こんにちは、公認会計士のロディです。

  • 「公認会計士って、いったい何をしてる人なの?」
  • 「公認会計士という職業に興味があるけど、仕事内容を知りたいな」

本記事では、そんなニーズにお応えします。

 

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公認会計士の仕事内容

公認会計士の仕事内容

公認会計士が働くフィールドは、とても幅広いです。

公認会計士の仕事内容としては、たとえば次のような仕事があります。

 公認会計士の主な仕事内容

  • 会計監査
  • 会計コンサル
  • 経理事務
  • 経営コンサル

 

このうち、公認会計士の仕事内容として代表的なのが「会計監査」です。

「会計監査」は、公認会計士の「独占業務」であり、公認会計士試験に合格しなければ関与することができません。

他にも様々な仕事ができますが、「公認会計士の仕事は何?」と聞かれたら、通常は「会計監査である」と答えます。

 

① 会計監査

会計監査は、「企業の健全性を監査する仕事」です。

企業は年に1回(上場企業の場合には、年に4回)、決算書というものを作成し、公開します。

決算書とは、企業が年間でいくら儲けたのか、今企業にはいくらお金があるのか、といった情報を書いたものです。

なぜ、企業は決算書を公開するのかというと、それは「資金調達」を行うためです。

企業は自分で決算書を作成し、第三者である「公認会計士」に監査してもらい、OKである旨のお墨付きをもらうことで、銀行や投資家から資金を調達できるようになります。

このように、公認会計士が存在することで、投資家は正しい決算書を読み、正しい判断で投資を行うことができ、企業は安定して投資家から資金を調達することができます。

 

具体的には何をする?

「会計監査」について、もう少し具体的に解説します。(やや難易度の高い内容になります。)

会計監査では、文字通り「会計」(決算書)を「監査」します。

決算書が正しいかどうかをチェック(監査)するためには、基本的に「元資料との突合」や「分析」が主な手続きになります。

売上高1,000万円の正しさを確かめたければ、1,000万円の納品書控えや、1,000万円分の入金記録を入手する必要があるでしょう。

また、全てを元資料と突合することは現実的に困難ですので、過去の売上高推移との比較や、利益率が市場平均から大きく乖離していないかなどの「分析」も行うことになります。

 

また、仕事全体を通じて、「コミュニケーション」も非常に多く必要とされます。

たとえば決算書は企業の「経理部」で作成されますので、会計監査では「経理部」の担当者とコミュニケーションを取りながら進みます。分からないところがあれば経理部に聞きますし、間違っているところがあれば経理部に指摘します。

チーム内でのコミュニケーションも多く必要とされるため、実は「喋る」という機会がとても多いです。

なお、1日の業務の流れについては、「公認会計士の1日」のほうで紹介しています。

 

そのほか、企業の内部統制(資料が作られていく過程)の正しさを検証したり、企業のビジネスを理解することも重要な業務になります。

 

すべてのチェックが完了し、決算書(財務諸表)に問題がないことを確認したら、企業に対して「監査報告書」(監査意見)を提出します。

監査報告書を得た決算書は、第三者の専門家から内容を保証されるため、企業も信用性を保つことができます。

監査報告書は、たとえば医者で言えば「診断書」、宝石であれば「鑑定書」にあたるものです。

 

もう少し細かい話は、予備校のパンフレットなどを見ていただくと、詳細に知ることができますよ。
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監査が経験できるのは、「監査法人」や「会計事務所」に限定されます。

会計監査は、どんな組織でも行って良いわけではありません。

公認会計士が在籍し、かつ「金融庁」に届出をしている組織のみが、会計監査を行うことができます。

中でも監査法人は、会計監査に特化した組織体です。

公認会計士試験に合格したあとは、ほとんどの方がBIG4(四大監査法人)のいずれかに入社されます。

上場企業の高度なビジネススキーム、決算書作成業務に携わるため、とても専門的なスキルを学ぶことができます。

なお、監査法人での年収推移は、「公認会計士の年収はどのくらい?【私の給料明細を見せます。】」でご紹介しています。

 

会計コンサル

会計コンサルは、FAS(Financial Advisory Service)とも呼ばれています。

会計コンサル(FAS)には、いくつか種類があります。

 会計コンサルの種類

  • M&Aの会計コンサル
  • 事業再生、企業再生
  • 不正調査(フォレンジック)
  • 内部統制作成支援
  • その他、会計アドバイザリーサービス

 

ここでは、FASの中でも特にオーソドックスな「M&Aコンサル」について解説します。

 

M&Aの会計コンサル

M&Aとは、「合併」や「会社分割」などの「企業結合」をいいます。

組織の規模を買収によって大きく拡大したい場合や、採算性の悪い事業を切り離したい場合等に、企業はM&Aという選択を採ります。

「どの辺が公認会計士と関係あるの?」

という疑問もありそうですね。

例えば、A社がB社を購入したい場合、A社としては「いくらで買えるのか」という情報が気になりますよね。(反対にB社の株主としては、「B社をいくらで売れるのか」が気になるでしょう。)

そんな時に必要になるのが、「企業価値の算定」です。

企業の価値は、決算書を読み解くことで算定できます。

「決算書の読み解き」は公認会計士の専門領域ですから、ここで公認会計士の経験を活かすことができます。

M&Aコンサルでの業務は、次の3つに分けられます。

 M&Aコンサルの3種類

  • 財務DD(財務デューデリジェンス)
  • 企業価値算定(バリュエーション)
  • ポスト・マージャー・インテグレーション(PMI)

 

財務DDは、企業の決算書を正しい形に直す作業をいいます。

企業価値算定では、正しく直した決算書をベースに、「企業の価値がいくらなのか」を算定します。

PMIは「経営統合」のことで、結合した別々の企業の環境を、徐々に統合していく業務になります。

財務DDと企業価値算定は同時に行われることが多く、特に企業価値算定では、数学的スキルを使います。

 

経理事務

経理事務(経理部)での仕事内容は、「決算書を作成すること」です。

「会計監査」が決算書を「監査」する仕事であったのに対して、これを「作る」側に回ってみたい、と監査法人から経理部へ転職する公認会計士は多いです。

経理部では、年次・四半期の決算書を作成するために、日々の取引を帳簿に記録します。

帳簿の記録には、「会計」の知識のほか、「税金」の知識も必要になります。

また、「日々の取引」は通常他の部署で発生しますので、他部署と連携を行い、証憑類を取り寄せる必要があります。

その他、監査法人出身の公認会計士には、「監査対応」(監査法人との窓口)を任されることが多いです。

 

経営コンサル

経営コンサルとは、ビジネスを成功させるためのコンサルをいいます。

「会計コンサル」が会計(数字)に特化したコンサルであるのに対し、「経営コンサル」では売上を高めるための手法などをコンサルします。

会計監査では、ビジネスで得たものを「どのように数値化するか」という視点で仕事をすることになりましたが、経営コンサルでは、「どのようにビジネスを成功させるか」という別の視点が必要になります。

公認会計士の業務と親和性が高いとは言えませんが、このような領域で仕事をする公認会計士も(少数ではありますが)存在します。

 

税理士との違い

税理士との違い

公認会計士になると、税理士にもなる(登録する)ことができます。

税理士登録をすることで、次のような業務にも関与することができます。

  • 税務申告
  • 税務コンサル

 

税務申告業務は、個人や法人の確定申告を代行する仕事です。

税務コンサルは、M&A等を税務面からサポートするサービスです。

これらは「税理士の独占業務」です。

 

「それなら、初めから公認会計士になった方がお得では?」

という疑問もあるかもしれませんね。

たしかに、税理士登録することで「形式上は」税理士になることができますが、税務に関する「経験値」や「知識」では、税理士に勝つことができません。

例えば、公認会計士試験の試験科目には「租税法」という科目があり、「法人税」「所得税」「事業税」「相続税」等について学ぶことになります。しかし、公認会計士試験で問われる内容は非常に浅い知識であり、税理士試験ほどの高難度の内容は問われません。

また、公認会計士の業務は「会計監査」がメインであり、ここで「税金」に関する知見を得る機会は限定されます。

税理士は、その名のとおり「税金」に関連する業務しか行いませんので、税金に関する経験値としては「税理士が強い」傾向にあります。
>>関連記事:公認会計士と税理士の違いとは?

そのため、「税務をメインに仕事がしたい」という方は、公認会計士よりも税理士向きかもしれません。
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公認会計士の仕事は、こんな人に向いている

公認会計士の仕事は、こんな人に向いている

公認会計士の仕事は、総じて「細やかさ」が必要とされます。

これは、公認会計士に対する社会的要求水準が、日に日に高まっているためです。

たとえば近年、東芝に代表されるような「会計不正」が多発していますよね。これに伴い、公認会計士にも「もっと厳しく監査をしてほしい」という要求が増えています。

そして、業務にあたっては「コミュニケーション」も多く必要とされます。

これは、「数字の裏付け」を確認する必要があるためです。数字だけを見て業務が完結することは、通常有り得ません。

そのため、「細かい作業が得意な人」や「会話をすることが好きな人」には、公認会計士という職業が向いていると言えます。
>>関連記事:公認会計士の適性診断! こんな人は会計士に向いてます。

 

【疑問①】英語は使う?

ケースバイケースですが、監査法人においては英語を使う機会は少ないでしょう。

というのも、(当然ですが)日本企業で英語を使う企業が少ないからです。

海外の企業を監査するような場面は少なく、また英語に自信がない場合は、国内企業のチームにアサインされる可能性が高いです。

一方で、英語力が得意な場合、「海外の会計基準」や「海外の監査基準」を学ぶ機会に恵まれるため、大きくスキルアップが見込まれます。

 

【疑問②】PCは使う?

PCスキルは必須です。

とはいっても、高度なスキルは必要ありません。

事務仕事が初めての方でも、1年程度で慣れることができます。

 

【疑問③】数学が得意じゃないけど、平気かな?

業務において、数学的な思考はほとんど必要ありません。

公認会計士資格は文系資格ですので、気にする必要はありません。

 

公認会計士の1日を紹介

公認会計士の1日を紹介

仕事内容は、以上です。

ここでは、もう少しリアルな「働き方」についてお話します。

監査法人での1日の流れです。

 

① クライアントに出勤

公認会計士は、クライアント先で仕事をします。

そのため、朝自分の監査法人のオフィスに出社をすることが少ないのが特徴です。

また、就業時間も基本クライアントに合わせます。

ロディ
ロディ
クライアント先の会社が9時半始業なら9時半に出勤、10時始業なら10時に出勤、というのが基本です。

 

また、クライアント先にはノートパソコンを持って行きます。

仕事は基本的にパソコンのExcelを使って作業するので、ノートパソコンが必要になるのです。
なお、当然ノートパソコンは監査法人から支給されます。

ちなみに、基本的にチーム行動ですので、初めての現場ではチームの誰かと駅で待ち合わせをして、クライアント先に向かうことが多いです。

現場によっては、チーム全員でどこかに集合してからクライアント先に入ったり、集合せずクライアントの会議室に直行したり、様々です。

 

② 作業開始

公認会計士とは、「監査」をする仕事です。

監査のためには、まず会社の資料がないと始められませんので、資料の依頼を始めます。

時間削減のために 予め資料を依頼しておき、クライアントに着いたら資料が用意してある、という状況が多いです。

資料依頼のほかに、分からない部分があったり、間違いがあった場合は、クライアントに質問・指摘をします。

ロディ
ロディ
意外と思われるかもしれませんが、監査はクライアントと話す機会がとても多い仕事です。

 

また、新人のうちからクライアントの重要資料を閲覧できるので、とても貴重な経験のできる仕事です。

 

③ ランチ

お昼ご飯は、基本的にチームで食べることが多いです。

チームで食べるので、外に出てどこかのお店で食べます。

ロディ
ロディ
お弁当という選択肢は、まずありません。
クライアントの会議室でお弁当を食べるわけにもいきませんからね。

 

ランチタイムにチーム内で色々と話せるので、ここで親睦を深める、というメリットがあったりします。

 

④ 作業終了

仕事が終わる時間は、時期やチームによって異なります。

忙しいチームだと毎日残業というチームもありますが、忙しくないチームだと毎日定時で帰れます。

作業が終わると、通常はチーム全員で現場から撤収します。

そのまま家に直帰する人もいれば、監査法人のオフィスに戻って仕事の続きをする人もいます。

最近では在宅勤務を推奨しており、自宅に帰って仕事をすることも可能です。

 

まとめ:公認会計士の仕事内容は、とっても幅広い

まとめ:公認会計士の仕事内容は、とっても幅広い

まとめです。

 公認会計士の仕事内容まとめ

  • 監査以外にも、経理、経営、税務など幅広いフィールドがある。
  • 「細やかさ」「コミュ力」があると、活躍しやすい

公認会計士は、「数字」を通じてビジネスを理解します。

特に「監査法人」での経験は、他の業種ではできない貴重な経験ですので、特に転職市場では高く評価されます。

公認会計士の仕事について、もう少しリアルに知りたい方は、予備校のパンフレットを見てみると良いですよ。

実際に現場で働く会計士の、生の感想が色々と聞けます。
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