公認会計士試験の難易度を、分かりやすく解説するよ【実体験です】

こんにちは、公認会計士のロディです。

公認会計士試験の難易度について、お調べでしょうか。

結論から言うとかなりの難関試験です。

ただ、どのサイトを見ても「最難関国家資格」としか紹介されておらず、具体的にどのくらい難しいのかが記載されていませんね。

そこで本記事では、どこのサイトにも書かれていないくらい細かく、会計士試験の難易度についてご説明します。

 

公認会計士試験の難易度を、分かりやすく解説するよ【実体験です】

かんたんに自己紹介します。

僕は2013年に会計士試験に合格しています。

会計士を志した時、一つの不安がありました。
それは、学歴にあまり自信がないことです。

自分なんかが目指して大丈夫かな?と不安を覚えました。

でも、事前に会計士試験の難易度が分かれば、目指すかどうかの指針になりますよね。
そこで、この記事を書きました。

僕自身が合格していますので、この記事の信ぴょう性は高いです。

 

ざっくりとした難易度

cpa-difficulty
出典:TAC

まず、ざっくりと難易度をご紹介。

上の図が公認会計士試験のイメージでして、すべての資格試験の中で最上位に位置します。

公認会計士試験は、医師・弁護士と並ぶ「三大難関国家資格」の1つと言われています。

ざっくりと言ってしまえば、資格試験の中で最も難しい資格です。

 

公認会計士試験の合格率推移

次に、過去の合格率の推移です。

※短答式試験は年に2回あるので、簡便的に2回の平均値を載せています。

直近(2013~2018年度)の傾向としては、

  • 短答式試験:約10%
  • 論文式試験:約35%

となっています。

つまり、短答式試験・論文式試験ともに一発で合格する確率は3~4%(=10%×35%)ということですね。

余談ですが この傾向は、今後も当分の間続くでしょう。
会計士業界は2019年現在、超人手不足であり、むしろ合格者数が増える可能性すらあります。(わりとその可能性は高い)

 

短答式試験(2回)の合格率推移

補足的ですが、年に2回ある短答式試験の推移も載せます。
(上記では、2回分の平均値をまとめて載せたので。)

お分かりいただける通り、毎回、1回目の試験よりも2回目の試験のほうが合格率が下がります。

これは、試験委員が意図したものです。

つまり、1回目で割と多めに合格させておき、2回目で人数を抑えることで、その年の論文式試験に進める受験生の数を調整しているという事です。

なので戦略論ですが、会計士試験の合格を目指すならば、1回目の短答式試験をパスしたほうがお得という事になりますね。

理由の考察 逆に2回目の試験で多く合格させるような結果になると、人数調整のために試験を易しくしたのではないか!と試験委員が抗議を受ける可能性があるため、必ず1回目の試験の合格者が多くなるよう調整していると考えられます。

ちなみに、僕が合格したのは2012年度②の回なので、合格率4%の頃ですね。

それに比べると近年は、短答式試験の難易度が非常に易しくなっている傾向にあり、受験生にとって非常に喜ばしい傾向です。

合格率に関する詳細は、次の記事で解説しています。
>>関連記事:公認会計士試験の「本当の」合格率、ご存知ですか?【詳細分析】

 

合格率が低いのは、理由がある?

ちなみに、合格率が低い理由は次の2つです。

  • 受験資格に制限がないため
  • 本番、欠席者が多いため

公認会計士試験には受験資格がないので、誰でも気軽に受験することができます。
そのため、気軽に記念受験をする人が多いです。
>>関連記事:公認会計士試験の受験資格はある?【試験制度について詳細解説】

また、なんと試験当日に欠席する人が10~20%もいます。

なので、実は「名目上の合格率」と「実質的な合格率」は大きく異なります。

 

短答式試験の難易度

次に、具体的な難易度です。

短答式試験の合格率は、10%程度ということが分かりました。

この10%という合格率が、どのくらい難しいものなのか。
試しに他の資格試験で合格率10%の試験を調べたところ、ちょうど親和性の高い試験がありました。

  • 日商簿記1級の合格率 6%~13%

※直近過去6回の合格率です。

つまり、公認会計士短答式試験と日商簿記1級は、同じくらいの合格率です。

しかし、当然「難易度」は違います。

 

簿記1級の勉強量で比較

僕自身、簿記1級を取得したあとに公認会計士の勉強を始めました。

簿記1級の方は約700時間の勉強時間で受かりましたが、公認会計士短答式試験の方は合格までに(体感で)3,000時間くらいかかってます。
>>関連記事:簿記1級の合格に必要な勉強時間は?【実績公開】

この違いは、受験生の質であると言えます。

(かなりストレートな表現なので簿記1級受験生の方には申し訳ないですが、分かりやすくお伝えするために言いました。すみません。)

 

簿記1級の受験生は、合格までに600~700時間程度の勉強時間を要していますし、公認会計士受験生は合格までに3,000時間程度の勉強時間を要しています。

平均的な勉強量は公認会計士受験生の圧勝なので、当然、同じ10%という合格率でも重みが変わってきます。

また、この重み(勉強時間)は「難易度」に比例すると考えられます。

よって、公認会計士試験の「短答式試験」は、簿記1級の4~5倍の難易度と言えます。

僕の体感的にも、割としっくりくる数値です。

 

論文式試験の難易度

次に、論文式試験の難易度です。

こちらも、「日商簿記1級」をキーとして考察します。

僕は公認会計士論文式試験の合格までに、7,300時間ほど費やしています。
>>関連記事:会計士試験に4000時間で受かるのは無理です。本当の勉強時間は?

簿記1級の勉強量が600~700時間ですから、10~12倍の勉強量を要した結果ですね。

実は、「公認会計士試験は簿記1級の10倍難しい」と言われています。

この事からも、公認会計士試験(論文式まで)の難易度は、「簿記1級の10倍の難易度である」ということの裏付けになりますね。

体感としても、割と正しいと感じています。

 

簿記1級以外の試験と難易度を比較

そうは言っても、「簿記1級なんて持ってないよ!」という方のために。

簿記2級で考えてみましょう。

簿記2級に合格するための勉強時間は、200時間程度であると言われています。
つまり簿記1級は、簿記2級の3~4倍の勉強量が必要ってことです。

よって、会計士試験は簿記2級の30~40倍の勉強量が必要です。

あまりに差がありすぎて、よく分からないレベルですが…。
ちなみに簿記3級の60~120倍です。一応…。

それ以外の試験と比較する際も、「勉強時間」と比較することで、「難易度」を推定できると感じています。

 

東大合格とどちらが難しい?

補足です。
よく比較されるので、私見を書きます。

個人的には、東大合格の方が難しいと思います。
僕は東大受験をしたことがないので、自信をもって言えるわけではないですが。

理由は以下のとおりです。

  • 仕事のデキる人が多い
  • 短期合格者(1年合格)や社会人合格者が多い

なので、東大合格よりは簡単だと思いますよ。

 

難易度の調査が終わったら、あとはスタートを切るだけ。

まとめです。

今回は、公認会計士試験の難易度を、様々な角度から検証しました。

  • 短答・論文一発合格の確率は、3~4%
  • ただし、実際の合格率はもっと高い
  • 簿記1級の10倍、簿記2級の30~40倍難しい
  • 東大合格よりは簡単

以上です。

公認会計士試験の勉強を始める前の、判断材料になれば嬉しいです。

そして、難易度の判別が完了したら、あとはスタートを切るだけです。

勉強を始めるべき時期は、早いほど良いです。(始める時期が早ければ、試験を多く受けられますからね。)

当サイトのオススメは、LECという大手予備校です。
有名講師が多く在籍しており、最安で受講できることで有名です。
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4 件のコメント

    • こんにちは(^^)
      お答えします。

      「難しい」の定義ですね。
      会計士試験の「難しい」ところは、知識を記憶し続けることです。
      会計士試験は勉強範囲が膨大です。
      これらの膨大な知識を学習し、記憶し続ける事が「難しい」試験です。
      「大変」という表現の方が適切かもしれませんね。
      もちろん、一部理解する事が「難しい」という部分もありますが、ボリュームは少ないです。

      このような試験の性質から考え、本記事では単純に「時間」を軸として難易度を解説いたしました。

      • 詳しい説明ありがとうございます。
        私は公認会計士を目指したいと思っている大学三年生です。父親に「公認会計士の勉強をしたいから、就活せずに予備校通いたい」と伝えたところ、「新卒カードを捨てて会計士の勉強するのはリスクが高すぎる。甘えるな、やるなら独り立ちしてからにしろ。」と一蹴されました。ロディさんは無職で受験に専念されていたそうですが、親御さんからは反対されませんでしたか?

      • そうですね、僕は幸いなことに反対されませんでした。
        ただ、説得するための材料は持ち合わせていました。

        何の作戦もなく試験勉強を始めるのは、周囲としては心配になるかと思います。
        実際僕も反対こそされませんでしたが、合格するまでは心配そうにしていました。
        また、士業ではない方々にとって、新卒カードは超重要カードです。

        私だったら、以下の要素を組み合わせて説得します。
        ・会計士になって、将来どうなりたいか(プラン)
        ・なぜ会計士を「今」目指す必要があるのか(動機)
        ・どのような戦略で、会計士になるか(戦略)
        ・生活費はどうするのか(現実的な問題)
        ・新卒カードを捨てる(リスク)以上のリターン(費用対効果)
        ・仮に失敗した場合の対応策(是正策)
        あとは決意を見せる事ですね。

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