並行することになります。(合計5年かかる、というわけでは無いですよ。)

 

ちなみに…

この時点ではまだ「公認会計士」ではありませんが、一般に「会計士」というと「論文式試験に合格し、監査法人や会計事務所で働いている人」を指します。

そのため、実質的にはこの時点で公認会計士になれている、とも言えます。(ただし、名刺に「公認会計士」と書くことはできません。)

 

実務に従事する(2年間)

監査法人に就職したら、実際に働き始めます。

監査法人での業務内容は、「会計監査」という業務です。

会計監査とは、一言で表すと「会社の健全性を診断すること」です。

公認会計士の仕事内容と、1日の働き方【現役の公認会計士が解説】

この「会計監査」は、公認会計士の「独占業務」と呼ばれ、公認会計士(試験合格者)でなければ携わることのできない業務です。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]「実務従事」は、公認会計士登録のための要件とはいえ、非常に貴重な経験になりますよ。[/voice]

 

補習所に通う(3年間)

補習所(実務補習所)とは、公認会計士協会の管轄する「塾」のような場所です。

ここでは、一人前の公認会計士になるために、「会計」「監査」「税法」「経営」など、様々な分野を学習することになります。

大学のように、「単位」を取得する必要があり、3年間で270単位を取得する必要があります。

ほとんどの人が働きながら補習所に通います。(授業は平日午後6時からです。ちなみに土日コースも選べます。)

 

「働きながら勉強なんて、大変すぎない?」

という声もありそうですが、こちらはご心配なく。

監査法人では、補習所がある日は優先して補習所に行かせてもらえるので、大体午後5時くらいには切り上げることができます。

【公認会計士】補習所って何?実際に通ってきたので、お話します。

大学のような感じなので、正直寝ていても単位は取れます。

ただし、3年間で計10回の「考査」というテストを受ける必要があり、こちらで合格点を取らなければ追試になります。

 

ちなみに…

補習所の講義は、原則として3年間通う必要がありますが、申請することで「2年間」に短縮することが可能です。(ただし、授業のスケジュールが過密になります。)

 

修了考査(3次試験)に合格する

2年間の実務要件、補習所講義270単位の取得、および10回の考査で合格点を取れたら、いよいよ修了考査(3次試験)を受験する権利が得られます。

公認会計士になるには、この最終試験をクリアしなければなりません。

修了考査の合格率は、約70%とかなり易しい試験です。

【公認会計士】修了考査がヌルゲーすぎた件【勉強法解説】

なお、修了考査に合格するために必要な勉強時間は、約200時間です。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]監査法人では、修了考査のための「試験休暇」が2週間ほど貰えます。有給と合わせて3週間で、1日10時間勉強すれば合格します。[/voice]

 

修了考査は「確認テスト」のような位置づけなので、難易度は低く、普通に勉強していれば合格できます。

 

ゴール:公認会計士登録 

修了考査に合格すると、晴れて公認会計士として登録することができます。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]僕の場合は、2010年に勉強開始、2013年に論文合格、2017年に修了考査合格。7年かけて晴れて「公認会計士登録」することができました。[/voice]

 

勉強のスタートから起算すると長いようですが、実際にキツかったのは「短答式試験」「論文式試験」のための受験期間でしたので、その後はあっという間だったと感じています。

 

公認会計士に向いている人は、どんな人?

公認会計士になるには、以上のプロセスを経る必要があります。

では、どんな人が「公認会計士に向いている」と言えるでしょうか。

公認会計士試験に合格するために一番重要なことは、「毎日継続して勉強すること」です。

そのため、「コツコツ努力できる人」が公認会計士試験に合格しやすいです。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]僕自身も、(学力は低かったですが)自分で自分を奮い立たせ、毎日コツコツ勉強したことで、3年間で公認会計士試験に合格できました。[/voice]

 

また、公認会計士の仕事は、とても細かく、またコミュニケーションが多く必要とされます。

そのため、「細かい作業が得意な人」や「会話が好きな人」は、公認会計士という職業が向いているでしょう。

【適性診断】公認会計士に向いている人は、こんな人。【実体験アリ】

 

公認会計士になるには、学歴は関係ある? 高卒・中卒でも目指せる?

公認会計士に、学歴は関係ありません。

公認会計士に「学歴」は関係ない話。【誰でも成功者になれます。】

就職活動で「学歴」が関係することもありませんし、転職時に「学歴」によって年収が変動することもありません。

もちろん、学閥などもありませんよ。

また、

「高卒だけど、目指しても大丈夫でしょうか…」

といったご相談を受けることがあります。

大丈夫、ご安心ください。

実は、公認会計士試験合格者は、「大卒の方」よりも「高卒の方」の方が数が多いです。

その根拠は、次の記事で公開しています。

高卒・中卒が税理士になる方法を解説【安心してOKです。】

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]僕自身も、偏差値40ほどの大学から公認会計士試験に合格しているので、学歴はほとんど関係ないと言えます。[/voice]

 

公認会計士試験は、独学で合格可能?

公認会計士試験に独学で合格することは、不可能に近いです。

公認会計士試験に独学で受かる事は無理?【会計士が合格のコツを解説】

僕の周りの公認会計士で「独学で合格した」という人は、過去に1人しかおらず、僕自身が受験した感想としても「ふつうの人に、独学は無理」だと感じています。

公認会計士を目指される場合は、99%、予備校を利用すべきです。

とはいえ予備校代は高額なので、パンフレットを入手し、じっくりと健闘した方が良いでしょう。

たとえば「クレアール」という予備校であれば、資料請求によって、一部の講義を無料で見ることができます。

授業を見てから選んだほうが、自分に合った予備校が選べますよね。
>>クレアールなら、無料で資料請求が可能です。

 

公認会計士になると、年収どのくらいになる?

監査法人に入社したあとの年収は、非常に高額です。

目安は次のとおりです。

 監査法人での年収の目安

  • 1年目:450万
  • 5年目:700万
  • 12年目:1,000万

たとえば、大学在学中に論文式試験に合格した場合、30代前半で年収1,000万を達成します。

通常のサラリーマンには、達成がほぼ不可能な水準ですね。

 

[voice icon=”/wp-content/uploads/2019/03/rody.jpg” name=”ロディ” type=”l”]「安定して高収入が得られる」というのは、公認会計士の魅力の1つです。これが目的で公認会計士を目指す人も多いですね。[/voice]

 

年収の詳細については、次の記事でお話しています。

公認会計士の年収はどのくらい?【給料明細をお見せします。】

 

公認会計士が将来なくなるって、本当?

よく、公認会計士はAIに淘汰される、なんてお話を耳にします。

しかし結論としては、「なくならない」というのが答えです。

公認会計士の仕事(会計監査)をAIに奪われるのでは?という話なのですが、結局責任を負うのは「人間」ですので、公認会計士がいなくなることは有り得ません。

このあたりは、下記の記事でまとめていますので、ご興味があれば読んでみてください。

公認会計士の仕事がなくなる?AIに消される?|現役会計士が解説

 

まとめ:公認会計士を目指す前に、しっかりと情報収集を。

まとめです。

 公認会計士になるには?まとめ

  • 「短答式試験」「論文式試験」が最大の関門
  • 論文式試験に合格してしまえば、そのあとはスムーズ
  • 独学合格は、ほぼ不可能
  • 就活はかなり楽
  • 受験資格は不要で、誰でも目指せる。

 

公認会計士になるプロセスで一番の難所は、何といっても「短答式試験」「論文式試験」です。

試験制度について、もっと深く知りたい方は、予備校からパンフレットを手に入れると良いですよ。

合格者の「体験記」や、実際の授業のスケジュール感など、受験生活をリアルにイメージすることができます。
>>クレアールなら、無料で資料請求が可能です。

無料の講義もついてくるので、予備校選びにも使えます。一石二鳥ですね。