【年収比較】公認会計士vs税理士 どっちがおすすめ?【2019】

こんにちは、公認会計士のロディです。

会計士と税理士って、似たイメージを持たれる方も多いですよね。
では、年収はどうでしょうか?

様々なWebサイトで会計士や税理士の年収が公開されていますが、
正直、現実と乖離した情報が多いです。
(おそらく、会計士・税理士ではない人が想像で書いてます。)

本記事では、実際の年収はいくらなのか、現状のリアルな情報を提供したうえで比較します。

ちなみに、私自身は現役の公認会計士ですので、公認会計士の正確な年収について提供することができます。
一方で、私は税理士ではありません。

そこで、今回は公正を期すべく知人の税理士にも協力をしてもらい、正確な情報を提供し比較したいと思います。

もくじ

1.前提条件

比較するために、まず前提条件が必要となります。

その理由は、一言で「会計士」「税理士」と言っても、勤務形態が人によって異なるためです。
(多くのサイトでは、この点を完全に無視しています。)

1-1.前提条件ー会計士

まず、会計士の前提条件です。

会計士の場合は、合格者のほとんどが初めに「監査法人」という組織に就職します。

また、2019年3月現在、会計士業界は完全に売り手市場ですので、ほとんどの合格者が大手監査法人に就職することが可能です。

そこで、会計士の年収算出にあたっては、大手監査法人勤務であることを前提条件とします。

1-2.前提条件ー税理士

次に、税理士の前提条件です。

私は初め、税理士試験の合格者はみんな「税理士事務所」または「税理士法人」に就職するものとばかり思っていました。

でも、実際は少し違うようですね。
際には、税理士事務所・税理士法人に就職する人は、ざっくり7割程度とのことでした。

では残りはどこに行くかというと、意外にも一般事業会社が人気だそうです。

さて、会計士ほど就職先に偏りはないものの、税理士事務所・税理士法人に勤務される方が多いことが分かりました。

そこで、税理士の年収算出にあたっては、税理士事務所・税理士法人勤務(平均値を取る)であることを前提条件とします。

2.会計士の年収

実は、以前に大手監査法人の年収推移を記事にしています。

公認会計士の年収の相場は?監査法人編【現実を会計士が解説】

そこで、ここでは結論だけ記載します。

  • 1~2年目:年収500万~650万

  • 3~4年目:年収650万~750万

  • 5~8年目:年収750万~900万

  • 9~12年目:年収900万~1100万

  • 13~16年目:年収1100万~1200万

早ければ入社10年目で1,000万の大台に乗る、という結論ですね。

17年目以降もどんどん給与が増えますが、ここでは省略します。

3.税理士の年収

次に、税理士の年収です。

3-1.税理士事務所

税理士法人に比べると、規模が小さく、給与水準も比較すると低くなります。

まず、結論です。

  • 1~3年目:年収400~500万

  • 4~6年目:年収500~650万

  • 7~9年目:年収650~750万

  • 10~12年目:年収750~800万

  • 13~16年目:年収800~900万

このような推移が現状です。

こちらは、税理士事務所の規模によって若干異なります。
例えば小規模な税理士事務所の場合、年収800万で頭打ちになるケースも多いようです。

一方で、中堅クラスの税理士事務所になると、15~16年目で1,000万の大台に乗るケースもあります。

規模によって幅があるため、平均値として算出しました。

3-2.税理士法人

次に、税理士法人です。

こちらも結論から。

  • 1~2年目:年収450万~550万

  • 3~4年目:年収550万~650万

  • 5~8年目:年収650万~900万

  • 9~12年目:年収900万~1100万

  • 13~16年目:年収1100万~1200万

推移はこのようになります。

税理士事務所と比較すると、各段に給与水準が高くなりますね。
給与水準が高くなることには、1つ理由があります。

それは、BIG4の存在です。

BIG4

Deloitte、KPMG、EY、PwCという4つの大きな国際会計事務所を指します。
いずれにも日本法人があり、4つの大きな税理士法人が日本にもある、ということになります。

BIG4の強みは、例えば国際税務に強い点が挙げられます。
小規模な事務所になると、どうしても国際的な領域に踏み込めません。

一方で、BIG4であれば海外ファームとの提携により、最先端の国際税務を扱うことができ、この点で報酬単価も跳ね上がります。(例の1つです。)

税理士法人というくくりの中で、BIG4は大きなシェアを占めるため、BIG4全体の給与水準を引き上げている、とも考えられます。

4.比較

本記事のメインです。

税理士の働き方として、本記事では「税理士事務所」と「税理士法人」の2つを取り上げています。

会計士の働き方は、一般的に大手監査法人勤務となりますので、比較を2パターン用意しました。

①会計士vs税理士(税理士事務所)

②会計士vs税理士(税理士法人)

では、見ていきましょう。

①会計士vs税理士(税理士事務所)

比較したグラフは、以下の通りです。

序盤は会計士と税理士で100万円ほどの年収の差がありますが、16年目には300万円まで差が広がっていますね。

会計士の場合はこの後もどんどん年収が上がり続けるため、将来性が高いとも言えます。

一方で税理士事務所勤務の税理士の場合、やはり勤務先の規模が小さくなるため、年収の伸びもあまりなく、年収が頭打ちになるのも早いです。

考えてみれば、組織の規模があまりにも違うので、年収もこれだけ違って当然ですよね。

②会計士vs税理士(税理士法人)

こちらも、グラフで比較しています。

途中から会計士のグラフが見えなくなっていますが、これは税理士の年収と一致しているためです。

つまり、税理士法人勤務の税理士の場合、会計士と給与面であまり差がありません。
※厳密には、マネージャーに昇格する辺りまでは年収が100万程度異なるので、生涯年収としては800万ほど会計士のほうが有利です。

同じ税理士でも、勤務先によって年収は相当異なるようです。

5.税理士法人への就職は難しい?

さて、上記の比較を見て、こんな風に思った方もいるかもしれません。

「税理士の方が資格も簡単に取れそうだし、年収が同じなら税理士になった方が得じゃないか?」

でも、実はそれが一筋縄ではいきません。

理由は2つです。

①就職が難しい

②英語力が必要

会計士の場合、30代前半までずっと無職でも、BIG4に入所することができます。(2019年3月現在)

一方で、税理士の場合は20代までに全科目合格をしなければ、難しいようです。(もちろん個人差はあります。)

また、税理士法人では英語力が必要とされるケースが多く、この点でも難易度が上がります。

少し本記事の趣旨とはずれますが、補足情報として追加しておきます。

6.まとめ

まとめです。

  • 基本的に、会計士の方が税理士よりも稼げる
    (年収100~300万の差が生まれる)
  • 税理士法人勤務の税理士は、会計士と同じくらい稼げる
    (就職難易度は会計士の方がはるかに楽)

単純に年収だけを見るのであれば、私は断然会計士をオススメします。

税理士試験も、難関資格です。
将来就職できるか、不安を抱えながら勉強するのは大変です。

色々なリスクを検討し、一番向いている資格を目指すのが最良ですね。

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