こんにちは、公認会計士のロディです。

これから公認会計士を目指そうかな?と思っている方へ。
目指す前に、適性診断をしてみるのも 良いかもしれませんよ。

本記事では、公認会計士としての適性タイプをご紹介します。

 

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公認会計士の適性診断! こんな人は会計士に向いてます。

ちなみに、僕自身は大手監査法人出身の会計士で、数多くの会計士たちと一緒に仕事をしてきました。
(同期は300人くらい、従業員は6,000人くらいの法人です。)

また、大手監査法人でリクルーターとしても活動しており、わりと向き不向きは分かります。

今回は、そんな僕の経験にもとづき「公認会計士」としての適性のある人をご紹介します。

念のためですが、こちらで当てはまらなかったからと言って、「向いていない」という訳ではありませんからね。

 

暗記が得意な人は適性あり

公認会計士になるためには、「公認会計士試験」に合格する必要があります。
この試験は「暗記力の試験」と言っても過言ではないでしょう。

そして何より合格後、実際に働きだしてからも「暗記力」非常に必要とされます。

公認会計士は「会計・監査の専門家」です。
そのため、「会計基準」や「監査基準」とよばれるものに基づき、仕事を進めることになります。

これらの基準は、毎年必ず改訂されるため、合格後も常に勉強を続けなければなりません。

 

ロディ
ロディ
公認会計士は「引き出しの多さ」が武器です。
いかに多くの知識を知っているか、が評価される1つのポイントです。

 

このように、試験勉強だけでなく、仕事においても暗記力はとても重要です。
暗記力に自信がある人は、公認会計士として適性があるといえます。

 

好奇心がある

公認会計士の業務は、「監査」と呼ばれる業務です。
この監査においては、クライアントのビジネスの仕組みを理解する必要があります。

そして、より深く広くビジネスを理解するには、「クライアントに興味を持つこと」がポイントになります。

興味がなくてもビジネスは理解できるのですが、好奇心があると、自然とクライアントへの理解が進むので有利です。

理解を進めることで得られる効果は、次のとおりです。

  • 監査の品質が向上する
  • クライアントとのコミュニケーションが楽になる

若手のうちは特に、好奇心の有無がその後の伸びに影響する傾向にあります。
その意味で、好奇心がある人は公認会計士に適性があると感じます。

 

人と話すのが好き

公認会計士の仕事は、「その半分以上がコミュニケーションである」と言っても過言ではありません。

よくイメージされるのは、数字ばかり見ている、とか電卓を常に叩いている、等のイメージ。
ですが実際の現場はそうではありません。

もちろん数字を見て電卓を叩くこともありますが、たとえば次のようなコミュニケーションを日常的にとります。

  • 資料について、不明点をクライアントに質問する
  • クライアントからの質問に答える
  • クライアントに対し、監査の計画・結果を説明する
  • 情報に誤りがある場合、クライアントに修正を依頼する(その理由も説明する)
  • クライアントと雑談をする
  • チーム内で討議する
  • 先輩に質問する、後輩に教える

等などです。
基本的にクライアントの会議室で仕事をするので、クライアントと会話をする機会が非常に多いです。

そして、僕が一番重要だと感じるのが、クライアントと雑談をすることです。

「監査」という仕事は、クライアントから嫌われやすい仕事です。
クライアントも人間ですから、知らない人から「ここ間違ってるよ」なんて言われたら、誰でも良い気持ちはしませんよね。

そのため、クライアントと良好な関係を築く事は重要です。

クライアントとの良好な関係を気付けなかった場合、次のようなことが実際に起きます。

  • 資料を請求しても、後回しにされる
  • 質問をしても、正確な回答が得られない
  • その他、様々な攻撃的な対応

監査対象の会社とはいえ、相手はクライアント=お客様です。
常に良好な関係を保つために、適度な雑談が必要です。

 

ロディ
ロディ
クライアントをロストする監査チームは、その多くに「クライアントとのコミュニケーション不足」があると感じます。
実際それが引き金となり、監査契約を解除されたチームをいくつも知っています。

 

コミュニケーションは、とっても重要です。

 

女性に向いてます

意外と思われるかもしれませんが、公認会計士は女性にとても向いている職業です。

理由としては、女性の方が男性よりも、コミュニケーション能力が高いからです。

 

ロディ
ロディ
僕の周りにも女性会計士が数多くいましたが、ほぼ全員、超デキる会計士でした。

 

クライアントの心を掴むのが上手で、監査チーム内のコミュニケーションもそつなくこなします。

加えて、監査法人の女性比率は2割程度と、圧倒的に男性が多いです。
このような環境だからこそ、女性の需要が非常に高いと感じます。

たとえば、化粧品会社の監査なんかは、女性会計士が対応した方が圧倒的に有利です。(事前知識があるため)

また、例えば産休で休職をしたとしても、休職中も一定の給与が支払われ、その後もまた同様のポジションに戻ってくることができます。
こういう会社って、すごく貴重ですよね。

女性でバリバリ働きたい方には、絶対おすすめの職業であり、特にお話が好きな女性は公認会計士に適性があると感じます。

 

文章力がある

すごく実務的な話をします。

監査という仕事は、監査の手続きを進めながら、「監査調書」と呼ばれるものを作成する仕事です。

監査調書は、主にエクセルを使用して作成します。
「どんな目的で、どんな手続きを実施し、どのような結果が得られ、どう結論付けたのか」という事を、手続きごとに記載していきます。

この監査調書が、いわば会計士が仕事をしたという証拠です。

この監査調書において、誰が読んでも分かるロジックを記載する必要があります。
口頭ではなくすべて文書で表現するので、文章力が必要になります。

自分の作業や考えを文書化する仕事って、レアですよね。

 

細かい性格

公認会計士の仕事は、非常に細かいです。

どのような細かさかというと、1つの数字に対して、様々な角度から検証しなければならないという事です。

多方面からのツッコミに対して、しっかりと反論できるだけの証拠を集める必要があり、その1つ1つに対応しなければならないため、細かさが必要になります。

しかも、すべてにルールがあるわけではなく、時には「判断」が必要になります。
「判断」って人それぞれ違うので、そうした属人的なツッコミにも対応できる証拠を入手しなければなりません。

 

ロディ
ロディ
人によってツッコミどころが違う、というのは「公認会計士あるある」です。

 

細やかな性格だと、チームからの信頼度も高い傾向にあり、公認会計士として適性があると感じます。

 

数字に強いかどうかは、どうでもいい

よく、公認会計士は「数字に強い」なんて言われます。

でも、僕は全くそう思いません。

たぶん「数字に強い」というのは、「分析が得意」とかそういう意味で使われています。
でも、公認会計士業界で「分析が得意」な人は、ほとんどいません。

分析するよりも、内容をクライアントに直接聞いてしまった方が早いですし、結局「分析」しただけでは十分な証拠力は得られないのです。

 

最後に

以上が、公認会計士として適性のある人の特徴でした。

当てはまるものはありましたか?

もちろん、ここで挙げたものはあくまで「適性」判断です。
初めはコミュニケーションが得意でなくても、仕事をしながら得意になる事が多いですし、あくまで参考と捉えてくださいね。

 

ロディ
ロディ
僕自身も、会話も文章力もダメダメでしたが、働きだしてみると結構上達したかな と感じています。

 

勉強前に参考にしていただき、納得して勉強をスタートしていただければと思います。

また、もっと具体的なスケジュール感を知りたい人は、予備校のパンフレットを見てみると良いですよ。

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